平成13年度豊かな村づくり表彰事業において当切原地区「ロマンの里
21活性化委員会」が東海農政局長賞を受賞いたしまし.。
この事業は、むらづくりの全国的な展開を助長し、 もって地域ぐるみの連帯感及コミュニティ機能の強化を図り、 農林漁業及び農山漁村の健全な発展を目的昭和54年度から実施しています。





「ロマンの里・切原21活性化委員会 」
 代表者:中西 聰
 所在地:三重県度会郡南勢町切原
1 地区の概要
                                                     位 置 図

切原地区は、三重県の東部、旧南勢町の北部に位置し、市街地まで2kmで、周りを山に囲まれた盆地である。
 地区面積は 986haで、大部分が山林で占められ、耕地はわずか36ha(田12ha、畑1ha、樹園地23ha)の山間農業地域である。
 地域の産業は、古くより山林業と当町の特産・マルゴみかんの産地であるが、高度成長に伴い、若者の他産業、他地域への流出とともに高齢化に拍車がかかり農地の荒廃が進んできている。
 現在の専業農家 6戸はミカンの単一経営で、第1・2種兼業農家43戸は小規模ではあるが水稲及びミカンを栽培している。なお、兼業農家のほとんどが、町内及び近隣市町で就業している。
2 むらづくりの内容


当地区は、山林に囲まれた盆地で古くより林業と当町の特産・マルゴみかんの産地であるが、高度成長期を境に若者の他産業、他地域への流出とともに高齢化に拍車がかかり農地の荒廃化が進んだことから住民の将来への不安と不満、そして危機感が募ってきた。このような大きな問題、課題を解決するために切原地区の動脈となる農道の整備とこの農道を柱としたビジョンである「ロマンの里切原・21(農業編)」を切原地区の人知を結集し、地区住民総意のもとに策定したことがむらづくりの始まりである


 

 切原地区のミカン畑

(1)むらづくりの合意形成と推進体制

ロマンの里づくりには住民全員の理解と協力そして参画が不可欠なことから区とは別に独自組織、
「ロマンの里・切原21活性化委員会」を発足させ、地区の既存組織や新規の組織の代表者で成り
立っている。
各々の立場から意見要望を出し合ったり徹底した協議を行なう。課題によってはボランティア的な
活動方法を用いたり、また生産活動等においては各組織間、当事者間で推進可能にするための協定等を締結させ推進している。

 
(2)むらづくりの内容

切原地区では地区再生への夢と希望を託したビジョンである「ロマンの里・切原21(農業編)」
の実現に向け、農業面では、農地の利用集積、作目統一による団地化、耕作放棄地の解消などの
活動を実践。また、環境面では、ホタルの里、ササユリの里づくり活動及び炭焼き体験等を実践
することにより、環境問題に対する意識の高揚及び高齢者の地域住民文化の伝承を含めた資源の
フル活用、課題によっては地区、作目を越えた連携、ネットワークを作り上げ、地域住民の総意の
取り組みとなるように活動を展開している。

3 むらづくりの成果



ビジョンの実現に向け、農業面では、農地造成計画、農地の利用集積、作目統一による団地化、近代化施設の建設、耕作放棄地の解消に積極的に関与し農業の振興に結びついている。また、環境面ではホタルの里、ササユリの里づくり活動及び炭焼き体験等により、環境問題に対する意識の高揚及び高齢者の地域住民との交流、
伝統文化の承継、生きがい対策にも結びついている。
 
温室施設  農産物直売所
炭焼き窯づくり  ササユリの保存
                                
4 むらづくりに関する所見
地区再生への夢と希望を託したビジョンである「ロマンの里切原・21(農業編)」を創り上げ、ビジョンの実現に向け、文化の伝承を含めた資源のフル活用、課題によっては地区、作目を越えた連携、ネットワークを作り上げ、地域住民の合意の基に活動が取り組まれている
 このような取り組みが、山間農業の集落における農林業の振興や地域振興の模範となるものと考えられ、今後の当地区での活動の持続性と成果に期待するものである。
 

[ 組 織 図 ]