第1話 カルフール幕張店がオープン1ヶ月


仏カルフールは世界第二位の小売業です。


千葉は幕張に第1号店が鳴り物入りでオープンして、早や1ヵ月が経過しましたね。

日本の流通を変えるとまで言われた同社ですが、 大手メーカーや食品問屋の抵抗が
激しく、取り敢えずは従来の問屋からの仕入れに落ち着いた模様です。

「メーカー出荷額を下回る価格で商品を提供せよ」とか、
「オープン時のイニシャルは全てメーカー(問屋)負担で商品を導入せよ」等、
要求の厳しさばかりが目立ちましたが、
各社の抵抗に白旗を揚げざるを得なかったというのが真相でしょうか?

従って、売れ筋商品の供給がなく、或いは価格も周辺のスーパーよりも若干高いな
ど、現時点では前評判には程遠い状況かもしれません。

但し、今後は同社の要求も一層厳しくなっていくと見られています。
開業前のバイヤーマニュアルなんて相当厳しい内容だったみたいですし......。

さて、ちょっと裏話。
外資系企業には付き物の企業内言語。
社員採用には幹部社員とのコミュニケーション重視につき、
英語か仏語の会話能力が問われたそうです。
国内大手スーパーからの転職者が多かったみたいですね。

ただ、オープン直後の大混雑にレジが約1時間待ちという事態が発生し、
対応に苦慮した社員が数10人既に退職したということです。
店長は更迭された模様です。
第1号店の不運とも言うべきでしょうか?

外資系小売業は、過去のデータに基づき、 事前のテスト運営などしないそうなのです
が、さすがに懲りたと見え、その後の町田店ではプレオープン形式で地元の方々を
優先に開業したところ大混乱は回避できたようでした。


では、今日はこれまで。 [ 2001.1.27.SAT. ]

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