#011 計り売りの落とし穴
2000年3月のプラッツ近鉄店でのスタートを皮切りに、以後オープンした大型店舗の多くで計り売りが行われるようになった。米、豆、パスタ、シリアルなどで、その種類は数十種類にものぼる。
計り売りといっても店員さんが計量してくれるわけでもなくセルフサービスなのだが、不正購入の手段がいくつかあることに気づいたので、この場で注意を促しておく。
計り売りのしくみ

まずは無印良品の計り売りがどのような仕組みになってるかを説明しよう。

 1. 備え付けの袋に商品を好みの量だけ入れる。
 2. 専用の”はかり”の画面に商品名の一覧が
   表示されているので選択する。
 3. 商品の入った袋をはかりに乗せて計量。
 4. 「印字」ボタンを押すと、商品名・量・金額・バーコードなどが
   印字されたレシートのようなシールが出てくるので受け取る。
 5. そのシールを袋に貼って、レジにて精算する。

つまりは、商品のピックアップから計量まで全て自分でやるんですね。そこに落とし穴があるんです。
不正購入の裏ワザ

[その1]
上記の2.の過程において、実際に購入する商品よりも安い商品を選択する。例えば、「リングシリアル」(150円/100g)を買う際に、「ミックスマカロニ」(90円/100g)を選択すれば、100gにつき60円も節約(?)できる。

[その2]
買おうと思っている量よりも少ない量をまず入れて計量する。その後、その袋に量を継ぎ足す。
さらに言えば、計量の際50gくらいの消しゴムなどを乗せて価格シールを発行し、それを200g入った袋に貼り付ければ50gの価格で200gの商品が買えてしまう。
このような不正購入がまかり通ってしまうのは、(1)はかりがレジの前、あるいは店員の目の触れる箇所に置かれていない、(2)レジの店員さんが袋の中身や重量を全く確認しない、といったところに原因があると思うのですが、全店がそのような状況であるかどうかは不明で、あくまでも僕が近畿の某店舗で感じたことです。心当たりのある店舗の店長さん、何か策を練った方が良いですよ。

それからね、シリアルなどはバルクから一旦取り出すと元に戻せなくなっているのが不便。多く取り出しすぎるとどうしようもなくなる。改善してね。

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