第2話 権力と権威


何かと話題の田中長野県知事。

脱ダム宣言が鮮やかだったことに加え、
ダム建設に肯定的な国土交通省からの出向職員を更迭し、
また側近中の側近までが意見の相違による離脱が続くようでは、
更に注目が集まるのは致し方ないのかも知れませんね。

全国的に注目度が高い上に、言葉を自由に手繰る文化人でもあり、
従前の地方自治のような感覚では対応に苦慮するのは当たり前の事でしょう。

そして、知事にはペンという武器があります。
連載するコラムに部下の批評を書き、
迂闊に物が言えない雰囲気を作り出しておられるように見える時もありますね。

マスコミを上手く活用し、世論を味方につけようということなのでしょうか?

確かに、知事は何ら政治的な後ろ盾を持たず、
また、集会も直接議会運営に影響力を持たないところに
ごく一般の傍観者としての私には将来的な失政の不安を感じることがあります。
いかほどのマネージメント力があるのかは計り知れませんが、
こういう新しいタイプのリーダーには何かしら強い期待感を持ってしまうものです。
だからでしょうか?
こうした一連の騒動の中にあっても、支持率は70%を超えているらしいのです。

今日のTV番組は途中から見たのですが、その中で印象的な発言が2箇所。

「県内の中高生からもE-MAILが送信されてきます。
彼らは息苦しい日本を捨てて外国に行きたいと思っていたんです。
ところが、田中が来て、ほんとに何かが変わるかもしれない。
日本が変わるかもしれない、という方向に変わってきているんです。」

「権力は必要であると思います。
但し、一般的には権威(支配力)に固執し、
必要な判断・決断を行わない人ばかりです。
私は県からの給与の他は受け取っておりませんし、
私利私欲も持ち合わせておりません。
今、本当の意味で県民に必要なのは真のリーダーなんです。
そういう観点では、権力が必要です。」

議会制民主主義では多数決が先に立ちます。
今後、不信任案が提出され可決されてしまうかも知れません。
そして再選の後、圧勝で再任ともなれば
これはこれで非常に興味深いことです。

ああ、長くなってしまいました。

最後に、懸案のダムの件をもうすこし。
全国の河川には、それぞれ補修時期が設定されているそうなのですが、
知事はこれに対して、人間の命に差をつけていると憤慨しておられました。

そして、ダムは元より河川の修復等の公共事業は
流水・治水・河川環境の整備と保全をそれぞれ単体で捉えるのではなく、
周辺の環境整備や観光・産業等もセットで考えるべきである。
これは河川法にも制定されている事であって、私はそれに則っているのです!
......と田中知事が言い切ったところで番組が終了しました。

うむ。
自分の言葉で語ることができるし、論旨は非常に分かりやすかったです。

人格的なものは分かりませんが、ニューリーダーとして注目しております。
頑張って欲しいですね。


本日のサンデープロジェクトより。 [ 2001.3.25.SUN. ]


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