File No.029 セクハラに耐えてたら恐ろしい事になった

1 ::2008/10/26(日) 11:07:15.86
男がセクハラにあうって、女がセクハラされるより面倒だと思う。
こないだ解決したから、ちょっと聞いて欲しい
10 ::2008/10/26(日) 11:10:19.63
まず、俺はブラック会社で電話によるクレーム対応をしている。
朝な夕な電話がかかってくるし、電話が長引いたりもするから、週に四日以上は会社に寝泊りしてた。
俺の所属してるクレーム対応課は全部で三人ぐらい(非常勤バイトが後何人か)いて、
営業部のクレームをこっちで引き受けてる格好。

電話のクレーム対応って、やった事ある奴はわかると思うけど、声だけで謝罪するからすごく気を遣うんだよな。
それに、相手の理解力によって話方変えたり。
俺は雑音に気を取られないように、隣の席と間仕切り(クイズ番組みたいな奴)を作ってもらってたんだ。
13 ::2008/10/26(日) 11:13:06.55
連投規制あるなぁ、ゆっくり書くね。

営業部の、北村一輝を三割増しで濃くして、二割り増しキモくした先輩が来てて、インカムで俺の会話を聞いてたんだ。
営業がどんな営業したか、すぐに確認できるように聞いててもらったんだけど、


俺の後ろから、両手を両肩に当てて聞くんだよ。
椅子もあるのに。
変だな、とは思ったけど、かなり激しいクレームだったから仕方ないと思ってた。
16 ::2008/10/26(日) 11:15:21.36
白熱するクレーム、
「アンタ絶対私好きや言うたやないのーーーーー!!!!!!」
北村がホスト営業かけたオバハン、絶叫。
こうなると男女のモツレだから、俺の出る幕じゃない。
けど、
「それでも○○さん、旦那さんいらっしゃるでしょう?いけませんよ、大人なんだから。俺でよければ、話聞きますから」
優しく、
優しく、
優しく、
けれど相手の北村出せ要求は突っぱねつつ、
長期戦となった。



気づけば北村の両手が肩から滑り降りてきて、俺の乳を揉んでた。
19 ::2008/10/26(日) 11:16:51.38
俺はクレーム対応の時には目を瞑ることにしてる。
視覚に神経を割くよりも、耳に集中したいから。

なんか肩の手が生ぬるいなーとは思ったんだけど、俺が前のめりになったからかと思ってた。


乳首コリッコリされて、あっこれおかしいと気づいた。
22 ::2008/10/26(日) 11:19:17.44
俺目を開いて、対応しながら振り向いた。
北村が、
「……怒ってる……ネ……」
って超低音ボイスで言って、インカムを指差した。
ですね、って気持ちを込めて、俺が頷くと、
「ゴメンね」
謝られた。
ポストイットに、
『後ろに居られると落ち着かないのでやめてください』
って書いて回す。
「隣…いいカナ」

北村が隣に座ってきた。
オバハンはまだ熱く滾っている。
26 ::2008/10/26(日) 11:21:42.80
俺が優しく優しく対応していると、オバハンも段段テンションが下がってきた。
「旦那さんが冷たい、ああ、そういうのってズキーッと来るんですよねぇ、寂しかったんですねぇ」
オバハンが、
「寂しさに若い男にひっかかった、ウチがアホやった…」
という後悔の言葉を吐き出す。そろそろ決着がつきそう。
ホッとした。電話の通話時間を見れば、四十分ぐらいだったので、なかなかの早期決着だった。
ホッとしたところで、
北村の手のひらが、俺の膝頭を掴んだ。
27 ::2008/10/26(日) 11:22:19.47
北村がどの北村かって言えば、
あなたの隣に誰かいる、の北村か、
龍が如く、の北村が近い
32 ::2008/10/26(日) 11:25:41.72
膝頭掴まれたのなんか、キャバクラぐらいでしかない。
それもソッと手を添えるだけ。
北村の手のひらに鷲づかみされている。
膝が弱い奴っている?俺は弱かった。
動揺もあって、俺がしどろもどろになる。
相手がせっかく落ち着いてきたのだからと、俺は悪いと思いつつ、北村を肩で突っぱねた。

