我が家は剣道一家

剣道一家への道のり・・・・・１０年前、私がアルバイトをしていた時のことです。職場にそれはそれは素敵な上司がいました。その人は、コピー取りや他の部へのお使い等など仕事をお願いした人に、いつも｢どうもありがとう！｣と声をかけてくれるのです。毎回声をかけてくれるので、ある時私は｢仕事ですのでお礼はいりません｣と言いいました。ところがその上司は｢僕の気持ちだから｣と言われました。｢じゃ“どうも”ぐらいでいいです｣と言うと「それでは僕の気持ちが伝わらないから」と言ったのです。それが全〜然キザじゃなくて、優しさがにじみ出ているのです。私は『まぁー素敵！！（*＾o＾*）』と思ってしまいました。

そしてある日、その人が大きな荷物を持って出社してきました。その頃この会社の社員は、冬になると仕事はバイトに任せ休暇を取ってはスキーに行ってました。余りの責任のなさに、社員の方を少々軽蔑をしておりましたので、『あぁ〜あ、この人もか！』と思ってガッカリしてしまいましたが、後でその大きな荷物が剣道の防具入れと知ったのです。それまでも素敵な人だとは思っていましたが、今まで以上に私の中では《剣道する人＝素敵な人》となった訳です。

偶然にも近くに道場が有り、我が子にもそんな素敵な人になって欲しくって、長男が小学２年・長女が年長の時に入門させる事になったのです。たまたま主人も中学時代に剣道をしていたので２人と一緒に素振りからはじめ、そして１９９７年１０月次男が入門すると同時に私も始めることになって、我が家は見事“剣道一家”となった訳です。