シール・アイランド・クルーズ


チケット  ケープタウンから南へ十数km。ケープ半島
西海岸に位置するホウト湾の沖には、ケープ・
ファー・アザラシが生息するデイカー島(シール・
アイランド)がある。
 ホウト・ベイからは、デイカー島観光の船が
いくつか運行されているようだが、今回は、
その中の DRUMBEAT CHARTERS という
会社の船に乗った。


ケープ半島地図





陽気なバンド3人組

港では、陽気なバンド3人組に迎えられる


ホウト・ベイ

日本にもありそうな風景の、ホウト・ベイの港を出る


岩山

港を出ると、右手に突き出した岩山が姿を現す
ケープ半島には、特徴的な岩山が多く見られる


デイカー島

デイカー島に到着。島というよりも、大きな岩場という感じ
残念ながら、島へ上陸することは禁止されている


アザラシ

この日は天気が良かったため日向ぼっこをしていたのか、
みんなごろ〜んと寝転がってあまり動いてくれなかった


ご陽気3人組

港へ戻ると、やっぱりご陽気3人組がいた
カメラを向けたら、ポーズを取ってくれた


アザラシ撮影ビデオ
『アザラシの島へ Let's GO!』
MPEG1形式 約3.4MB

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− 以下、現地配布の案内書(日本語版)を原文のまま掲載 −




 世界中に35種類ものアザラシが生息しており、彼らは腎く、好奇心旺盛で、
愉快な動物です。アザラシは、陸上でも音をよく聞くことができますが、水中
での聴覚のほうが優れており、音源の方向をも判別できる能力を持って
います。また、陸上でも水中でも視力が働きます。

 耳と鼻孔は水中では閉じられ、呼吸をしません。水中では、睡眠中でさえも
子供で10分から15分ごと、大人で30分ごとに呼吸をするため水面に現れ
ます。一般的にイカ、貝、蟹、エビ、魚などを食べます。餌を探すときは
たいてい一匹で行動をし、滅多に水深36メートル以上は潜ったりはしません。
オスは繁殖期の間の6週間から8週間ほど何も食べなくなりますが、その間、
皮下脂肪を栄養とします。アザラシの体温は常に38度5分です。

 繁殖期は毎年11月から12月です。繁殖は特定の場所で行われます。
デイカーアイランドは、でこぽこした岩地なので、生まれたばかりの子供が
岩から落ちたり、波に流されたりする恐れがあるため繁殖地にはなって
いません。受精が行われた後の最初の4ヵ月は、胎児の発育はありません。
4ヵ月たった後、8ヵ月間の懐胎期間が始まります。したがって、子供は
11月下旬から12月初旬にかけて生まれます。アザラシは一度にたいてい
一匹だけしか生みません。アザラシの赤ちゃんは約6週間で泳ぎ始める
ことができます。メスは約4才から子供を産みはじめ、オスは8才から12才に
なるまでは大人として認めてもらえません。生後7ヵ月までには、子供は
一匹で2、3日間、海で生活することができ、長距離を泳ぐこともできるように
なります。生後8ヵ月のアザラシがケープタウンからナミビアのケープクロス
までの1600キロを泳いだことが記録されています。

 多くのデイカーアイランドに生息するアザラシはまだ大人として認めて
もらえないオスです。オスは体重350キロ、体長2.5メートルまでに発育
するのに対し、メスは1.7メートル、113キロまでしか発育しません。毛の
抜け変わりは1月から3月にかけてで、その時期になると海に潜らなくなる
ため、島はアザラシで大変混雑します。ファー・アザラシの寿命はおよそ
20年で、また時速約28キロで泳ぐことができます。

 1985年12月には、デイカーアイランドには9593頭の
アザラシが記録されました。アザラシ島に立ち入るのは
法律で禁止されています。デイカーアイランドはケープ鵜、
バンク鵜、ケープ・カモメ、ハートラウプ・カモメの生息地と
しても知られています。