飲みに行った帰り道、必ずといってイイほど

ラーメンが食べたくなるのはナゼなんだろうか？

私はいつもそうなんだよなぁ。

先日、仲間４人と飲みに行った。

帰りはとーぜんラーメンである。

本当はイチオシのラーメン屋「花○」に行きたいところだが

もうとうの深夜２時を楽勝に越えている。

私たちは半ばあきらめモードのまま帰宅するべく

それぞれクルマを走らせていた。　　←飲酒運転じゃん。

そのときである。暗闇の中から「赤いお屋根」の

某ちゃんぽん屋「リン○ーハット」が突然あらわれた。

どうするか？？・・各自の携帯電話に連絡を入れてみた。

「たまにはこんなとこもイイんじゃねーの」てなことになり

クルマを駐車場に乗り入れた。

こんな時間なのだか意外と客は居るもんだ。

まぁ、客といっても私らみたいな「酔っ払い」達と

オミズ関係のおねーさんぐらいなものであるが・・・

店員の「気の弱そうなおにーちゃん」をひやかしながら

それぞれ「ビール」と「ちゃんぽん」を注文した。

ん～・・・まぁまぁだな・・・

食した感想は正直こんなもんである。

万人向けの「チェーン店」ならではの味付けだ。

しかし、テーブルの隅におもしろいものを発見した。

これは「温泉たまご」なのだろうか？

各テーブルの上に４つずつ、皿に盛られて１個１００円で売られている。

興味深々で食べてみた・・・

おっ！？・・・イケるじゃん！！

これは「ちゃんぽん」と絶妙なハーモニを演出してくれるじゃないか！

「お気に入り」のひとつに入れてあげよう！！

「ちゃんぽん」をたいらげ、一服していると

友人はこうつぶやいた。

この頃さぁ、なんかこう、ときめくコトしてねーよなぁ・・・

ん～確かにそうだよなぁ。平凡に毎日飲み歩いてばかりで

なにかこう、パッとしたものってのがないよなぁ？

あっ！！そうだよ、

皿の下に金隠してさぁ、ダッシュで店出てみないか？

えっ？？なにそれ・・・？

食い逃げを装うんだよ！
　　　　　　↑
　　　　　超ニヤニヤ顔

おもしろそーじゃん！！
　　　　　↑
　　　　　全員一致！

私達の会計は「ちゃんぽん」￥６８０と

「ビール」￥４８０の合計￥１１６０である。

先ほどの「たまご」を入れても￥１２６０だ。

それぞれ千円札を２枚、小さくたたんで皿の下に隠した。

よしっ！いまだ！！

私達４人は猛ダッシュで店を出て、私ともう１人は私のクルマに即座に乗り込んだ。

別の１人は塀を乗り越えようとまでしているじゃないか！！

私達はクルマのなかで大爆笑！！

お客さぁ～ん！待ってくださいっ！！

店員が２人飛び出してきた！

最初、私のクルマを「チラッ」と覗きこんだのだが、

なにを思ったんだが、脇をすり抜けていってしまった。

（そのとき、私は代車の「泣く子も黙る」Ｗ１４０ベンツの＋フルスモーク仕様だった）

店員の標的は「塀の上の友人」！

しかし、その彼もなかなかの演技派だ。

わざと、逃げ遅れるような素振りをみせながら、
店員に足をひっぱってもらえるよう、片足をぷらぷらしているじゃないか！！

店員はその足を掴んで

お客さん！！勘定おねがいしますよっ！！
警察呼びますよぉぉぉぉ～～

友人は大声で

おれは、腹っぱいメシ食うと
塀登りたくなるんだよぉ！！

わかんねーーーー！！（大爆笑）

コイツさぁ、思いっきりわかんねよぉーーーー！！

なに言っちゃってんですかぁ？
勘定払ってくださいよぉぉぉぉ～～！！

テメェ～！！なにすんだよ！痛ぇじゃねーかよ！
勘定だぁ？払ったじゃねーかよ！

オメー、ちゃんと皿の下見たのかよ！このボケッ！！

そのときちょうど他の店員が「皿の下の隠した金」を見つけた。

○○さ～ん！金ありましたぁ！！

小さく畳んだ千円札を両手ですくいあげるように見せる、もうひとりの店員。

ツリはとっとけ！ばかやろ～！！

もう、最高！！

食した「ちゃんぽん」が逆流してきそうなくらい腹が痛い。

ゲラゲラ笑いながらその友人は私のところにやってきた。

いやぁ～～たのしかったよなぁ！！

まだ、私は爆笑中である。

二言三言会話を交わしたのち、その場を去った。

（車内の会話）

（オレ）いやぁ～笑ったよなぁ～！！

ハンパじゃねーな、ヤツは・・・

おれ、まだ腹痛ぇよ。「ちゃんぽん」どっか行っちゃったぜ。

んん？おまえ、食い足んなかったか？

んじゃ、コレ食う？

？？？？？

なんと、もうひとりの彼は・・・

逃げる際、どさくさにまぎれて
隣のテーブルから「たまご」を
４個もポケットに忍ばせてきたのである。

やるなぁ・・・こいつも・・・