東会へのお誘い 〜二絃琴を弾いてみませんか?〜

二絃琴は、音もそれほど大きくはないのですが、紫の二緒の糸の紡ぎだす音は澄んだ粋な音色で、音域も2オクターブ半あります。明治、大正、昭和と親しまれておりましたが、戦争や演奏家の高齢化などで弾き手がかなり少なくなってしまいました。現在は九代目蘆船が渋谷区で稽古所を開いています。

東会の沿革

昭和初期に、籐舎蘆江改め四代目・籐舎蘆船(沢村貞子、加藤大介の叔母。沢村貞子著「私の浅草」などに東流ニ絃琴の記述がある)が、一門の集まりやお浚い会の時に「東会」の名を冠し、以後現在まで続いています。

東流ニ絃琴の流れ

初代・籐舎蘆船が江戸末期に東流ニ絃琴(東流とは東京風の意)を確立しました。明治元年(1867年)に創ったと仮定すると、現在まで137年になります。
東京を本拠としていた東流ニ絃琴は、大正12年(1923年)の関東大震災、更に昭和20年(1945年)の戦災により大打撃を受け、お琴も演奏者も僅かになっていたのですが、その後六代目、七代目、八代目・籐舎蘆船の尽力により「東会」を存続させることができました。平成16年5月7日に八代目・籐舎蘆船が亡くなり、その後20年、コロナの流行などもあり「東会」の存続も難しい状態ですが、令和4年(2022)に「東会」代表の蘆柯が九代目・蘆船を襲名し、会員一同九代目を中心にこれからも努力していく所存です。

東流二絃琴の功績

昭和48年 六代目・籐舎蘆船(根岸千枝子) 国無形文化財指定
昭和48年 七代目・籐舎蘆船(相川雪子) 国無形文化財指定
平成13年 八代目・籐舎蘆船(根岸喜久子) 台東区無形文化財指定

お問い合わせ先

東流ニ絃琴東会 藤舎蘆船(佐藤)

お問い合わせ先:
藤舎蘆船: 080-1014-3666 (佐藤)
roka@indigo.plala.or.jp