アジア家庭料理 アジアンキッチン
~密室幽閉編~



珍しく、本当に珍しく二日連続で飲みに行きました。まぁこの日はメッセで話してて唐突に
決定したことだったから、軽く晩飯を食べる。その予定だったのだが、ススキノを歩くうちに
ネタ探しの方向へ例によって歪んでいき、獲物を狙う獣の目になっていった。

しかしそうそう面白い店というのは見つからないもので、このままでは
吉野家でネギだくを頼んで帰ることになる。そんな状況下で転がり込んだのがこの店。
またしてもアジア系である。札幌アジア料理店道中に変更しても良くなってきた。


店の入口でメニューを確認する。すると実に面白いメニューを発見。

「サテ?  480円」

「??」

いや、サテ?って言われても・・・。
オモシロ感がムラムラと湧きあがってくる。すぐさま決定。
店に入り人数を告げる。「3人です」「はい、こちらへどうぞ。」

そして案内される密室
どれくらいの密室かというと3人座って上着の置き場に困るくらいの密室。
一昔前にゲーセンにあった黒い占いのやつを思い浮かべてくれるといいだろう。
そしてここが俺達の棺桶となったわけだ。


まずはドリンクの注文。俺は韓国のビール、ハイトを注文。GとSはそれぞれ
チャイとラッシーという飲み物を頼んだ。チャイはインド風のミルクティー、ラッシーは
山羊の乳を使ったヨーグルトドリンクという事だ。

三人とも揃ったところで乾杯となったが、今回は初。
三人同時にハズすと言う事態に陥った。
ビールはすっぱい、チャイはなんだかよくわからん味(とにかく美味くない)、ラッシーに至っては
口に入れたくないという惨劇。こうまで出鼻を挫かれるとオモシロ感を通り越して
大きな不安がやってきた。


そしてメインである食べ物の注文へと入っていく。だがすっかり俺達は逃げ腰になっていた。
無理もない。初っ端からこれだけの凶器を突きつけられれば不安にもなろう。
高い金を払って不味い物を食いに来ているわけではない。
だが、この店に決めたメニュー。あれだけは頼まなければいけないだろう。

店員「何になさいますか?」

「サア?」

二人(何言ってんだこいつ!?)

俺も自分で何言ってるかわからんが仕方ない。そういう名前なんだから。
それに加えベトナム風汁そばやチンギスハン(チンギス飯?)などを頼む。

残念ながら「サア?」は普通だった。いたって普通だったのでこれはこれで「さあ?」といった感じだ。
ベトナム風汁そばやチンギスハンも実にいい味であった。
ただ、Sの頼んだナシゴレンの青い唐辛子について店員から説明が入った。


店員「上に青唐辛子が乗ってますが、辛いので食べないで下さい。

俺「それは食べろというフリですね?」

店員「え、いや・・・横の赤いの食べて大丈夫なら・・・」

俺&G「よし、S。行け。

S「・・・マジっすか?」

Sは先に赤い方を食べてヒーヒー言ってやがる。軟弱者め。
しかしそのあとに青も食べた点は評価してやろう。
S、あんなに嫌がっていたラッシーを飲んだんだからよっぽど辛かったんだな。


その後、俺達はますます加速していく。そして、店員を捕まえたGが一言。

G「この店で一番微妙なのってどれですか?」

店員「(明らかに困った顔で)あ、いえ・・・えーっと・・・」

G「じゃあ指差してください。」(メニューを広げて)

店員「それじゃあ・・・肉味噌のピラミッドサンドで。」

三人「じゃあ、それで。


ホントにツッコミどころ満載の会話である。各自でツッこんで楽しんでほしい。
しかしこのピラミッドサンド、びっくりするくらい微妙だった。
酷くしょっぱいというセールスポイントはあるんだが、なんと言うか味がない。
確かにかなりの微妙っぷりだった。

心残りはデザートなのに辛さを示すマークのついているカプサイシンアイスが
品切れだったこと。いずれ食べたいものだが、
多分もう2度と行きません。(とても笑顔)



追記
俺らの我侭かつ常識を逸脱した言動に付き合ってくれた店員のおにーさん。
ある意味あなたが一番美味しかったです。ありがとう。



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