File No.003 ヒサユキ/ヒサルキ

メンタルヘルス板に書き込まれたレス

03/06/17 19:33
ヒサルキっていうウワサ話(都市伝説?)を聞いてしばらくして、ずっと同じ夢をみるようになった。
体を獣?みたいなものに乗っ取られて、動物を殺して食べたり死体を人の家に投げ込んだり。
夢で犬を殺してその肉を爪で削ぐ。あばらの骨が出てきたところで、隙間にフックを掛けて吊していく。
何匹も何匹も。
目が覚めたら、自分の手を掻きむしってて血が出てた。
夢に取り憑かれるって話で最初は信じてなかったんだけど、こうなっちゃうと認めざるを得ない。
∴∴サイレントヒルのような世界2Night∴∴
で発見されたレス

119 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/19 17:51 ID:jYQxI+a8
怖い夢見た…
夢だと分かってるのに目覚められない。
妹に顔面パンチ食らわなかったら、二度と目覚められなかったかも…
なんつったりして。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

怖い夢よりも、
妹に顔面パンチという萌えシチュエーションが
気になってしまった漏れは負け組み?

長いです……スマソ
つーか、妹は萌えない。
中学生のガキんちょだし。

エレベータに乗っている。
何となく、近くのデパートのような気がするけど、エレベータ内の掲示欄には
「元気でありますか」とか「ありがとう」
等の意味不明な言葉が紙一面に大量に印刷された数枚の紙が貼られている。
壁は真っ白なのに、ライトは薄暗い褐色。

突然、ゴインという変な音と一緒にエレベータが止まる。
同時に天井から幾筋もの血が垂れてくる。
よく分からないけど、ヤバいと感じてエレベータの出入り口を手で開こうとするが、全く開けない。
何度も必死に手でこじ開けようとしていると、音もなくスーッとドアが開いた。
助かったと思い、慌ててエレベータを出るとキィキィとブランコが揺れる音。
後ろを振り返ると、エレベータがバチバチッと火花を散らしながら落下して行ってしまった。
壁を見ると「死にたくなかった」「苦しいよ、熱いよ」と、
無数の茶色がかった染みがついた紙が貼られてあって、それが廊下の壁にびっしり。
この時点で、俺はこれが夢である事に気づいていて必死に目覚めようとするんだけど、目覚める事ができない。

しばらく、どうしたら夢から覚められるんだろう…なんて事を考えながら、その不気味な廊下を歩いていくとフスマがあった。
思いっきり馬鹿でかい「死」という張り紙があったので死ぬほど怖かったけど、たかが夢だろう…とフスマを開けると、聞いたこともなようなピアノの音が聞こえてくる。
薄暗い廊下、さび付いた鉄の壁の至る所に黄色だったり茶色だったりする、ドロッとした液体が付着している。
猛烈な臭気と、生暖かい風。
そう言えば、さっきから、ブランコの音が鳴りやまない。
キィコ、キィコとまるでブランコに乗りながら、誰かが追ってきているような気がする。
堪りかねて、一番近くの扉を思いっきり開いて中に飛び込むと、そこは学校の廊下のような場所に繋がっていた。
振り返ると、そこには扉はなくて長い廊下がずーっと続いているだけ。
所々の窓ガラスは割れていて、壁の所々には刀傷みたいなものが付いている。
天井には返り血のような血の筋が走っていた。
俺は小学生の頃からチキンなので、夜の学校なんて大嫌い。
あの扉を開けてしまった事を、今さら後悔していた。
壁は所々がはげていて、なんか赤い手形みたいなのが付いていたりする。
やばい、怖い……
教室から溢れ出したように机や椅子が廊下にはみ出している。
廊下の所々にある掲示板には「死ね」とか「水さえあれば」という習字の紙が張り出されている。
廊下をしばらく進むと、階段とおぼしき物が見えてきた。
1階に降りれば夢から目覚められるかもしれない。
と言うか、誰かに会いたい……
夢の中なのに、気分はすっかり和風SH。
半べそかきながら、廊下の手すりに手をかけた、その時。

キィコ、キィコ
あのブランコの音が後ろから聞こえてくる。
キィコ、キィコ……
階段を駆け下り、下へ下へと下っていくけど、あのブランコの音は遠ざかってくれない。
すぐ後ろで聞こえているような気がする。
あのブランコの耳障りな音が、ひどく大きく耳に飛び込んでくる。

もう少しで1階…という所で、後ろから声をかけられた。
「おい」
幼い子供のような声。
だけど、やたらとザラザラしていて砂利っぽい声だった。

恐怖のあまり立ち止まって、恐る恐る振り向くと、真っ赤な太ももが目に飛び込んできた。
何か、絵の具を筆で塗りたくったような、そんな赤だった。
少しずつ顔を上げていくと、青黒く変色した腕、切り傷のようなものが沢山ある胸が見え始める。
異様に腕が長くて、何かを食べているのか、ビチャビチャと音がする。
キィキィというブランコの音は、どこから聞こえてくるのか分からない。
見たくないのに、勝手に顔が上を向いていく。

怖い……ママン!

と、その時、突然に顔をバシッという強い衝撃を受けて目が覚めた。
目が覚める瞬間、耳元で「ヒサウキによろしく」という、こもった声が聞こえたような気がしたけど、はっきりと覚えてない。
続けざまに、俺の頬に激しい衝撃。
完全に目覚めた後、妹が何度起こしても起きない俺に対して、枕で一撃、グーでパンチを食らわせて目覚めさせてくれた事を知った。
いつもなら怒る所だが、その日の俺は妹に死ぬほど感謝して小遣いをあげた。

あんまり怖くないか……

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