クリスマス 2


ばんごはん
しかし、画素数が小さいとこんな写真しか撮ることができないのは困りものである。

さて、これはクリスマスイヴの晩ご飯。
写真左から、ごはん、コンソメスープ、ローストチキン、サラダ、そして紙箱に入ったショートケーキ。

「わぁー、豪華ぁー!!」などと、配膳するナース達の喚声が上がったので、何某か相応のメニューなのであろうことは、入院生活が長くなれば容易に想像ができるようにはなっていた。


確かに、豪華ではあった。

何度も書くが、単調な入院生活における3度の食事は、毎度ビッグイベントなのである(笑)。
朝食が済めば、検温と体調の問診程度で他にすることはなし。
昼食後は、30分程度のリハビリに、夕食後は薬を貰うくらいのナースの回診で、後は寝るだけである。
従って、毎度変化のあるこの3度の食事がいかに患者の心を癒すか(腹も満たすが)がお分かりであろう。

いや。中長期の入院経験がお有りでない方には分からぬか......。

仮に私が水も滴る良い男高年収の職業に就いているならばナース受けもすこぶる宜しく、チヤホヤも少しは期待でき、さほどは退屈もしないで済んだのであろうが?......如何せん、水が滴るどころか脂ギッシュで顔がテラテラと光り、眼も背けたくなるような不細工ではどーしよーもないのである。わーっはっは(号泣)。

嗚呼、神様。恨んだって仕方ないわよね、所詮はおとーさまとおかーさまの子供なんだもの......(涙)。

まあ、しかし。
こうしてたまには豪奢な食事を優雅に摂るのは楽しいもので、これにワインでもつけてくだされば言うことはないのであるが、やはりそうはいかないらしい(苦笑)。
何れにせよ、カレンダーを持ち込んでいなければ、今日が一体何曜日なのかも判別できずに過ごしてしまう病棟での暗澹たる生活である。このように外界の雰囲気を味合わせてくれるには歓迎であり、また生クリームが乗ったケーキが食せるなどとは見舞いを絶った私にはなかなか口には入らない物であったが為に、嬉しさは倍増であった。

それだけに、この感激を忘れ得ない為に?もう一枚写真を撮っていたようである(笑)。

ショートケーキ

意外とこれが美味しかったんだなぁ......。

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