私はこの頃、ネットのオークションにハマっている。
これが、なかなかたのしいのである!
クルマ、バイクはもちろん、洋服や小物
はては、「蒸気機関車」まで売ってるじゃないか?
こんなに幅広いとは、正直驚く。

私は数ある車両を所有する人物である。
ハタからの聞こえはイイのだけれど
どれもが、ある意味「欠陥品」。
すべてをマトモに治すと、どえらい金額がかかってしまうのだ。
つねに貧乏をこじらせている私としては、辛いものがある。

そんなわけで、ネットオークションで安価に仕入れをしているのだが、
最近のヒットはベンツのプラグコード。
通常「8万円」するものが、「6千円」で競り落とした!
ものすごく得した気分。これだからヤメられない。



よ〜しっ!今日も、オークションチェックだっ!!
たまには他のも見てみるか・・・




ん?・・んん・・?
「まじ??!」





私は、パソコンの画面に釘付けになった。

一瞬目を疑ったオークションのタイトル
それは、



















女の子と「1時間デートできる権」

なんと「女の子のオークションである!!














こんなものまであってイイのだろうか?
しかも、「女の子の顔が修正ナシ」で載っているじゃないか!
店の場所は、おばぁちゃんの原宿で有名なあの場所。

近いっ!!

こりゃ「取材」に行かねば男がすたる!
すかさず一張羅のスーツに着替え、
「多数の諭吉君を引き連れて」愛車ベンツ乗り込んだ!
こういうとこには金を惜しまない・・・




もちろん「ド○キホーテ」で
新品のパンツを購入した。

すぐさまトイレで履き替えて、準備万端!



「す○も」と言えば、イナカのイメージなのだが、
駅の裏路地は、男心をくすぐる華やかな看板が立ち並んでいた。

その一角に例の「オークション会場」があった。
入り口で1時間分¥3000を取られ、
一昔前のテレクラの部屋みたいなところに通された。
部屋にはモニターとなにかのメモ用紙が置いてある。
40分ほど、待たされただろうか?
突然、部屋のブザーが鳴りモニターの電源が自動に入った。




オークションNo,1
「さやか」




と書かれたプラカードを掲げた女性が映った。

すると画面下に「オークション開始」「入札してください」
とテロップが流れた。





相場がわかんねぇよぉ〜!!



















ええぃ!1万円いれちゃえ〜〜!












メモ用紙に金額を書き込み、係員に渡した。













一発で落札!(感涙)













係員に別部屋に通され、間髪いれずに
モニターに映っていた女性が部屋に入っ
きた。
「デート時間は1時間になります。
時間オーバーの場合は1時間ごとに落札金額を女性に払ってください




こんな説明、時間がもったいないじゃないかよ!
早くしろよ〜!!







まさに・・・















休憩でホテルにはいった気分





である。





ようやく説明を終え、さっそく女の子と外へ・・・



「うっそぉ〜!!まじでぇ〜!!」


あらかじめ屋根をあけて、クルマを店の前に乗り付けて置いて正解だった。

彼女はもうルンルンである。

反対に、私はかなり焦っていた。






なんせ






1時間しかないのだ。





なんとか、1万円分は取り戻さなければイケナイ!
いやいや、入室料があるんだから1万3千円だ。
どうにかモトをどらねば・・・




こういうところは貧乏性なのだ。


そんなことを真剣に考えてるその横で
彼女はよほど屋根をあけたベンツがめずらしいんだろうか?
さっきから、「キャァ〜!!すっご〜い」しか言わない。




なにかってぇと、キャーキャーと
すぐ騒ぐオンナだ!(苦手)



妙にはしゃぎたてる彼女に話し掛けたみた。

「ねぇねぇ、さやかちゃんはいくつなの?」

彼女の返事が、すこし遅れた。


「あ・あたしぃ〜??21だよ。」

彼女の目がうろたえている。
しかも、今までと声のトーンが違うじゃないか?
うそつきめ!!



21歳だぁ〜?んじゃぁ、テメーの、
その二の腕はなんなんだ!!(疑)


平然を装って・・「へぇ〜学生なん??」

「う・うん・・」


てめぇ〜!!学生時代はとうの昔なんじゃね〜のか?



「♪〜プルリロリ〜ン」

テメェー!!1時間しかないんだからメールの返信なんかやってんじゃねぇ〜〜〜よ!!(プチ怒)



「ねぇねぇ〜、おじさんってさぁ、
何やってるヒトなのぉぉ〜」(猫撫で声)









お・おじさん?
おじさんだぁ〜〜??(激怒)




気分を悪くした。スッゲェ気分わりぃぃぃぃぃ!!!



急ブレーキ踏んで、このオンナを振り落としてやろうか?
でもそんなことしたら、後ろのクルマに追突されるんじゃないか?
後ろのクルマは保険はちゃんと入っているだろうか?
と、恐い事をいろいろ考えたが結局、
後楽園あたりを1周しただけで店に戻った。





ねぇってばぁ〜、プライベートでさぁ〜、
遊びたいから携帯教えてよぉ〜
(思いっきりゴロニャン声)





















・・・・・・!!
ざけんじゃねぇよ!
オレはおまえなんかに
ホされたかねーよ!







私は唯一、電話番号を丸暗記している
仲間の携帯を教えてやった。



結局1万3千円は実にならなかった。

こんな事だったら、家で大人しく違うモノを落札すべきだった。
後悔先に立たずである。





そんな事思いながらもその店に戻り、
もう¥3000払って、1時間ねばった自分が恐い。


後日分かった事だが、
そのオークションの相場は

























「3〜5千円だそうだ・・・










そりゃ、一発落札にもなるわな・・・(泣)
















オークション