File No.011 幸せについてチンコ出して考えてみた・・・

232:1◆crc5qJnl8A:02/11/20 10:00 ID:NrUhmSwO
幸せについてチンコ出して考えてみた・・・

いつもと変わらない朝。いつもと変わらない部屋。
いつもと変わらない道をチンコ出して歩いていた。



今日も仕事を終えチンコ出しながら家路につく。
こんな毎日に嫌気がさしていた。
ふと、郵便受けを見ると小包が届いていた。差出人は書いていない。
チンコをひとつかみしたあと、小包を空けてみた。

チンコを出しながら小包を空けると中にはビデオが入っていた。
真っ黒なビデオ、タイトルも何もない。
また新手のダイレクトメールかと思い、デッキに入れてみた。


ザーザーザー・・・・
しばらく砂嵐が流れた。チンコもリズミカルに揺れた。
そして鏡の前で髪をとかす女、50代後半ぐらいのチンコ出した親父が
井戸に何かを放り込む・・・


ビデオはそれで終わった。意味不明だった。
チンコも激しく萎えた。
かわりにチンコをデッキに入れてみた。
入れたとたん大きくなって抜けなくなった。

チンコが抜けなくなって三日が過ぎた。
会社もクビになった。
でも無理やりひきぬく事はしたくなかった。
こいつが自分の意思で外の世界に出てくるのを待とうと思った。
僕はチンコを、幸せを、信じてみようと思った。

チンコがひきこもったまま四日が過ぎた。
まだこいつは出てこようとはしなかった。何故だ。
ビデオデッキにチンコを入れたまま、考えた。
チンコは何かを伝えようとしてる・・・・
僕は思い切ってビデオの再生ボタンを押してみた。

すると、電源が切れてるはずのテレビが急についた。







そこにはチンコ丸出しの赤ん坊が映っていた。
(ん?見覚えがある・・・俺だ!)
そこにはまだ生まれたばかりの自分がいた。
まだ何も知らない、天使のようなチンコを持った俺がいた。

俺は未熟児で生まれた。
聞いた話だが、ものすごい難産だったらしい。
そして俺と引き換えに母親は死んだ。
自分の命よりも俺を産むことを選んだ。

ものごころがついた頃には親戚のおばさんの家にいた。
和子さんは独身で、子供がいなかったので
それはそれは血がつながってる子供以上に俺に愛情を注いでくれた。
ちょうどチンコを出し始めたのもこの頃だった。

うちは裕福では無かった。俺もチンコは出していたけど
そんなことは十分わかってた。
10歳の誕生日、初めて友達を呼んでパーティーをした。
みんなが並んで肩を揺らしてハッピーバースディを歌ってくれたっけ。
みんなのチンコもテンポよく、左右に揺れてた。

でも、みんなが本当に楽しみにしてたのはごちそうだった。
俺も期待してた。でも出てきたのは和子さんの手料理。
普段と変わらない質素な食事だった。ケーキもない。
確かに俺にくらべれば普段より豪華だったけど、
みんなにしてみればピザとかケーキとかが食べたかったんだ。
俺のチンコも皆のチンコも激しく萎えた。

俺はとても恥ずかしくなって、チンコも股にはさんだ。
そして一切料理には手をつけず、皆と外に遊びに行った。
あのとき和子さんはどんな気持ちだっただろう。
でも、あの頃はそんなこと考えられなくて、
この日をさかいに、和子さんとは距離を置いて、あまり口を聞かなくなった。

中学入学と同時に暴走族に入った。根性焼きもいれた。
剃りこみも入れた。チンコも反り返った。
でも、和子さんは決して怒ったりせず、
普段と変わらず接してくれたんだ。完全にシカトしてたけど。

17の夏、ちょっと警察に世話になった。
チンコを出しながら万引きしたら、捕まってしまった。
窃盗罪だ。俺は態度がふてぶてしかったので、
帰してもらえるはずも無く、和子さんが迎えにきた。
和子さんは平謝りして、ひどく泣き崩れてた。

その日の夜、和子さんは初めて怒ったんだっけ。
「人様の物を盗むような子に育てた覚えはないよ!」
俺は、その言葉がひどく頭に来て、チンコを強調しながら言った。
「母親でもないくせに、母親面すんじゃねぇよ!クソババァ!」
その言葉を最後に和子さんは何も言わなくなった。
あの時の和子さんの悲しそうな顔、今も忘れてないよ。。。



それからも相変わらず和子さんは愛情を注いでくれた。
俺も相変わらずチンコを出しつづけた。
貧乏ながらも私立の大学にも行かせてくれた。
あの時できた溝は埋まらなかったけど。。
亀頭の溝のように深い、あの時の溝はね。。。

ザー・・・・・
ビデオはそこで終わった。
デッキの取り出しボタンを押すと、ぴょこんとかわいくチンコが出てきた。
あの時の、生まれたままの、天使に見えた。光ってた。


涙が止まらなかった。
チンコは教えてくれたんだ。
今ここにいること、生きていること、チンコ出してることが
どんなに素晴らしいかって。どんなに幸せかって。


いつもと変わらないことに嫌気がさしていた俺。
でも、いつもと変わらないことが、こんなに幸せなんだね。
チンコを出しながら深呼吸してみた。
空気がとてもおいしかった。

それからの俺はとてもイキイキしてる。
チンコもイキイキ、黒光りだ。脈もドクドクしてる。
和子さんはもう亡くなっていないけど、
もう遅いかもしれないけど、
今なら言えるよ。
今までたくさん迷惑かけてごめんね。
感謝してる、ここまで育ててくれてありがとう。





・・・・・・・・お母さん。

短編スレ小説   『ビデオ』   fin

NEXT
BACK
TEXT