「そうですね、これからは俺にかけてきてください。俺はいつでも居ますから」
「イヤー、ウチ、ホンキになりそうやー!!」
オバハン懲りろ。でも良かった。

北村が俺のわき腹をなで上げた。
「ハォファッ」
みたいな声が出た。
「どないしたん?」
「クシャミです」

事なきを得て、電話終了。
34 ::2008/10/26(日) 11:29:03.40
で、電話終わったら北村に、
「電話中なんで、ああいう事はやめてください。ちょっとこっちが不審なことをするだけで、クレームが長期化することだってあるんですから」
北村はドローンとした目で、
「真剣だったから…横顔が」

横 顔 が 

に生理的なキモさを感じた。あと、視線て、話をしてる相手からもチラチラ離れるよな。
ガン見。北村ガン見。

ともかく次からああいうの止めてくださいって言ったら、
「………ん」

生理的なキモさを感じた。北村は別事業部から引き抜かれてきた優秀な営業だったらしいけど、俺はあまりかかわりあいたくないと感じた。
36 ::2008/10/26(日) 11:31:57.01
俺は北村のクレームを受けるのが仕事になった。
優秀な営業だけど、やっぱり客の数が多い分クレームもある。
上司に、北村のクレームは全部俺に回される事になった。
売り上げたら上げっぱなしの営業よりも、フォローする俺達クレーム課のところまで来て、電話を一緒に聞いてくれる北村はクレーム課からは人気になった。

けど俺はその度に膝触られたり、乳首コリッコリされたりと吐きそうになってた。
冗談でチンコ揉んだり、そんなのは友人ともやったことある。
けどなんていうか、性的なものが滲んでいるような気がしたんだ。


ヤバいな、と思ったのは、俺が会社に泊まった時の事。
38 ::2008/10/26(日) 11:33:26.55
夜中、なんか顔が冷たいなーと思って目を開けた。
俺はコンタクト外してたし、暗かったからよく見えなかったんだけど、
北村が俺の上に四つんばいになって跨りながら、
俺の顔面に唾液を垂らしてた
41 ::2008/10/26(日) 11:35:56.02
顔がヌルヌルしてて、目に唾液が入ったから顔が見えたのは一瞬だった。
「ィエッ!!」
みたいな声が出た。声が出てよかった。

俺が混乱しているうちに、北村が逃げた。
俺は終えなくて、顔をゴシゴシ拭いて深夜少し泣きたくなった。
絶対に北村だと確信してた。けど捕まえられなかったのでその日は震えながら夜明かし。
44 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:38:14.22
朝になったんで、とにかく給湯室に駆け込んで、顔を洗う。
スッキリしてみると、本当に唾液を人の顔に垂らすなんてことがあるのかわからなくなってきた。
でもたしかにアレは北村だと思ったし、仕事どころじゃなかった。
ちょうど休みだったので、そのまま出社してくる人に挨拶しないで帰る事にした。
43 :2008/10/26(日) 11:37:59.61
北村って男か

46 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:39:59.26
>>43
男、男。
俺も、男。


そんで一日ゴロゴロしたんで、忘れる事にしたんだけど、
北村はやけにそれからも俺に接触してくる。
さすがに正面きって、
「俺の顔に唾液たらしました?」
とは聞けないのでちょっと悔しい思いをする。
53 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:44:16.90
誰か信頼できる人に相談できればと思ったんだけど、
でもセクハラになったらと思うと出来なかった。というか、女の人ってセクハラ相談って誰にしてるんだろう。
いきなり労働局とかか?
とにかく俺は上司に、
「北村さんの担当を外してください、量が多くて毎晩しんどいです(北村クレームは何故か夜に集中)」
と訴えてみた。

却下された。
北村が謝りに来た。ボソボソしゃべりやがってぶちころすぞ
「俺の、量多い…ゴメン、ね…」
「いえ、それよりあんまりこっちにかかずらってると大変だと思うので、これからは俺が聞きたいことがあったときだけ呼びますよ」
と、さりげなくこっちくんなと言ってみた。
「………ん、」
北村笑う。ニタァ、ってあのAAみたいな笑い方する。
でも北村は今忙しくないからとそれからも俺のところにきた。

手を握られて、決定打だと思った。
57 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:46:39.92
手を電話中に握られて、俺情け無いけど一瞬言葉に詰まった。
意識が耳じゃなくて手に行って、誰かこっち見て、助けてくれーって思った。
けど見られてたら俺もホモ認定されるんじゃないかと思って、それもどうなんだよ。

