第1話 創刊特集『日焼け対策』


「あら......?んまーっ!これってシミだわっ!」
朝起きて、何気なく鏡を覗いてしまった瞬間から貴方のチャレンジが始まるのでしょうね。

日本は世界でも稀に見る美白化粧品が売れる市場で、外資系企業も挙って参入してくるようになりま
した。それに従い、国内の美白化粧品市場全体は、毎年堅調に伸びております。
「肌の白さは七難隠す」とは申しますが、何故にここまで根強い需要があるのでしょうか。
確かに、日本人のような肌のきめの細やかさは欧米人にはありません。
それよりも、昨今の美白ブームが起こってからというもの、各社が先を争うように新製品を出し、テレビ
CFや雑誌広告に特集記事など、所謂川上からのマーケティングに綺麗になりたいという女性心理が
踊らされているのでしょうか。
各社の研究開発や技術力には目を見張るものがあり、その効果も確かに大きいものがあります。
しかし、効果のある美白系医薬部外品はやはり高価です。
また、購入しても自分の肌に合うのか、或いは望んでいたような効果が出るとは限りません。それに、
この底の無い不況といわれるご時世です。家計を気にしながらのちまちました使用法では尚更かもし
れませんね。

そこで、今日はそんなあなたに簡単な日焼け対策についてお話しましょう。

紫外線のお肌に対する影響はもう周知の事実となりました。また、幼児の身体への悪影響も取り沙汰
されるようになり、保育園や幼稚園では紫外線対策に余念の無いところが増えてきています。
外出時には、つばの広い帽子や日傘が必需品ではありますが、ご愛用者の方々には申し訳ないので
すがその効果はたかが知れています。何故なら、波長の長い赤外線は防ぐことは可能でも、波長が
短い紫外線は乱反射して防ぎきれないからなのです。
夏が近づくと挙って日焼け止め用のクリームが販売されるようになりますが、過去にはその効果を謳う
余りにSPF値の競争となり、結局肌に対して有害であるという自爆に繋がったのは記憶に新しいところ
です。また、最近は肌に対して穏やかな商品が出回るようになっていますが、使用方法をきちんと守ら
ねば効果は全く期待できないのも事実です。
ただ、私のように肌が弱い者にとっては、そのような穏やかな商品でも、使用がカブレを生んでしまう
ことがあるのは哀しいものです。
他には、サングラスがあります。特に、目の下の部分はシミができやすい部分なので、有効です。

さて、では外出時にはどうすればいいのでしょうか?
一般的には、以下のようなところでしょう。

・SPFやPA値の高いファンデーション(下地を含む)をしっかりと塗る。
・しかもオイリーなものは避け、パウダリーなものにする。
・服は長袖のものを着る。
・日傘や帽子を着用する。
・身体用の日焼け止めを塗る。
・サングラスをかける。

それでも、結局は事前の防止策だけですよね。
前置きがかなり長くなりましたが、これからが他の人と差をつける日焼け対策のご紹介です。
紫外線A波・B波やメラニンの着色についての詳しい話は後述するとして、ここでは本当に簡単な日焼
け後のお手入れについてお話しましょう。

普段の外出はともかく、海や山の行楽地、そしてアウトドアスポーツを楽しみに行く際には、使い慣れ
た化粧水を1本携帯されることをお勧めします。

汗で崩れたお化粧を直す前に化粧水をぺたぺた。
日陰に入って休憩する時にも化粧水をぺたぺた。
コットンに沁み込ませてから肌に化粧水をのせるのではなく、直接手のひらに少量ずつ取って肌が潤
うまで何度も何度もつけるようにしてみてください。お顔だけではなくて、首筋や手の甲、そして腕など
紫外線が当たってると感じるところ全てに。
それから、帰りの車内でも「乾いたな......。」と感じたら、同じく化粧水を与えてください。

私の場合、例えばゴルフなどの行楽帰りには、ティッシュペーパーを二の腕に乗せて、その上から化
粧水をたっぷりとふりかけます。何故なら、直接肌に化粧水をつけるのでは車内のエアコンで渇きが
早くなってしまいがちになるからです。
そして帰宅したら、同じくテッシュで化粧水パックを行います。お風呂上りのしっとりした状態でテレビ
を見ながら、或いは本や雑誌を読みながら過ごす間中これを行うのです。
目の下や鼻の頭など、紫外線があたりやすいところは、特に念入りに。

これを3〜5日続けて行えば、日焼けやそれに伴う肌荒れの収まりが早くなっていることにあなたは
気付くでしょう。
ただし、さっぱりするからといってアルコールを多く含むアストリンゼントなどの化粧水は考えもの。
アルコール分は短時間で蒸発するのでさっぱり感が強く感じられるのですが、同時に肌の水分も一緒
に飛ばしてしまいます。従って、肌が水分不足となりかさつくなどの肌荒れを引き起こしてしまいます。

騙されたと思って、一度お試しになってみませんか?


さて、この創刊特集『日焼け対策』、いかがでしたでしょうか?(笑)
次回は、肌のトラブルについてお話しましょう。


化粧水1本で実践するマジック。 [ 2002.5.28.TUE. ]


Copyright(C) 2000 猫ぢぃ All rights reserved.