#009 衣料品について
---PART 1--- 私が無印服を買わない理由

僕は無印良品であまり服を買わない。「買わない」と決め込んでいるんじゃなくて、結果として買うまでに至らないことが多い。
あえて理由をさがすなら、まず色。僕は赤やブルーといった色を好むのだが、無印の場合ベーシックな色が大部分である(生成、黒、グレー、紺etc)。色については別の機会に触れることにする。
それからディティール。ボタンやファスナーといった部分がどうも安ぽい。そんなに高級なモノを使う必要はないが、せめて見た目だけでももう少し何とかしてもらえればと思う。

---PART 2--- 無印服はファッション音痴の敵?

これは買わない理由の3番目とも言えるのだが、僕のようなファッション感覚ゼロの人間にとって無印服ほど厄介なものはない。
ベーシックすぎてそのままでは味気なくなる(カタログのモデルは無印服で身をかためているが、今ひとつ垢抜けない感がある。特に紳士物はね。)。これはインテリアの場合と同じであり、あくまでもコーディネートのベースとして着用すべきものというのが個人的な考えだ。
無印服を愛用しているモデルも多いらしい。ベーシックなデザインだから、「コーディネートのベース」として上手に利用してるってことだ。しかし一方でセンスのない人にとってはベーシックであればあるほど着こなすのが難しい。かえってデザイン性の強いブランド服をポンと羽織った方がラクなのである。
「お洒落に自信ないから無印で」という考えは逆効果だと思う。

---PART 3--- 在庫の薄さ、どぉなってんの?

無印服(紳士用)のサイズ展開はSA、MA、LA、LBの4種であることが通常である。LAとLBとの相違点は、細身と太身との違いと考えていただければよい。日本人の体型の分布から考えると、当然MAサイズが最も必要とされるはずなのだが、店頭に残っているのはいつもSAとLBなのである。
どうも各サイズ同量ずつ仕入れてるようなのだ。過去の商品の売れ行きを分析すればそれぞれのサイズについての需要割合がわかるはずなのに・・・。Mサイズの僕はいつもサイズ切れに泣かされている
また、衣料品は通常「季節物」「定番物」とに分かれる。無印もハッキリした線引きはないものの、やはり大きくこの二つに分けることができそうだ。で、このうちの「季節物」の品薄が最近限度を超えてヒドイ。人気商品は発売後1週間〜10日間くらいで店頭から消える。反面、人気薄の商品はいつまでも大量に棚に残っていて、やがては「季節のお買い得品」としてセールの対象となる。
さらに、どうやら無印の場合、「定番物」より「季節物」の方が圧倒的に多く割合を占めているようなのだ。ベーシックな服が身上なので、長期的に(かつ在庫も豊富に)売られているようなイメージがあるが、意外にもロングセラーとして浸透している服は少ないように思える。「無印服といえばコレ」というような代表的な定番服がいくつか出来ればユニ●ロなどのライバルにも太刀打ちできると思うのだが・・・。

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