本の感想(2003)




九十九十九  
舞城王太郎  講談社

美しすぎてみんなが失神するなんてありえねーと思いつつ、
何とか読みきったものの、やっぱ、なんなの??としか言いようがなかった。
清涼院流水も読んだ事がなかったというのも敗因かも。
でもホントはすごい傑作なのかもしれない。その感じはあるんだけどね。でもワタシには辛かったな。
(2003/11)



死者を侮るなかれ  
ボストン・テラン  文芸春秋

シェイとディーの親子がこれまたすごい。セリフがもう暗黒度満点です。
他の登場人物もキャラクター自体はみんなすごいんだけど、どうしても話に乗れなかったんですよね〜。
なんかありきたり過ぎるというか。その辺がいまいち。
(2003/11)



目を擦る女  
小林泰三  早川書房

結構SF色の強い話が多くてどれも面白かった!
「刻印」なんて、素敵だったなぁ。これぞ異類婚の決定版ではなかろうか・・。
「未公開実験」もすごいなぁと思ったもんです。
この妙な変な感じがたまらなく大好きです。
(2003/9)



陰摩羅鬼の瑕  
京極夏彦  講談社

久々の京極堂シリーズ。
相変わらず面白いんだけど、やっぱりあの人が犯人じゃん!って感じだったなぁ。
でもそれでも読ませるんだよね〜。さすがの一言です。
(2003/9)



悪夢の秘薬  
F・ポール・ウィルスン  扶桑社

ロキという新麻薬をめぐるアクションホラー。やっぱ始末屋ジャック最高です!
でも結構昔の物語を忘れちゃっているので、ここらで再読しとかないとヤバイかな・・。
(2003/8)



リアル鬼ごっこ  
山田悠介  文芸社

本屋で見たときは、すごい面白そうって思ったんだけどなぁ・・。
バトル・ロワイヤルを意識しているのは見え見えなんだけど、あれはちゃんとした小説だからね。
これを出版するなんて出版社自体を疑うほどです。学生の作文じゃないんだから・・。
買った自分が情けない・・。1000円返せ!!(2003/8)



ノヴァーリスの引用  
奥泉光  集英社

大学時代の友人の死について様々な推理や憶測が、
推理小説的、幻想小説的に語られ、最後はやっぱり怪奇小説風に・・。
アカデミックな雰囲気がなんともたまりません。
結局真相は分からない(私だけ?)んだけど、それはそれでいいかなと思ってます。 (2003/8)



陰陽師 生成り姫  
夢枕獏  文芸春秋

あとがきにもあるけれど既に文庫化されている「陰陽師 付喪神ノ巻」にある「鉄輪」の長編版。
初めて陰陽師を読む人には良いかも知れませんが、
私としては新しい話が読みたかった!それに尽きます・・。
その割にはまたしても号泣だったけど(^_^;)。 (2003/7)



マニアックス  
山口雅也  講談社

マニアックな人たちを書いた、ミステリーと言うよりホラーな短編集です。
「エド・ウッドの主題による変奏曲」、好きだなぁ。
エド・ウッドの映画を何本か見たことがあるのでより面白いと感じたのかも。
わざと稚拙に書くなんてさすがですな・・。 (2003/6)



象と耳鳴り  
恩田陸  祥伝社

元判事、関根多佳雄が日常の些細な謎を解くという短編集です。
この短編集はホントに完成度が高くて、
イマイチかなと思うものがほとんどなかった気がします。
こういう本が読めることってなんて幸せ!至福の一瞬を過ごせました(^_^)。 (2003/5)



ループ  
鈴木光司  角川書店

「らせん」を読んだ時点でもういいやって思っていたので、
なかなか読み出せなかったのですが、こういうオチですか・・。
そんなに目新しくも無いし、主人公にもハマれなかった。
私には合わないなと言うカンジです。 (2003/4)



ドグマ・マ=グロ  
梶尾真治  新潮社

タイトルからすると「ドグラ・マグラ」のパロディかなと思ってしまうけど、
クトゥルー系ありのかなりB級チックな感じで、非常に面白いホラー(SF?)だった。
あのラストは私には結構怖かったなぁ・・。
ヴィイーーーンンーー・・。 (2003/4)



