#003 無印良品のコンビニ
 
岡山のmayunyanさんから「無印のコンビニがあればいいのに・・・」というメールをいただきました。なるほど、今まで気が付かなかった自分がバカだった。それは名案だと思う。
 このホームページで何度か書いているように、無印良品はアイテムが3,000種類を超えたので、今後小規模なスペースでの出店はしないそうです(良品計画役員・談)。ということは、今後は(1)ショッピングビル1フロア分くらいのスペースで、(2)その家賃に見合うだけの集客が見込まれる中心街、というのが出店の条件になるでしょう。
 
しかし、本来"デイリー・ユース"を想定していたはずの無印良品が、わざわざ電車や車で出掛けなければ買えないという状況は、そのコンセプトと矛盾してると言わざるを得ません。例えば、「無印のポケットティッシュを買うのに、遠出する」というのはバカらしいと思いませんか?
 「必要なものを必要なときに」手に入れるには、やはり「コンビニ」です。本当は全アイテムが揃っている店舗が近所にあればいいのでしょうが、採算という面からは小規模なコンビニ形式しかないでしょう。
 幸い、セゾン・グループには「ファミリーマート」で培ったコンビニ運営のノウハウがあります。物流システムの大幅な変更等が必要になるとはいえ、無印のコンビニ実現はさほど困難なことではないと思います。
 
コンビニの形態は以下の2つが考えられます。

【1】日用品のみを置く。
 食料品、下着類、バス用品、ハウスケア用品などの、デイリーユースに不可欠なアイテムのみを置く形態。普通のコンビニと似たようなものだが、すべての商品が「無印良品」。もちろんファミリーマートの無印コーナーよりは断然種類も豊富。

【2】異なる種類の店舗を出店する。
 例えば「食料品の店」、「衣料品の店」、「家具の店」など。一般のコンビニとはひと味違うものとなり、差別化が計れる。どこにどの種類のショップを出店するかは、立地条件や年齢層をマーケティングしたうえで決める。
 また、種類を絞り込むことにより、省スペースでの出店が可能になる。
 
このコラムを書いてから約1年後、首都圏を中心にJRの主要駅に「無印良品 com KIOSK」が誕生しました。これをきっかけに無印が身近な存在になることを願います。

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