記念すべき第1回目のレッスンは「ばってん」
です。
もうこれは基本中の基本ですね。多分日本中で一番良く知られている熊本弁でしょう!
標準語訳は「でも」とか、「しかし」という逆接的な意味ですね。
では、例文を参考にしてみましょう!
A:「わっどま早よそっばきゃー捨てんかい!」
B:「ばってん、ゴミ捨て場のどけあっかわからんけんがどぎゃーんしようもなかったい!」
解かりました?(爆)では、標準語訳をどうぞ!
A:「あなたたち、早くそれを捨てないか!」
B:「でも、ゴミ捨て場がどこにあるのか分らないからどうしようもないのですよ!」
わっかんねぇ〜〜!!(大爆)では、次回をお楽しみに!
こんにちは!熊本弁講座の時間がやってまいりました!第2回目のレッスンは「たいぎゃな」です。
しかし、この「たいぎゃな」は地域によって違うので要注意。
「たいな」「たいがな」「たいにゃ」などに変化します。英単語みたい。(爆)
標準語訳は「すごく」とか、「たいへん」とかの強調する意味です。
では、例文を参考にしてみましょう!
A:「なぁん、あたはパチンコさ行ったっじゃなかつね?」
B:「そっがたい、聞いてはいよ!パチンコさ行ったつはよかばってん、今日は店休日だったったい!ほんなこつたいぎゃなあくしゃうった〜!!」
・・・。(爆)俺でさえやっと解かるような文です・・・。(大爆)では、標準語訳を!
A:「あれ?あなたはパチンコに行ったんじゃなかったのですか?」
B:「それがですよ、聞いてくださいよ!パチンコに行ったのはいいけど、今日は店休日だったんですよ!本当にすごくがっかりした〜!!」
・・・ついて来いよ?ボーッとしてると置いてくぞ?(爆)では、次回をお楽しみに!
やぁ!元気?熊本弁講座の時間ですよ。第3回目は「もだえる」です。
標準語の「もだえる」と熊本弁のそれとは全然意味が違うのでマジ要注意。
これは熊本弁を良く理解している方に対してしか使わないようにしましょう。
標準語訳は「急ぐ」とか「慌てる」です。
では、例文を参考にしてみましょう!
父:「○夫〜!今何時と思っとっとや!?もだえんと学校に遅るっばい!」
○夫:「なんてや!?もうそぎゃん時間な!?こらおおごつばい!」
これは日常茶飯事の会話です(爆)では、標準語訳を!
父:「○夫〜!今何時と思っているんだ!?急がないと学校に遅れるぞ!」
○夫:「えッ!マジッ!?もうそんな時間かよ!?これは大変だ!」
これは幾分簡単だったかな?では、次回をお楽しみに!
オッス!オラ悟○!(爆)熊本弁講座も第4回目となりました!今日は「せびらかす」です。
標準語訳は「からかう」という意味です。
では、例文を参考にしてみましょう!
×平(兄):「ぬしゃ、勉強も出来んどが!そぎゃんこつで、よぉ、こけ通ったなぁ!」
○夫:「なんて?俺はまうごつ勉強したつばい!?なし、そぎゃん言うとや!」
父:「コラ!×平!そぎゃん○夫ばせびらかすとでけんていつも言いよっどが!」
う〜ん、わからない(爆)。では、標準語訳!
×平:「お前、勉強も出来ないじゃないか!そんなことでよくここ(の高校)に通ったね!」
○夫:「なんだよ!俺はすごく勉強したんだぜ!?なんでそんな風に言うんだよ!」
父:「コラ!×平!そんなに○夫をからかうといけないといつも言ってるだろ!」
英語よりも難しいかも(爆)。また次回!
んちゃ!(謎爆)さぁ、第5回目は「せからしか」です。
標準語訳は「うるさい」「騒々しい」という意味。
では、例文。
主婦A:「ぬしんとこの△郎さんな毎晩せからしかけん、おっどまきゃー寝られんたい!どぎゃんかしなっせ!」
主婦B:「あぁら、そぎゃんですか、それはすんまっせんでしたなぁ!」
主婦A:「何ばしよるけんそぎゃんせからしかとな?」
主婦B:「なぁん、毎晩酒ばすすりつつナイターば見よらすつたい。ばってん、近頃な巨人の勝たんけん、機嫌悪ぅしてからどーんこんのさんとですばいた!」
主婦A:「なぁん、巨人なもう駄目ばいた!オーナーがいかんもん!あやつはほんなせからしか!」
今回はロングバージョン!(爆)では、標準語訳!
主婦A:「あなたの所の△郎さんは毎晩騒々しいから私達は寝れないのよ!どうにかしてよ!」
主婦B:「あら!そうですか、それはすみませんでした・・・。」
主婦A:「何をしているからそんなに騒々しいの?」
主婦B:「それが、毎晩酒を飲みながらナイターを見ているのよ。でも、近頃は巨人が勝たないから、機嫌が悪くなって、どうしようもないのよ!」
主婦A:「あら、巨人はもう駄目よ!オーナーが駄目だもの。あの人は本当にうるさいわ!」
このような会話が熊本では四六時中交わされているのです・・・(半分ウソ)。
また次回!
