日本一周紀行  九州(3/4)  メーター : 32,246〜34,080キロ
8月18日
 今日は、天草の西側を彼の車で回った。夜は、きびなごのさしみで、また一杯やってしまった。

8月19日
11:00 牛深発
 前日の酒がぬけけた頃、田中氏宅を後にし、一路、西側の細い道を走った。この道は、 結構複雑で、さんざん迷ってしまった。特に、池田町で、海側へ向かったが、 だんだんと道が細くなり、斜度も急になってきた。道幅50センチ・斜度30度になったときに、 ようやく、海に面した船着き場が見えた。そして、コーナーの平らな所でバイクを止めた。 下で、Uターンが出来ると思った俺の考えは、無残にもうらぎられた。その船着き場のまえには、 1メートル以上の堤防があり、空地もなかった。そこで、荷物を下ろして、 バイクを引き上げようと思ったが、全然動かないのであった。スタンドを立てて、方向転換をはかった。 汗がボトボトと額から出てきた。しかも、あぶが俺の周りをとんで、血を吸おうとしていた。 バイクを倒したり、起こしたりしてようやく方向転換が終わった。 バイクを押したが、残念ながら、バイクはびくともしなかった。そこで、路面がすべらないように、 周囲の土を道に少々まいた。エンジンをかけて、ローで一気にアクセルを開いて、 平凡な道へ1時間もかかり戻った。
 俺はタバコを吸いながら、今後は、先行き不安な道では、戻れる所で止まって、 歩いて確認してから、進むべきだと痛感した。しかし、ライダーは、いつでも戻れると過信することが、 その判断をくるわせるとも思った。
13:00 松島
 格闘を終えた俺は、西側の探求をあきらめて、またしても最短コースで、天草の島々を走った。 パールラインの途中の松島で、わずかな休息をした。しかし、夏の日ざしは強かった。 八千代海沿いの県道は、暑くてしかたがなかった。そして、八千代市からは、ルート3号線に出た。 このころから、空に雲が出てきた。なんと台風が接近しているらしい。風も強くなってきた。
17:00 出水市
 不知火海に沈む夕やけを見ながら、夕食を出水のファミリーレストランでとった。串野木市からは、 ルート270号へ入った。しかし、この近辺には旅館もない状況であった。
20:00 枕崎市
 枕崎に着いて、左へ曲がった。坊津のキャンプ場を捜したが、残念ながら見つからなかった。 あきらめて、真夜中の12時頃、火の神公園のキャンプ場へ行ったのだが、 若いアルバイトらしい管理人がいて、しっかり500円とられてしまった。風が強いので、 林の中でテントを張り、ビールを飲んでその日は終わった。

8月20日
九州 立神 6:00 火の神キャンプ場
 朝方、小雨の音で目が覚めた。海を見てみると岩が柱のように立っていた。さらに、 南方には薩摩富士こと開聞岳が低い雲の下に見えた。ルート226号は、車の数も少なくて、 気分良く走れた。

九州 立神(8月20日)

7:30 開聞岳
 ルート226号から、開聞岳の南方側のすそのを走った。じゃかんのダートと旧日本軍の要塞を思わせるトンネルがあった。 ここは、トンネルの天井に2メートルもの穴が定期的に開いていた。
8:00 長崎鼻
 大隅半島の先端であるこの岬は、残念ながら曇空であった。しかし、海上には、 屋久島と種子島の島影がよく見えた。そして、池田湖に向かったが、そこは、静かな湖面であった。 伝説のイッシーが出現しような雰囲気もあった。
九州 開聞岳・池田湖 10:00 指宿スカイライン
 スカイラインへ向かう県道は、見てきた風景が、パノラマでみられた。 太古の自然をほうふつさせる景色は、結構なものであった。スカイラインに入って、 桜島が見えたときであった。何とどす黒い雲が、山の上から出ていた。噴火である。

九州 開聞岳・池田湖(8月20日)

その火山灰がなんと鹿児島市内にふりかかった状態であった。スカイラインの途中から、灰が降りだした。 当然、俺とバイクは灰だらけとなってしまった。しかし、それよりも、道路にふった灰が、 まるで吹雪の日に、道路をなめるようにたなびいているのが、とてもこわかった。 本当の初体験の路面である。グリップがどこまでたもてるか自信がなく、低速でコーナーを回った。 しかも、メットのなかには、細かい灰が入ってきて、目から涙が出てきた。なぜ、 天気予報で桜島の風向きを説明するのか、このとき初めて理解できた。鹿児島の人達も大変な所に、 住んでいるなと感じた。
11:30 鹿児島市
 市内に入ると灰は、やんでいた。まるで、霧の中を走ったようなふんいきだが、 俺と単車は灰だらけであった。
12:30 国分市
 市内の渋滞をぬけて、ルート10号線のかたわらで、単車の灰をおとしていると福岡ナンバーの人に、 話しかけられた。そして、また、霧のような雲が近づきつつあった。6月に、 ここから先の佐多岬と桜島は、以前走ったことがあったので、今回のルートからはずすことにした。 おそらく、台風でどこも泊めてくれないかもしれないと思ったからである。 そこで、霧島をぬければ、風をふせげると思って、ルート223号を北上した。 すぐに、どしゃぶりの雨となった。しかたなく、カッパを着た。また、雨と風はひどくて、 とても景色を楽しむゆとりもなかった。高原で、ルート221号へ出たら、雨はやんでいたが、 いつ、あの雨が追ってくるかわからないと思った。カッパをