☆ 催眠 松岡圭祐 小学館
最初はいかにも胡散臭い雰囲気だったのが,一転人助けになってしまうこの展開,どうも解せません。もちろん,中には興味深い記述などあったりして,楽しく読めたのは事実なんですが,こういうラストはあまり私好みでは無いとだけ言っておきましょう。映画は小説とずいぶん違うみたいですね。そちらのほうが好みかも・・。(1999.4)
評価・・・★★☆
☆ 瀧夜叉 皆川博子 新潮社
登場人物が多くて、読み終わってみるとちょっととりとめがなかったような気がしました。でも、前半から平将門を巡る人々の生き様が様々で圧倒されます。特に芦屋道摩の精神世界、美丈丸と夜叉の生き様がすごいですね。最初から特別な境遇に身をおきながら美丈丸を愛し続けた道摩、そしてまた朝廷の敵と見なされ鬼となった夜叉と美丈丸らに強い力と生への執着を感じました。それにしても特殊能力のある人はたいてい外見が美しくて同性愛者として描かれる場合が多いような気がします・・。(1998.6)
評価・・・★★★
☆ 蒲生邸事件 宮部みゆき 毎日新聞社
超おすすめといわれて読んだ本なのですが、超よかったとはいいがたいな・・。もちろん、私の好みの問題も多分にあるのですが。現代から二・二六事件の起こるその日にタイムトリップしてしまい、蒲生邸での出来事を目撃することになる孝史・・。宮部みゆきの作品で思うのは人物の肉付けが足りないとかではなくて、その肉付けされた性格が物足りないということです。どこにでもいすぎという感じかな。個性がないというか。そのためにあの結末も意外と感動しなかったのではないかなと思います。(1997.3)
評価・・・★★★
☆ 恐怖の日常 村田基 早川書房
この人の作品は初めて読みますが、SFの人らしいですね。特に印象に残っているのは「屋上の老人たち」です。やはりこういう人間の心理の恐ろしさを描いた物が一番面白いと思います。(1996.8)
評価・・・★★★
☆ 笑わない数学者 森博嗣 講談社
煙草って,頭の回転が良くなるんでしょうか。集中できるのか?
それならちょっと試してみたい気もします・・。 (1999/11)
評価・・・★★★
☆ 冷たい密室と博士たち 森博嗣 講談社
頭の良い人が好きな私には犀川助教授はたまらなく魅力的。その考え方も素敵です(*^.^*) (1999/8)
評価・・・★★★
☆ すべてがFになる 森博嗣 講談社
ようやくこの話題作(もう古いかな)を読むことが出来ました。台詞回しも面白かったですし、犀川先生のキャラクターもよかったです。「すべてがFになる」という一見意味不明なこの言葉もうまく使われていましたね。真賀田四季が天才工学博士であるという設定とか、私自身もプログラマなのだからなんとなくはわかっても良かったんですけれども・・。(1997.1)
評価・・・★★★
☆ モーツァルトは子守唄を歌わない 森雅裕 KKベストセラーズ
いやあ、面白かったです。モーツァルトの死にまつわるミステリなのですが、探偵役がベートーヴェンというのはすごいですね。しかもその弟子のチェルニー共々なぜかノリが関西人で、いかにも落語家か漫才師という雰囲気なんですね。全然ヨーロッパらしくないんですが、とても楽しめます。おすすめです。(1997.11)
評価・・・★★★★
☆ 魔少年 森村誠一 角川書店
表題作「魔少年」はかなり有名ですよね。これはやっぱり名作でしょう。他の作品はホラーとはいえないような気もしますが、どれも読ませます。ただ、あまり好みでは無いのですが。人物の設定が気に入らないのが大きいかな。自分とはかけ離れすぎているからかも。でもテレビのサスペンス劇場かなんかではお馴染みなんですけど。(1996.12)
評価・・・★★★
☆ 過去、そして惨劇の始まり デイヴィッド・マーティン 扶桑社
人間嘘発見器の異名をとるテディ・キャメルの2作目です。キャメルは確かに魅力的でタイプ的には私好みなのですが、どうもそのキャラクターにおっている部分が大きいですね。ストーリー自体はやや安直な感じが拭えません。私はどちらかというと表のキャメルものより裏の「変態もの」(??)の方が好きなので(^_^;)、そう思うのかもしれませんけれど・・。(1998.5)
評価・・・★★★
☆ 地獄の家 リチャード・マシスン 早川書房
実に面白く読めました。最近、一気に本を読むことがほとんどなかったのですが、これは違いました。ホラー小説の中では最高の部類に入るのでは無いかと思います。ただ、ちょっと訳が読みにくいところがあったのが残念です。映画も面白かったけれども小説も良いというのはなかなかないことですよね。(1996.8)
評価・・・★★★★☆
☆ エレンディラ G・ガルシア・マルケス 筑摩書房
「百年の孤独」、「予告された殺人の記録」のG・ガルシア・マルケスですが、これは民話調の話が多いです。生と死の境目が曖昧な気がします。死んだ人を海に流すという習慣が南米にはあるのでしょうか。人間の残酷さと愚かさとを寓話にしているように思います。不思議な作品が多いです。(1996.7)
評価・・・★★★