うっす!久々の第6回!今回は「武者んよか」と「むぞらしか」です。
標準語訳はそれぞれ「カッコイイ」と「カワイイ」となります。
対義語で「ぐじゃっぺ」(訳→「不細工」)というのがあります。
「しこる」と言うと、「カッコイイ」というよりも悪い意味で「カッコつける」という風になるので要注意。
では、例文。
A:「ぅわぃちゃーす!見てん、あやつぁたいぎゃな武者んよかぞ!」
B:「どけおっとな?あ〜、あすけおるやつや?」
A:「おるもあぎゃん顔に生まれちこーごたったァ!」
B:「ぬしゃ、あぎゃん顔は似合わんぞ!」
(数分経過・・・)
B:「わいた!見てん、あのおなごなまうごてむぞらしかばい!」
A:「んなこッ!そこらへんのぐじゃっぺとは比べもんにならんごつ!」
B:「オイて!ぬしゃできゃー声ば出すなて!こっちゃん向かしたろが!」
A:「ちょ、オレ、あん人んとけナンパしに行ってくっわ!んなら!」
B:「オ、オイて!・・・チッ!なんやあやつ。こぎゃん時だけしこっちかる!」
前回に引き続きロングバージョンでお送りしました(爆)。では、標準語訳!
A:「おぉ〜!見てみ!アイツ、すっげェカッコイイぞ!」
B:「何処にいるんだよ?あぁ、あそこにいる奴か?」
A:「俺もああいう顔に生まれてきたかったなァ!」
B:「テメェはああいう顔は似合わないぜ?」
(数分経過)
B:「おッ!?見てみ?あの女の子は超カワイイぜ?」
A:「本当だ!そこらへんのブサイクとは比べ物にならねェようだ!」
B:「オイ!テメェ、でけぇ声を出すなよ!こっちを向いただろ!」
A:「ちょっと、俺、あの人の所へナンパしに行ってくるわ!それじゃ!」
B:「オ、オイ!・・・チッ!何だよアイツ。こういう時だけカッコつけちまってよ!」
う〜ん、こんなカッコイイ会話も熊本弁になってしまうと・・・(爆)
おいっすぅ!ホント久々の第7回!今回は「やぜらしか」です。
標準語訳は「うっとおしい」という意味になります。
では、久々のショート例文(笑)。
子供:「ねぇて、父さんて、三井グリーンランドさん連れち行ってくれんとね!?」
父親:「あぁ、もうやぜらしか!阿蘇ファームランドで我慢しろち言うたろが!」
今回はそんなに難しくないね。では、標準語!
子供:「ねぇ、父さん、三井グリーンランドに連れて行ってくれないの!?」
父親:「あぁ、もううっとおしい!阿蘇ファームランドで我慢しろと言っただろ!」
うん、最初はこのくらいの難易度にしなきゃね(爆)。ではまた次回!
あんたがったどっこさ♪ということで、第8回は緊急特別企画!「ドラえもんの歌」を熊本弁で歌っちゃおう!
では、どうぞ!
あぎゃんこつ良かな でけたら良かな あぎゃん夢こぎゃん夢 ぐっさるあるばってん
みんなみんなみんな 叶えてくるる 不思議かポッケで叶えてくるる
空ば自由にとびちゃーねぇー 「ほ、タケコプター!」
アンアンアン たいぎゃな大好き ドラえもん〜♪
う〜ん、俺は「ほ」の所が好きだなぁ(爆)
あんな事良いな 出来たら良いな あんな夢こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる 不思議なぽっけで叶えてくれる
空を自由に飛びたいな 「はい、タケコプター!」
アンアンアン とっても大好き ドラえもん〜♪
以上、緊急特別企画、「ドラえもんの歌」でした〜!
さて、今回、第9回のレッスンはちょっと趣向を凝らして「難解な熊本弁」に挑もう、という半ば基礎の積み上げを無視したような企画です。
あしからず。では、行ってみよー。
なぁ〜ん、 こぉん ぼうぶら な ひょごんだ とこっかる ねまりぢゃーちかる もぉ ど〜んこんのさんたい!
おっどま こっば 食おうと思うとったちかる ほんな あくしゃうった〜!
・・・え〜っと、地元熊本の人、分かりますかぁ?(爆)
熊本人でも理解不能な熊本弁ですが、標準語訳どうぞ〜。
何だよ、 この かぼちゃ は へこんだ ところから 腐り出してから もう どうしようもないじゃないか!
私(俺)たちは これを 食おうと思っていたのに 本当に がっかりした〜!
分かりやすいようにスペースで区切ったけど分からんね(爆)。ではまた〜。
さて、今回の記念すべき第10回目のレッスンは、いたって普通です(爆)。
今回の熊本弁はこれ!「なんさま」です。
「お前何様のつもりだよ!?」の「何様」ではなく、「とにかく」という意味です。
では、例文いってみよー。
A:「今たい、『パールハーバー』ちゅーのがありよっど?そっば見てん、だごおもりゃーけん!」
B:「なんや、どぎゃん話や?」
A:「日本が真珠湾ば攻撃すっとたい。そん時のラブストーリーた。」
B:「そっだけならよぉと分からんたい!」
A:「だけんがね、こう・・・あ〜言うとは難しか!なんさん見っと早かろが!」
う〜ん、時事ネタ(爆)。では標準語訳!
A:「今『パールハーバー』というのがあって(上映されて)いるでしょう?ソレを見てみなさいよ、とても面白いから!」
B:「何ですか、どういう話なのですか?」
A:「日本が真珠湾を攻撃するのですよ。その時のラブストーリーですよ。」
B:「それだけならあまり分からないじゃないか!」
A:「だから、こう・・・あ〜言うのは難しい!とにかく見ると早いでしょうが!」
これは簡単な会話でしたな。ではまた次回!