第3話 小泉内閣誕生


いやはやなんとも。

ついに小泉氏が3度目の挑戦で自民党総裁、そして首相になりましたね。
永田町の論理か何か、私のような政治に無関心な人間には計り知れませんが、
本年7月に行われる参議院選挙への虚々実々の駆け引きは、実際面白かったです。

何がそんなに私の興味を引いたのか?

これ、『ほぼ日』の鳥越氏も仰っておられますが。
今回の総裁選が「国民の皆様、自民党をよろしくね♪」キャンペーンとすれば、
絶大な効果を日本国民に与えたに違いないと思うのです。
小泉首相への支持率が80%を超えたのも頷ける結果だと思います。

何故か?

前回の森首相不信任案の際には、江藤氏、そして加藤氏が男を下げてしまい、
後継総裁候補がお寒いこととなってしまいましたよね?
そこに降って湧いた今回の総裁選。
首相経験者で且つ現在の失速した経済の元凶の素を作った、最大派閥領袖の橋本氏。
何かと露出度の高い元警察官僚の亀井氏。
次世代のリーダーと期待され、家系に首相経験者を持つ麻生氏。
郵政問題を声高に唱え物議を醸し出し、3度目の挑戦で不退転の強い意志を持つ小泉氏。

連日、マスコミ各社が挙って紙面や映像で取り上げました。
これ、金額に換算すれば如何ほどになるのでしょうか?
それを勿論無料で放映、紙面掲載してくださったのですから、
自民党関係者は笑いが止まらないでしょう!
無料の自民党大宣伝、巨大キャンペーンなのですものね。

もしも。
もしも、この絶大な効果を考えて総裁選を仕掛けた人間が自民党内にいたとすれば、
これはかなりの知将で戦略に長けておられますね。
但し、勝者が小泉氏であったところに誤算があったかもしれませんが。

橋本氏が勝ったところで、都議選、そして参議院選の惨敗は必至。
小泉氏も組閣が終わったが、外交だけではなく国政を主導できるか否かの手腕は未知数。
それよりもまずは、自民党が結束するか否かが問題ですね。

振り返ってみれば、自民党にとってこの総裁選がターニングポイントになるやも知れません。
衆議院解散、ダブル選挙で国民の審判を待つ!......ということにでもなるのでしょうか?
目が離せません、暫くは。

ただ望むこととして、政権は良くも悪くも安定して欲しいなと。
経済の根本に関わりますので。


追記。
昨日のサンデープロジェクトで、番組中に田原総一郎氏がこんなコメントを。
「郵政問題の法律の期限は2003年でしょ?その時には小泉さんいないじゃないか。」

なんだかなぁ......。



つい、戯言を。 [ 2001.4.30.SUN. ]


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