右下肢に血栓症を発症して以来、病棟から外科外来に向かい、診察を受けていた際に感じたことを書いてみよう。
血栓症が急性期の頃、外来まではナースが車椅子に私を乗せて押して行ってくれたのであるが、介助はそこまで。ナースは病棟に戻り、診察が終われば、また迎えに来ると言う。従って、私は、外来診療科前で車椅子を降り、主治医の診察室前でひとり淋しく我が診察順を待つのであった(涙)。
「猫ぢぃさん、きっと良くなるわよ。頑張ろうね!」......とか、私の隣りに座り、私の手を自らの手で優しく包んでくれながら励ましてくれるのであればまだ病気も良くなろうと言うものである。「よーし、俺、頑張っちゃうからねーっ!」と、元気も出よう(笑)。
しかし、当然、診察に立ち会うまでもなく、またドクターや外科外来担当ナースから病状や処置等の申し送りを受ける訳でもないので、診察を終えた私を病棟から迎えに来て、そして病棟に戻る間、私に診察内容を聞く始末であった。
曰く、「申し送りで報告しないと......。」。
しかしながら、「......血栓が溶けてないなぁ。」程度の説明しか受けていない私には何ともしがたいのもまた事実であった。......どないせーっちゅうねん?!(泣)
外科主治医は、整形外科主治医に対してオーダリングなのか、或いは、院内LANを使ったメールなのか、とにかく私のような素人にはわからぬ何かを使って、指示、乃至は連絡をしているのであろう。結局、詳しくは、整形外科主治医から聞いてくれというのである(後で聞いたところによると、血栓症が判明した際や、様々な治療を施しているにも拘わらず、成果が出ていないとわかった際の私のショックが激しい様子だったので、敢えてそうしていた.....とは外科主治医談)。
ただ困ったことに、当日のお風呂当番ナースが、診察を終えた私に向かって、「入浴許可、出たー?」などと聞いてくるには参った。
えっ?......そんなん、何も聞いてないけど??
「ええっ?!ちゃーんと聞いとかな私ら困るやん!」
おいおい、わしに言うなよ......。主治医に聞いてよね、主治医に。
それに、患者に、病棟生活上の注意点を聞かすなよーっ!!
ねえ、お願い。聞きたいことがあったら、事前に紙に書いて渡して頂戴よね......(涙)。
整形外科では正副の主治医の他に、研修医が1名就いた3名体制を採るが、皆様大層お忙しいので、日中はなかなか連絡が取れず、結局、夜間帯に病棟の医局に戻って来られるのを待つ他には如何ともしがたいのであった。
従って、冷静になった時に、病状確認等、今後のことの心配を聞こうにも、「主治医は何てゆーてたん?」とか、「せんせーが病棟に戻って来たら聞いといてあげるねー。」であしらわれ、彼女らの申し送りにそれらが漏れることにでもなれば、私の要求は果てしなく深い闇の奥底に放置されてしまうのであった(号泣)。
入院してみなければわからない、この真実(苦笑)。
|