俺がうろたえてるのを見て、北村が俺の目をじっと見たまま、

「……続けて、落ち着いて、ゆっくりでいい」


生理的以上のキモさを感じた。その瞬間俺は北村の手を振り払ってた。
60 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:49:09.25
クレーム対応にあるまじき事なんだけど、俺も色色限界だったんで、
「すみませんお腹痛いです、トイレ行ったら必ずかけなおします!!!」
と電話の相手へ大声で言った。あんまり大声だったから、聞いてた部署の人間も笑った。
電話の相手も思わず笑ったらしく、
「クソ漏らすなよ、いいからゆっくりしてこい」
と言ってくれた。

俺は一人トイレへ走った。北村を問い詰めようかと思ったけど、やっぱり恐かったんで断念。
トイレで少し吐いた。
63 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:51:19.99
俺もゲーム脳だから、トイレの洗面台の鏡越しに、北村が入ってくるのが見えるみたいな想像したんで、
個室でしっかり吐き終えてから、ドアを細く開けていないのを確認した。
トイレのドアを俺は開かないようにケツで押さえながら手を洗う。
帰ったらこの道に詳しい友人に相談しようと思ってトイレを出た。


トイレの隣に、北村が居た。
まさかの二段落ち。ホラーの基本。
声も出なかった。
66 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:54:53.68
「……大丈夫?」
クソだって言ったろ大丈夫も何もねーよwwwww
と笑い飛ばす場面だったのに、俺はつまらない返事しか出来なかった。
「大丈夫です」
「こういう仕事してると…膀胱炎とか恐い…よね?」
当たり障りない会話にほっとして、
「ですね、たまに漏れるーって時もありますね」
とついつい笑顔で世間話に興じてしまう俺。情けない。
「オマルとか置いてあればいいのに……ね」
「いやいやそれはwwww」
「オシッコしてるところ見えちゃうの恥ずかしいから?」
真顔だった。


誰かこの嫌悪感を現す言葉を教えてくれ。
大の男がオシッコとか、見えちゃうとか、なんだろうなんだろうキモい。
70 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:57:09.49
家に帰って友人に電話した。
俺「マジ!!アレ絶対ホモだって!!!」
と熱弁をふるう俺。友人はゲイもしくはバイ。けどノンケを巻き込まないから俺にとってはいい友人のまま。

友人曰く、
「ゲイというのはゲイコミュニティの中での恋愛しか許されていない。ノンケに恋をするのは自由だし止めもしないが、
ノンケを精神的に追い詰めるような接触は控えるべきである」
とのこと。
俺もそう思う。
ゲイならゲイ同士でやってくれ。
俺が好きだとしても、隠してくれ。
73 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 11:59:19.87
結局友人に、
「彼女居るんですよアピールを欠かさずしとけ」
「軽蔑の眼差しを覚えろ」
と二点のアドバイスを受ける。

彼女いねぇよwwww童貞だよwww

と言いつつ、友人に頼んで、友人の友人(女)のシャメを貰って待ち受けにする。
これで大丈夫だと思いたいところだった。

俺は北村のクレームを受ける直前、その携帯を開いて机の上に置いた。
北村に見えるように。
77 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:01:14.36
ちょっと気が大きくなっていたので、北村がインカムして隣に座る時に、
「よろしくお願いします」
と頭を下げた。ニヤリッと笑ってみた。


電話中、俺は北村の様子をチラチラ見る。
どうだwwwww俺のwwwwwフェイク彼女はwwww見えたんだろwwwwナァwww



携帯は既にディスプレイライト落ちてて、真っ暗だった。
そういえば省エネモードで、五秒で画面が暗くなるんだった。
80 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:05:03.93
電話中北村がいきなり、
「アレ…アレ……おかしいナ…」
とか言い出した。
なんだろう、と思って見ると、
「インカムから音、…聞こえないみたい…」
それじゃあもういいですよ、と俺がポストイットに書くよりも早く、北村が電話のボリュームを最大まで上げた。
俺の耳をつんざくクレーム。
なにすんだ、と思って睨むと、

「これで…聞こえるから、いいよ」


北村がベンチで持たれ合う恋人のように俺の肩へ頭を乗っけてきた。
整髪量の匂いがした。
もう笑うしかなかった。なんか麻痺してきた。
81 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:07:41.60
俺の会社にはマッサージチェアがある。
といってもただの丸椅子で、肩揉みができるだけなんだけどな。
それに俺が背中を当てて、ブリッジして背中を伸ばしていると北村がやってきた。

俺は即座にブリッジ中止。警戒警報発令。

「きもちい?」
気持ちいい?じゃなくて、きもちい?
って聞いてくるのがまたキモい。でもキモイといえない俺。
「あ、そうですね」
言葉を発するときに、
あ、
ってついちゃう俺情けない。


「肩…揉んでくれる?」

死亡フラグかな、って思いました。
82 :2008/10/26(日) 12:08:05.89
>>1童貞なら
北村にあげればいいじゃないか

83 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:09:02.84
>>82
嫌だよ!!!!!!!!!!
俺の童貞は夏木マリのためにとってある。

86 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:11:27.63
ご想像の通り、北村は俺のマッサージに声を漏らしまくる。

「アフッ」
みたいなのから、
「ンッン」
みたいなのまで。地獄の責め苦だ。
それを見た先輩が、
「北村何喘いでんだよー!」
ってからかった。救いの手だ。
「…>>1君、すっごく巧いから…」
深読みされませんように。

そして、揉めと命令されれば後輩なので揉みますが、まさかの、

「じゃ…今度は俺が、してあげるね」

ニタァ。
まさかのお返しタイム。
俺はつとめてさりげなく断った。
84 :2008/10/26(日) 12:09:14.35
いまさらなんだが北村は何歳だろうか?

90 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:12:05.61
>>84
たしか今31ぐらい。離婚経験あり。金持ち。
93 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:13:15.51
なんだよてめーら!!
俺が幼女好きだって言ったら、
「それでこそ」
みたいな反応するくせに!!悪いか!
お前らな、夏木マリでイメ検してみろよ!ゆばーばじゃなく!
91 :2008/10/26(日) 12:12:54.79
>>1いくつ?

94 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:13:46.33
>>91
俺はこないだ24になりました。
96 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:16:14.97
ある日のこと。
うちの会社には、ベッド部屋とタコ部屋がある。
普通ならクレーム課の俺にも一つベッドが割り当てられているんだけど、
その日は秘書課のお姉さんが一人給与計算で残業して終電を逃して使ってるらしい。
お姉さんと同じ部屋では寝られないために、その秘書課のお姉さん一人のために大量の男どもが、タコ部屋へなだれ込むことになった。

この状況のため、ちょっとお姉さんホテル使うとか考えろよとイラッときてた。

そして泊まり組みの中には北村の姿。
午前一時。
俺は今日が決戦になるんじゃないかと思ってた。
101 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:19:38.26
北村が嬉しそうに、
「布団、どこ敷こうか」
と聞いてきた。修学旅行か。
というかこの頃すっかり仲良しだと周りから思われてたのがくやしい。
くやしい。

俺は、
「残ったところでいいですよ」
と言った。それなら誰かと誰かに挟まれることになるだろうから。

戻ってきたら、
まさかの雑魚寝になってた。布団を部屋一杯に敷いて、好きなところに寝る事に。
北村が待っていた。

俺が寝たら、その隣にもぐりこんでくるだろうと察した。どうしようか青くなった。
104 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:21:18.04
俺は着メロを鳴らした。
電話がかかってきたフリをする。
「あ、すみません、電話で…」

時間稼ぎだ。どうするどうする。
考えに考えた。

戻ってきて俺は、
「俺、カプセル行きます」


北村は、
「俺も」
と言った。よく考えたら報告なんかしなきゃよかった。
108 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:24:17.04
深夜ということもあって、人通りが少ない。
俺は墓穴ほったなーとちょっと冷静に考えてた。

北村に、
「パンツ……買いたい」
といきなり言われたので、
ブルセラ的な意味でかと脊髄反射した。
「明日履くパンツ」
ああそっか、と思いなおす。
俺は机にいくつかパンツを備蓄してたんだけど、ホテルいくってんならまあついでに買ってもいいかと。

「ボクサー?」
「はい」
「………俺も」
「うふ」

なんだろうすごくキモい。
「同じの買お…っか」
なんだろうすごくキモい。
でも、嫌ですって言うのもなんかおかしい。
俺は無言でホテルへ急いだ。
112 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:26:29.53
「……カプセル、あるかなぁ」
そういわれるとちょっと微妙。
深夜だし、しかも二人だし。まあ俺はもし一人しか開いてないって言われたら笑顔で会社に戻るけどな。
「そうですね、大丈夫だと思いますよ」
「ん」