家に棲むもの  
小林泰三  角川書店

待望の短編集。
表題作はなぜか泣けてしまった・・。感動ものだったのか!
後は「肉」かなぁ。完璧にホラーなのにあのおちゃらけた雰囲気と関西弁がたまりません。
伊藤潤二「ミミの怪談」を思い出しちゃった・・。 (2003/3)



呪怨  
大石圭  角川書店

やっぱノベライズと言うだけあって、ストーリーがよく分かりました。
でもその分ビデオ版ほどの怖さがないのは仕方ないのかな。
映画版はどうなんだろう・・。やっぱ観なきゃね。 (2003/3)



忌まわしい匣  
牧野修  集英社

タイトルどおりホントに忌まわしいとしか言いようのない短編群たちなんだけど、
ホラー、SF、どれもこれもとても完成度が高いことに驚きます。
ホラー好きのくせにグロイのは苦手なんだけど、
この厭さ加減にとりつかれそうです・・。 (2003/3)



少年たちの四季  
我孫子武丸  集英社

中学生を主人公にした青春ミステリ。
思春期特有の傷つきやすさ、純粋さ、残酷さからちょっとした事件になっていくんだけど、
いずれも結構重かった・・。でもみんなそこから一歩を踏み出していくんだね。なーんて(^_^;)。
昔の自分を思い出しちゃいます・・。 (2003/3)



死にぞこないの青  
乙一  幻冬舎

飼育係になりたいために嘘をついてしまったマサオは、
教師からの陰湿なイジメを受けることになってしまうんだけど、
ホラーっぽいのを期待していたのでちょっと拍子抜けだった。
この教師にはすごく腹が立ったけど、
こういう心の弱い大人って、自分も含めて世の中にいくらでもいるんだろうなぁ・・。 (2003/3)



ホログラム街の女  
F・ポール・ウィルスン  早川書房

SF自体あまり好きではないので期待していなかったんだけど、やっぱりポール・ウィルスンは面白い。
ジャックを彷彿とさせる主人公のシグもよかったし、読後感もよかった。
手軽に読むには最高です。 (2003/3)



さらば、愛しき鉤爪  
エリック・ガルシア  ソニー・マガジンズ

なんと主人公の探偵ルビオは恐竜だった!なーんてバカげた設定なんだけど、
内容は結構ストレートなハードボイルドものでした。
そこそこ楽しめたけど、次作は読まないだろうなぁ・・。 (2003/3)



きみの血を  
シオドア・スタージョン  早川書房

帯から想像するに絶対ホラーだ!と思ったんですが、ちょっと毛色が違う・・。
しかし、精神科医と陸軍大佐との往復書簡、あるいはジョージの作文などから積み上げていくカンジ、とても良かった。
かなりぞわぞわしました・・。(2003/2)



世界は密室でできている。  
舞城王太郎  講談社

これは結構きました!!こういうちょっと青春入っているヤツ、たまらんす。
ちょっとトンデモないくらいのトリックもま、許すぜというカンジで・・(^_^;)。
舞城王太郎、やっぱ読み続けるだろうな。恐るべし。(2003/1)



わが名はレッド  
シェイマス・スミス  早川書房

長い時間をかけて周到に復讐を行うレッド、そこに連続殺人犯ピカソが絡んできてすごいことになっていきます・・。
ワタシ的には、読んでるときはすごく面白かったけど、レッドの動機がちょっとね、ってカンジだった。
でもそこが一番言いたいとこなんだろうけど・・。(2003/1)



慟哭  
貫井徳郎  東京創元社

この文体にちょっとだまされた感がありますね。
結構ベテランぽい感じなのに作者がこれを書いたとき25歳だったらしい・・。
ラストも驚愕だったし。ほかの作品も読んでみたい!と思います。(2003/1)



飛蝗の農場  
ジェレミー・ドロンフィールド  東京創元社

農場を経営するキャロルの元に記憶喪失の男がやってくるところから始まりますが、
突然、これ誰?ってカンジのエピソードが挿入されてたりとかして最初の方かなり混乱します。
でも読む進めるうちに、おおなんだなんだ面白いじゃないかとなっちゃいました。
確かに万人ウケはしないだろうけど、私は好みです。次も絶対読みたいす!(2003/1)


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