ポルトガル国王の言葉
忠実なる国民諸君よ!
余は小国ポルトガル国王として,
これまでイスパニア・イスラムの脅威の前に
力の限り対抗してきたつもりである。
が、圧倒的な武力を背景とする両国の前に,
わが国の経済は圧迫され,地中海や大西洋上でも
我が商船隊は日ましに姿を消しつつある。
このままでは,諸君らはイスパニアかイスラムの膝下で,
屈辱の日々を送らねばならなくなるだろう。
そこで世は声を大にして言いたい。
ポルトガルよ、強国たれ! とな。
わが国が強国となるには,まず,
何をおいても同盟港を増やさねばならぬ。
同盟港からの税の徴収によって,
現在窮迫している国家財政を立て直さなければならないのだ。
ポルトガルの収益を上げること,これがすなわち強国への道である。
収益が上がり,国家財政が立ち直りさえすれば,
わが王室艦隊は十分な戦力強化を果たす事ができる。
強化された戦艦隊は,ポルトガル商船を狙うあらゆる勢力を打ち破り,
諸君らの航海の安全を確保するであろう。
また,定期航海を再開した商船隊は,遠洋交易によって
リスボンに繁栄をもたらし,
ポルトガル同盟圏を世界各地に広げるであろうぞ!
まずは収益を!
そのためには,余はどんな報奨をも惜しまぬ。
余はここに宣言するものである。
祖国ポルトガルに貢献して名声を有し,
さらに余の命を見事果たした航海者は,
身分に関わらず,すべて貴族に取り立てよう!
救国の英雄となり,歴史に名を残す事ができるのだ!
さあ,海へ出よ,諸君らの力が試されるときだ!
以上「大航海時代ガイドブック」より引用
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