||||| パンとご飯 |||||


暇を持て余す入院患者には、毎度の食事もビッグイベントである(笑)。

朝は菓子パンもどきか焼いてない食パンに牛乳とパサパサに乾燥したサラダ。
昼・夕には主食がご飯の通常食であるが、味噌汁がつくわけでもなく
給仕されるお茶を啜りながらの侘しい食事風景なのである。
当然、食事制限がない整形外科の患者には物足りないこと物足りないこと......。
確かに、売店に行けば欲しい物はある程度の望みが叶うわけではあるが、
贅沢言うな!、贅沢は別料金!と言われているようで何とも哀しい(苦笑)。

入院後まもなくから、汁気のないぼそぼそとした食事には辟易し、
味噌汁くらい飲みたいなぁ......と、そんな話題が病室内で飛び交っていたところに
先輩患者がひとり朝食にご飯を摂っていたのが気になって聞いてみたのである。

「ナースにゆーたら、朝もご飯にしてくれるでぇ。味噌汁もつくよー。」

へ......?
そんなの聞いてないよーっ!とばかりに、
早速たまたま病室に入ってきたベテランナースに問い質してみる。

「え?ご飯がえーの??ほな、入力しといたげるわー。
 他の人はこんなん言わへんやろ?なぁ.......。」

ええ、聞いてません(怒)。
入院時の問診に、嫌いで食べられない物については聞かれましたが、
朝食の主食にパンかご飯の選択肢が存在するとは断じて聞いておりません!
患者のQOLがどーのこーのと言われる今日この頃、
何故にこのような重要なことが蔑ろにされているのだ?

何か正当な理由でも存在するのであろうか?

・ご飯の方がコストが高くつく
・パン食の比率が高いとメーカーから多額のリベートが出る
・ご飯につく味噌汁が配膳の時にこぼれて患者からクレームがつきやすい
・パン食を配膳するよりもトレーが重くなるのでナースに敬遠されがち
・残飯がもったいない、見た目に美しくない
・食後の容器を洗うのが面倒、手間がかかる
・米の生産量が落ちて需給が逼迫している
・食後の食事量チェックが面倒、見た目に美しくない
・パン食の方が身体に良い、栄養価が優れている
・患者が味噌汁をこぼしたりするので、人手が足りない朝には後始末が面倒

ううむ.......。

退院までに聞いてやろうと思っていたのであるが、
結局、聞くこともなく娑婆に出てしまったのである。

無念じゃっ!(笑)


 

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