子供好き


私がまだ「青っパナ垂れ流したクソガキ」だった頃から今日まで
たいへんお世話になっている大先輩の話をしよう。

その大先輩は私のHPを訪れてくれて、このコラムがバカウケだったらしい。
「ネタを提供してやる」と
親切にも脅され
呼び出しをくらった。

呼び出されたスナックでいろいろと「ネタ」を話してくれるんだが、
みんなその大先輩の武勇伝話なのだ。

ん〜・・・こんなんじゃぁ、コラムになんねぇよ。

その大先輩には聞こえないよう、ブツブツ言いながらメモをとっていた。
あ〜・・こんなんじゃ、おもしろくねーぜ!
ちゅうわけで、私と一緒に行動したときの話にしよう。

まず、最初に断っておきますっ!!








先輩ごめんなさい!今度キャバクラおごりますね。
コレを読んで、クレームの呼び出しかけないでくださいねっ!







他の人も本人に会って、「変わったな?」
なーんて口が裂けても言ってはイケマセン。







一応、私は事前に断りを入れたが、本人かなり酔っぱらっていたので
覚えてないかもしれない・・・





その大先輩(以下Y氏)は、各地に
某事務所を構える「スゴくてエライ人」
しかも、
大の子供好き













自分の家庭以外にも私が教えてもらっただけで4人居る。
今度、5人目が生まれるそうだ。
























おめでとうごいます!












数年前、「Y氏とその仲間たち」とで河原でBBQをやった。
あねさんたちが手際よく支度をしてる中、
私達はビールをあおっていた。
日曜日とあって、周りに家族連れがやたらと多い。
でもなぜか、私達の周りには人が居ない・・・












なんでだろうか??(苦笑)









すると、3〜4歳の男の子が私達の方に駆け寄ってきた。





「おじさ〜ん!何してんのぉ〜?」


子供の決まり文句である。


「お肉焼いてるのぉ?」

「そーだよ。おまえ、腹減ってねーか?」


「うん・・・おなかすいたぁ〜!」


「そっか?肉食えっ!ほれっ!いっぱい食えっ!」




Y氏はその子供を抱きかかえ、普段はみられない微笑ましい笑顔で
子供の口にたらふく肉を詰め込み始めた。
みうみる子供の口の中が一杯になって一瞬でブローした。
私達は大笑いである。





しかし、
気が気じゃないのは、その子供の親であった。























15m位離れたところから、
夫婦
そろって深々とお辞儀をしている。















子供は肉をたらふく口にくわえながら、親元に走って戻っていった。
二言三言、子供を会話した後、また






















こちらに向かって、深々とお辞儀をしていた。







しばらくすると、先ほどの子供がまた私達のところにやってきた。
子供の視線から見ると、どーも私達は「友達」らしい。
Y氏に「ポケモンカード」を差し出した。



「おじさん、これあげるよ」(笑顔)

「おっ!★が4個もあるじゃねーか!ありがとよ!」
「今度、★が5個のやつをもってきてやんなっ!」(もっと笑顔)



と言うと、うれしそうにシャツのポケットにカードを閉まった。
そして、私達でさえめったに食すことのない
「あねさんお手製おにぎり」を2個両手に持たせて親元に帰した。












二言三言、子供を会話した後、
またまた夫婦そろって深々とお辞儀をしている。






するとまた、さっきの子供が「からあげ」を握りしめてやってきた。
なんと、Y氏の座っている上に馬乗りになり、
子供はY氏の口の中に、「からあげ」をグイグイねじ込んでるではないか!















こいつの人生終わったな!・・・











誰れもがそう思ったに違いない。


しかし、Y氏はキレることなくモグモグしてるじゃないか!
食べ物を食べると必ず「まずい」しか言わないのに
その笑顔はなんなんだ・・・




「おまえ、なんか食うか?」

「ぼく、もうおなかいっぱいだも〜ん」


「んじゃ、今度はなにがほしい?」


「・・・・」


「そっか!小遣いか!わかった!ほれっ!」


























するとなんと、財布の中から1万円札を1枚取り出して、子供の手にねじ込んじゃってるじゃないか!















「おじさん、ありがとう!!」(超笑顔)











子供はわけもわからず、親元まで走って戻った。
すると、親が血相を変えて走ってきた。























ごめんなさい!これだけは受け取れません!!(全身汗)















親がさすがに返しに来た。
とーぜん言うとこであるが、Y氏も引かない。














オレがあの子にくれてやったんだ!


















文句あんのか?コラァッ!
(態度急変)






「こりゃヤバイ」と思い、止めに入ろうとした瞬間
あねさんの平手がものすごいスピードで空を切り
Y氏の頬をひっぱたいた。






もう、その場にいた者全てが「唖然、呆然!」・・・







子供が好きというだけで・・・恐い人だ。いや、いい人だ。



















今度、ぼくにも小遣いくださいね。

























から揚げ持っていきますから