ん、で笑うのは女の子だけにしとけ。
北村は特にやめとけ。

「男同士ってどう思う?」


直球来た。
122 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:29:31.45
「えつ………」
俺は言葉が出なかった。
北村が、
「あ……ごめん、男同士でホテル行ったら、フロントの人がどう思う?って…」
嘘付けwwwww嘘付けwwwwww
絶対どう思う?って聞いたろwwwww
「あ、ああー…カプセルなら大丈夫だと思いますよww」
「ん、誤解しちゃった…かな」


北村がこっちを見た。こっちみんな。
「カプセルなら、男同士でも…大丈夫なんだ」
ハイって答えたくない。
尚、言葉は大まかな流れ。はぶくところははぶいてる。
127 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:31:42.04
「カプセルなら、隣と仕切られてますから」
「ん…広いの?」
「狭いですよwwwwキツキツwww」
北村、ニタァ。
「………キツキツ」

キツキツって繰り返しただけでなんでこうもキモいんだ

「じゃ、一人入るだけで……精一杯?」
「二人は無理ですねwwww」
「ん、」

残念、みたいな顔に見えて仕方が無い。
俺は早足になった。早くホテルへ行きたい。
138 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:34:57.07
コンビニの光が、翼よあれがパリの灯だwwwwwww
俺はヒャッハーみたいな声を上げてコンビニへとダッシュした。

「ま  っ  て」


北村までダッシュしてきた。
俺もガチダッシュした。でも俺小児喘息もってたし、脚遅い。

つかまったら終わりだ。
とにかくコンビニまで逃げ切りたい。
147 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:37:38.62
駄目でした。
後ろから、
「……ンッフ…子供みたいに、ンッフ」
なんかブツブツ言いながらしがみつかれた。

「ト、トイレ行きたかったんです」
俺は本気で振り払ってからそう言った。嘘だ。
北村は俺から視線を離さない。こえぇ
「……そこら辺ですればよかったのに。男同士なんだから…」

キ モ イ
「いや、それは駄目ですよ絶対」

コンビニ到着。
161 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:41:17.05
「ほら!明日の下着買お?」
なんで声でけーんだよwwwwwやめろよwwww
ざけんなよwwwwwww
俺はとりあえず基本のグンゼ。
北村はじっと俺を見てる。
ふーんん、そんなのがいいんだ、みたいな顔に見えてしかたない。
俺は先に会計を済ます。

俺は見た。
北村がチラッとコンドームの棚を見たのも。
気のせいかもしれない。気にしすぎかもしれない。
でも俺は限界だったから、北村が他の品を選んでる間にコンビニから逃げた。
後で追求されても、
「先に出てったかと思ってさがしちゃいましたぁ」
でごまかすつもりだった。
168 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:43:03.14
逃げ切った。
俺は逃げ切った。
その日俺は逃げ切った。



次の日俺はビクビクしながら出社。
なぜか俺の机からタバコの臭いがした。
俺はタバコを吸わない。
変だな、と思って机の引き出しを開けた。
173 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:44:51.66
何も変わりはない。
でも、うっすらとタバコの臭いがするのは間違いない。
俺は鼻がいい方だから、机の側に膝をついてよく見てみた。
天板に触れると、かすかにざらつく。

おかしいと思って、光の加減を変えて天板を見てみた。



おそらく嘗め回された唾液が乾いたらしき、痕が残っていた。
188 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:47:19.19
その日、精液塗れの下着が会社のトイレのゴミ箱に捨てられていたと掃除のオバチャンが告発。
皆はだれだよ夢精した奴と笑っていたが、俺は笑えなかった。

そのパンツが新品らしかったのを聞いた。
グンゼかどうかは確かめる勇気が無かった。
203 :◆JWPaeN65Rw :2008/10/26(日) 12:51:05.44
北村から詰問を受ける。
「昨日…どこいったんだよ…」
考えていた通りの返答をする。
「先出られたかと思って」
「ん、そう…?」



「警戒されたのかと…思った」
キ モ い 
「いやぁwwwwでも、確かにちょっとwww雰囲気的にwwww」
笑いながらも、そうだよボケと言ってみる
「気にしちゃったんだァ…ハ」
ニタァ


俺は上司に本気で北村担当(最近俺は略してキタムラたんwwwとか呼ばれててそれもそれでド畜生だった)
を変えてくれるように頼んだ。

考えてみるといわれた。
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