女って…

蔵王4泊5日の某スキーショップ主催イベントに参加したときの事である。

こう見えても私はスキーだけはウマイ!

一時はプロになろうか・・・なーんて思ってたりしたが、
ズボラな性格のため、競技会日を忘れて遊んでいた。
バカである。

蔵王といえば温泉だっ!

国道に面した古びた温泉小屋は
硫黄による効能で、なんにでも効くらしい。
私のお気に入りである。
ここなら、私の貧乏も治るんじゃないか?・・・
なー
んて考えてしまう自分が悲しい・・・

1日の疲れを癒すために

くぅ〜っっっ!と小声を出しながら、しばし熱めの湯に浸かり

極楽気分を味わっていた

・・・と、そのときである。



「きゃぁ〜・・!
もう!やっだぁ〜!!」





突然、うら若き乙女の黄色い声が・・・



そう、隣は・・・・・・・・




「秘密の花園」女湯!!






俗世間から離れた極楽浄土に浸っていたのに・・・

一瞬にして頭の中は「ハーレム」の世界に・・・




のっ・・・覗きたいっ!



・・・と、男のロマンがもたげたが、目の前にはこれを阻む高い壁。

「どうしたらいいんだ? どうすれば・・・」
散々悩んだ挙句、ふと視線を落とすと・・・なっ、なんと






湯船が男湯とつながってるじゃないのっ!







あぁ!エロ神様ありがとう!!





私はそう感謝しながら・・・


花園の入り口へと足を伸ばしてみた。



私の足先レーダーは、温泉特有のヌルヌルした材木であろう部分をすり抜け、
どんどん先を進んで行くと・・・



むふっ!?


なっ、なんとムチムチの感触を捕らえてしまったではないか!





更なる妄想を掻き立てられたその瞬間!






!?・・・!ブクブクブク・・・!!

息が出来ないっ!
くっ、くるしい!!!!!




私の足は無数の手によって足をグイグイ引っ張られ、
抵抗する間もなくあっさり私は湯船のなかへ引きずり込まれた。

やっとの思いで頭を出した先は、









これが夢にまで見た花園?
女湯なのか?

なんてラッキーなんだよぉ〜!
向こうから誘ってくるなんて・・






はっ、早く見てみたい・・・
そんな「大胆な誘い方」をするコを・・・




硫黄で痛くて開けられない目を一生懸命擦りながらも、
妄想だけが一人歩きしてしまった。



「あら〜!以外と若いじゃ〜ん!」


と、「先ほどの黄色い声!」



ん?んっ?こ、このコなのか?



ようやく視界が開けてきた!
興奮覚めやらぬ私の目に飛び込んできたものは、















周りを囲む40歳代の
「おばはん」3〜4人!!





なんと、私の足はこともあろうに
その「おばはん」を触っていたのである。






なんたる不覚だ!
ボクのレーダー役立たず・・(涙)




しかし女とは恐い生き物だ。
あの、黄色い声の犯人が「おばはん」だったなんて・・・

自分の聴覚の悪さを棚に上げ、詐欺で訴えてやりたがったが、
男の私が女湯に居る。しかも全裸!!
これじゃ、どう見たって逆に「変態」として訴えられてしまうではないか。



完全に不利である。


私はそそくさと湯船から飛び出し、
両手で「キ○タマ」を隠しながら、
スッポンポンのまま脱衣所を駈けぬけた。

キャァ〜!!!・・という叫びを
背中に浴びながら
雪国の寒空の下、一目散に男湯まで走り戻ってきた。





あぁ、俺って一体・・・(涙)





それからというもの
テレクラで、「あたしぃ〜、23さぁ〜い」とか言われても
信用しないようにしている。