ヤ行

山口雅也

☆  キッド・ピストルズの慢心  山口雅也  講談社

「ボンデージ殺人事件」面白かった。ドイツじこみの筋金入りの意味がやっとわかりました・・。
しかし,ピンクとチェシャは同一人物だったんですね。そんな気はしてたんだけど。 (1999/12)

  評価・・・★★★☆

☆  日本殺人事件  山口雅也  角川書店

これはすごく面白かった!!いくら「生ける屍の死」が絶賛されても,私が本当に山口雅也がすごいと思ったのはこの本です。外国人が書いた小説を翻訳するという形で,なんとも奇妙な日本が描かれているわけですが,そこで起こる事件は現実の日本とはかけ離れている為,純粋に謎解きをする以外に仕方ないという設定なんですよね。こういう形でミステリーを語ろうとする山口雅也のその姿勢に本当に頭が下がる思いでいっぱいです。私の感性の鈍さもあるのでしょうが(今までに何冊か読んでいるにも関わらず,という意味で),本当にこの本で山口雅也という人がものすごい人なんだとつくづく実感した次第です。本当にすばらしいです!!(1999.2)

  評価・・・★★★★☆

☆  ミステリーズ<完全版>  山口雅也  講談社

CDの形式をなぞらえた短編集で、それぞれ別々のストーリーなのにまとまりのある1冊になっています(ただ、ボーナストラックとして追加されている「<世界劇場>の鼓動」はどうも違和感を感じてしまうのですが・・)。ミステリーに対する愛情とその知識の豊富さがそこかしこににじみ出ており、さらにそれらが完璧に自分自身のものになっているという感じがしました。山口雅也に対する評価の高さはすごいですが、それだけのことはあるなと思います。(1998.5)

  評価・・・★★★★  

☆  キッド・ピストルズの冒涜  山口雅也  東京創元社

舞台はパラレルワールドの英国でこちらでは本の中の探偵たちが、あちらでは実在の人物であり、しかも警察は探偵士協会の下部組織で、主人公はスコットランドヤードのパンク刑事という、聞くだけでワクワクするような設定ですね。マザーグースを題材にした、ミステリへの愛情をひしひしと感じる楽しい短編集でした。そうそう、「キャット・ザ・リパー13人目の探偵士」のゲームを今やっています(ちょっと息詰まってますが・・(^_^;))。(1997.7)

  評価・・・★★★  

☆  生ける屍の死  山口雅也  東京創元社

死んだ人が生き返る世界で起きる殺人事件を扱ったとっぴょうしもない物語です。舞台もアメリカで出てくる人も変な日本人以外みんな外人ですし。でもこのお話はアメリカが舞台でなくては成立しなかったのでしょうね。死のついていろんな考え方があるものだと思いました。ただ、第2部からは随分読みやすくてどんどん読めたのですが、前半はどうも読み難いです。でも他の作品も読みたいと思わせる作品でした。(1996.9)

  評価・・・★★★☆  

夢枕獏

☆  雨晴れて月は朦朧の夜  夢枕獏  角川書店

自選短編集。面白かった(と思う・・)。 (1999/8)

  評価・・・★★★

☆  陰陽師 飛天ノ巻  夢枕獏  文芸春秋

引き続き続編ですが,こういうシリーズものはやはり楽しいですね(他のシリーズものの本の感想にも書いたような気がするなー・・)。印象にあるのは「鬼小町」ですね。女の性というか業の深さにうたれてしまいました。しかし源博雅とが実際の人物だとは知りませんでした。博雅ファンの私としては,ここまですばらしい人物に描いてくれて漠さんはやっぱりすごい!,と思ってしまいます。そうそう3冊目がハードカバーで出ていましたね。早く文庫になってほしいです(^_^;)。(1999.1)

  評価・・・★★★★  

☆  陰陽師  夢枕獏  文芸春秋

いやいや面白いですね。私は漫画の方が先なので,清明と博雅のかけあいなどはどうしても絵が浮かんできてしまうのですが,漫画ではたまに人の顔の区別がつかないことがあったりするので(^_^;),小説のほうが分かりやすいかも。いずれも既に漫画で読んでいるのですが,「白比丘尼」はやはり圧巻でした。(1998.12)

  評価・・・★★★★  

☆  上弦の月を喰べる獅子  夢枕獏  早川書房

螺旋収集家と岩手の詩人宮沢賢治のふたりの魂からなるアシュヴィンが仏教的な悟りを得るための旅を描いた(といっていいのか?)、おそらく夢枕獏という人の宗教観に乗っ取った物語であるのだろうと思います。行ってみたいような行きたくないような世界ですね。おそらく私は救われないだろうから・・。(1997.4)

  評価・・・★★★☆  

横溝正史

☆  髑髏検校  横溝正史  講談社

「髑髏検校」は、江戸に出てきてからの活躍があまりなかったですし、なんだか無理に終わっている感じも受けました。「神変稲妻車」は様々な人々が名笛をめぐって争う話で、なかなか面白かったです。どちらも語り口が軽妙でさくさく読めてしまいました。(1996.12)

  評価・・・★★★   

☆  獄門島  横溝正史  角川文庫

国内推理小説ナンバー1の呼び声も高い本書をやっと読むことができました。映画や、ささやななえのマンガなどでストーリーは知っていたのですが、やっぱりおもしろいですねぇ。すごい妄執の世界です(京極堂に憑き物落とししてもらわねば・・(^_^;))しかし、この本のキーワードとも言えるあの言葉は人権差別に当たるのでしょうね。(ゴダールの名作も「ピエロ・ル・フ」と邦題が変わっていましたし)もうテレビなどでは放映されないだろうなぁ・・(1996.5)

  評価・・・★★★★