ビクトリアの滝


アンゴラとザンビアにその端を発するザンベジ川は、ザンビアと
ジンバブエの国境において、世界三大瀑布の一つである
ビクトリアの滝となって、世界中から多くの観光客を集めている。
ビクトリアの滝は、世界最大である1708mもの幅を持ち、
その流量は1分間に5億5千万リットルにも及ぶ。平均落差
92m、最大落差108mの深い滝壺を持ち、そこで生じる
水しぶきは水煙となって、最も天候の良い状態では500m
上空まで立ち上り、70km先で確認されると言う。水煙の高さは
一般的には150m程度とされるが、それでもビクトリアフォールズ
空港へ向かう飛行機から、はっきりと確認出来るほどだ。
ちなみに、ビクトリアの滝は、現地語で「Mosi oa Tunya」
(モシ・オア・ツンヤ)、雷鳴の轟く水煙と呼ばれている。

ビクトリアフォールズ地図

上空から見たビクトリアの滝

VICTORIA FALLS
The Smoke that Thunders
より
  ビクトリアの滝は、ジンバブエ側から、
   ◆デビルズ・キャタラクト
   ◆メイン・フォールズ
   ◆ホースシュー・フォールズ
 以下ザンビア領
   ◆レインボー・キャタラクト
   ◆アームチェア・フォールズ
   ◆イースタン・キャタラクト
と呼ばれる6つの滝から構成される。

 しかし、そんな雄大な滝も、水量の
少ない時期にはデビルズ・キャタラクトと
メイン・フォールズにしか水が流れない
こともある。
 ザンベジ川の集水地域は遥か上流に
あり、雨水がビクトリアの滝に至るには
数ヶ月かかる。その結果、雨期は11月
から3月であるにも関わらず、流量が
ピークを迎えるのは3月から4月であり、
反対に少ないのは11月から12月で
ある。

 ビクトリアの滝は、その膨大な流量に
より浸食を続けている。滝の下流には
8つの峡谷が連なっているが、現在
最も低いデビルズ・キャタラクトは、
新たな峡谷の始まりと考えられる。

 ビクトリアの滝を最初に見つけた西洋人が
誰であるかは、異なった説がある。しかし、
世界にその存在を知らしめたのがデイビッド・
リビングストンであることは明白である。
 リビングストンは、探検家であり、学者で
あり伝道師でもあった。
 丸木船に乗ってザンベジ川に漕ぎ出した
彼は、1855年11月16日、滝の中央部に
位置し、現在ではリビングストン・アイランドと
呼ばれている島にたどり着き、初めて壮大な
滝の光景を目にしたのだった。
リビングストンの像の前で


キャタラクト・アイランド

滝の西端部付近より、キャタラクト・アイランドを見る
立ち上るしぶきで、滝壺に虹が架かる


デビルズ・キャタラクト

正面から見たデビルズ・キャタラクト
水煙で視界がかすむ


メイン・フォールズ

荒々しいメイン・フォールズ


遊歩道にて

滝の対岸には、ビューポイントを巡る遊歩道が整備されている
滝壺から離れているところでも、水しぶきが飛んでくる


滝撮影ビデオ
『ド迫力! ビクトリアの滝』
MPEG1形式 約3.6MB

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鉄橋

ビクトリアの滝の下流、ザンベジ川に架かる鉄橋
橋の上には道路と鉄道が通っている
対岸はザンビアなので、渡るには出国する必要がある


バンジージャンプ  この橋の上からは、世界一落差の
大きいバンジージャンプが行われて
いる。
 その降下距離は、なんと111m。
 想像しただけでも怖いが、実際に
挑戦したKさんの話によれば、
落下の衝撃で頭部(顔)に内出血が
起こり、2日間腫れがひかなかった
とか・・・





ビッグ・ツリー

ビクトリアの滝の近くに、ビッグ・ツリーと呼ばれている
大きなバオバブの木がある。樹齢1500年以上、
直径5m程のこの木は、一見、幹が別れており、
4本の木の集まりに見えるが、根は1本の木である。
今までに知られていたバオバブの木で最も古い
ものは、直径10m、樹齢4000年以上にもなる。