☆ 異形コレクション12 GOD 井上雅彦監修 廣済堂出版
竹本健治の作品があったので読んだのですが,他のもかなりおもしろかったです。
田中啓文「怪獣ジウス」,菊地秀行「サラ金から参りました」が好き。 (1999/10)
評価・・・★★★☆
☆ 幽霊世界 ロバート・R・マキャモン他 新潮社
アンソロジーとしてはかなりレベルが高い作品が揃っているように思いました。テーマが幽霊ということで、単に怖いだけでなく人の心の奥底、ひいては自分の心をのぞきみるような感じを覚えました。それは幽霊という存在が結局のところ人間だからかも知れませんね。キャスリン・プタセクの「来る夜も来る夜も」はこの立場にたてば誰もが一度はそんな風に感じるであろうし、テム夫妻の「静寂」では、新しい家にとりつかれてしまった家族の気持ちもわかるし、「旅行案内書」「帰郷」「兄弟」などしみじみ感じ入ってしまうような作品が多かったように思いました。(1998.2)
評価・・・★★★★
☆ 万華鏡 高橋克彦他 祥伝社
人の心の弱さが異世界の扉を開くもの、ストーカーのような人間の怖さを描いたものといろいろな話がありましたが、あまり印象に残る作品はなかったように思います。どうしても安っぽいテレビドラマの雰囲気を感じてしまって・・。久美沙織「約束の指」はちょっと好みでしたけれど。(1997.11)
評価・・・★★
☆ 筋肉男のハロウィーン レイ・ブラッドベリ他 文芸春秋
海外作品を読むときに翻訳がまずいと救いようのない気分になってしまいます。これもマッケンやブラッドベリ、ドイルなどそうそうたる作家の短編を集めているのに全く楽しめませんでした。特に前半の作品にそういう日本語としておかしいのではないかというのが多かったように思えます。とても残念です。(1997.1)
評価・・・★★
☆ 絆 ホラー・アンソロジー 角川書店
どれも今一つでした。最後の小林泰三の「兆」と 瀬名秀明の「Gene」の2つはまあ楽しめた方でしょうか。「兆」はミスカトニック橋なんてちょっとにやっとする記述もあったのですが、でもそんなのありなのって思うような結末でした。うーん、このような展開の話は好きなはずなんですが、どうして今一つだったのだろうか。「Gene」は悪魔のDNAを解明するというゲームにはまった大学院生の話です。私には少し専門用語が難しかったのですが、話自体はそれほど奇をてらったものでなく、残念でした。(1996.10)
評価・・・★★
☆ 死の姉妹 グリーンバーグ&ハムリー 扶桑社
タニス・リー、ラリィ・ニーブンなどを含む現代作家のヴァンパイアをテーマにしたアンソロジーです。すべてが女性のヴァンパイアを扱っています。印象に残っているのはヴァンパイアが地域社会住民とのつながりをもつユーモアタッチのデボラ・ウィーラーの「夜の仲間たち」、妖しい白い船に魅せられた男の話であるタニス・リーの「貴婦人」、不思議な雰囲気のニーナ・キリキ・ホフマンの「ダークハウス」です。あとはエフィンジャーの「マリードと血の臭跡」はシリーズ物らしいのでちょっと読んでみたい気がします。(1996.8)
評価・・・★★★