第1夜
キューバ料理の店 「HABANA」
事の始まりはGの急な来札だった。
「釧路じゃ給料使えないから札幌に行く」と相変わらず退廃的な理由で
急遽札幌に訪れることとなったG。もちろんこれは何かやらかさねば
特攻電波系の名がすたる。
そんなわけでウチに泊まれと強引に1泊2日に予定を変更。
今回の久々の「アレ」と相成ったのでありまして。
名前は変えました。心機一転というか逃避というか保険というか。
そんなわけで部活後にすすきのでGと合流。店に向かったわけですが、
今回の店の選択は元祖危険分子であるG任せ。
僕は何も知らなかったわけです。
そして店に向かう途中、危険分子が不穏な事を。
「あの国で想像するのは核だね。」
そして狸小路6丁目に到着。そこには妙に陽気な看板が。
「キューバ料理 HABANA」
それで核か。なんか視点がずれてるがツッコむのもめんどくさいので店内へ。
南国な店内
そこに一歩踏み込むともうそこは陽気なキューバ。久しぶりに徹底した店だ。
ブランクを取り戻す相手にはちょうどいい。
ちなみに上の写真はショップデータのもの。入店時には外人までいておっそろしく賑やかでした。
まずはビールとバナナダイキリを注文。
ビールは瓶のまま。そして口にはレモンがどかっと。
早くもちょっと押され気味だがもはや気分はキューバ代表。煽るように飲み料理を待つ。
そして俺たちのキューバ危機が始まったのです。
一品目 揚げバナナ
微妙にグロい。
早くも一品目から大御所襲来です姉さん。外は雪です。
バナナを揚げたはずなのに形状がおかしいんですよ。それはもう
「皮も揚げてるだろ!?」と言いたいほどに。
しかし考えてみればバナナ。食えないはずのものまで食ってきた我々にすれば
驚くような物ではないはず。実に7ヶ月に及ぶブランクはすっかり我々を
硝煙と弾雨から遠ざけてしまっていたようです。
まずはかぷりと一口。
「・・・ウマー?」
あら意外。うまいというかちょっと変わったポテトフライ。
ほんのりと甘みが残るあたりで「バナナかな?」ってくらい。
驚くくらいゲテモノじゃなかったです。しょっぱいけど。「汗かきそうだもんねぇ」と妙な推理を。
そして雪崩れ込むように2品目へ。
2品目 キューバオムレツ
食う前に撮ろうよと小一時間
やってきた2品目は普通のオムレツ。オムレツと聞いていたので
なんかこうロリーでぷに系のふっくらとした感じの食べ物想像してたんですが、どちらかと言うと玉子焼きな感じです。
さっそく一口。
「ウメ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ッ !!」
文句なし。これは文句なしです。この世に生を受けてから食べた卵料理の中でも
トップを争う美味さです。野菜の旨み、肉の旨みが卵の旨みを2段3段と引き上げて生まれる味のハーモニーは
まさに至高の卵料理。どうだ士郎お前は卵の扱いなどまるでわかっておらんわうわっはっはというくらいに美味いです。
海原先生もご満悦の一品。オススメです。
3品目 エビのカクテル
(Σ(゚Д゚ ビクッ)
・・・。やはり日本人には不慣れなフォルムですね。ちょっと角度を変えてみると
ラビアンローズⅣみたいです。ドッキングアーム。
ちなみにエビの殻は尻尾の包んである末端の部分まで取られていました。これはうれしい配慮です。
グラスの中のサルサソースにつけて一口。
「・・・おー」
このサルサソースが・・・決して不味くはないんです。不味くはないんですがなんというか
欲を言えば「わさび醤油持って来い」って感じで。
エビ自体はとても甘みがあって美味しかったです。キューバにわさび醤油・・・。
しかし、本番は次だったのです。
4品目 ウサギのから揚げ
とても、とても久しぶりの感覚でした。
「見た瞬間に悪い予感がする」。やまどりでスズメを見て以来です。
躊躇していても始まりません。二人同時に口に運びます。
「・・・Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)!!」
トドすら食ってきた我々がいまさらウサギなどに躊躇していられるか!
そんな意地もあったのですが、我々はウサギに殺されたのです。
「硬い、臭い、苦いのB級究極の3拍子が見事に揃った一品。
これを食わずしてB級を語るなかれ!どうだ雄山、これが真のB級だ!」 「くっ、士郎め!」
そんな会話が脳内で繰り広げられるさなか、久しぶりに「ノルマ」と言う言葉を発し
必死にウサギをエビのサルサソースに付けて食べる二人がいました。
この時点でサルサソースは「余計なもの」から「美味いソース」に昇格していたのでありました。
5品目 羊とトマトのリンゴソース
羊といものリンゴソースって書いてた気もするけどイモないしなぁ・・・
ウサギと格闘しボロボロになった俺達を優しく迎えてくれた5品目です。
やってきた途端にとてもいい香りが。香ばしくも甘い香りです。
まずは羊を一口。
「・・・ハァァァァン(*´Д`)」
とっても美味しい。ウサギとは比べ物にならない味です。ちょっと硬いと思うのは風土の違いもあるのでしょう。
とても香ばしくソースもとても美味。ウサギを洗い流してくれました。
そしてトマトへ。ここで意外な事が起こります。
「・・・うめぇぇぇぇぇえ!?Σ(゚Д゚」
すごいです。「幼少の頃に食べた砂糖をかけたトマト」に匹敵する、いやそれ以上の
トマトでした。今までに食べたトマトの中で一番。これは間違いないです。
ソースと絡まって醸し出されるトマトの甘み。これは本当に食べていただきたいです。札幌の方はぜひ。
一緒に飲んでた76度のラムがとっても美味かったです。
6品目 タコス(ポーク)
てんこもりー
そして最後の一皿。タコスです。
いかにもキューバって感じですねーアレですねー核ですねー。
最後は美味で閉めたいものです。
とりあえず強引に巻いてパクッと。
「・・・!」
これは・・・嫌な予感とともにGを見ると。
「パス。」
・・・やっぱりか。確かに辛い。しかしそんな物はあの「圏外」を体験している我々には
どうという事はないが、なんというか微妙な辛さなんですよサー!
辛さが微妙と言うよりは辛味として微妙なんです。日本人として慣れない辛さとでも
表現いたしましょうかサー。予想通り香草嫌いのGは戦線離脱であります。
最後はボクがラムと一緒に流し込むという微妙な結末を迎えたのであります、軍曹殿。
撤退!足跡を消せ!ヘリのECSを再確認(ry
キューバ料理 「HABANA」