荷駄不要論


武田陸奥守である
さて今作では荷駄隊なるものがあるようだが
わしは一度たりとも使用したことがない
わしほどの戦好者になれば荷駄などに頼る必要は無いのじゃ
だが凡庸なそち達には詳しい説明が必要じゃろう
まずは荷駄が要らぬ点を上げてみるとするかな
  1. 総合戦力の低下
  2. 荷駄壊滅による士気低下
  3. 行軍速度の低下
  4. 防戦時の戦力低下
低下ばかりになったが
まず総合戦力の低下だが出陣できる武将の数が限られている以上
非戦闘員である荷駄を連れて行けば最大攻撃力が減少するのは必然である

第2に荷駄隊はすぐ壊滅する、壊滅すれば他部隊の士気にも影響する
無論壊滅させなければよいのであるが
我らの目的は敵の壊滅であり荷駄隊を護る事ではない
そのようなことに労力を裂かねばならんとは本末転倒も甚だしい

第3に行軍速度の低下であるが古来から兵は神速を尊ぶと言うではないか
敵に先じてこそ勝機も生まれるというものだ

第4にわしが敵の侵入を許すとは考えにくいが
もし敵が侵攻してきた場合荷駄隊では迎撃も難しい
本来戦力と考えられる部隊が消えてしまうのだから痛恨の極みだ

ここまではよいかな
では次に荷駄の利点を挙げてみるとするか
  1. 前線基地の敷設
  2. 攻城戦時の迅速な士気回復
共通するのは好きな場所で士気が回復できるという事だな
言葉だけなら良いことずくめだが
実際には荷駄隊が存在するだけで総合力は低下しておるし
士気の回復なら諸勢力の拠点がある上に
わしが一喝すれば問題無いわ

他国に出兵時、諸勢力が敵対し拠点が無い場合には利用価値がありそうだが
そのような場合は敵城を奪い拠点とすれば良い
それすら成功せぬ場合は既に負けておる
凡そ天下を狙う者の戦略ではないな

前線に拠点を作ることで攻城戦を効率良く行える点も利点だが
荷駄が到着する時間を考えれば必ずしも素早く城攻めが出来るとは言い難い

なに?
荷駄が無ければ兵站が滞るだと?
そうなれば近隣の村から徴収すればよい
我らは民を支配するのであって好かれる必要はないのだ

以上の点から天下を目指そうと思うものには荷駄は必要無いとも言えるな

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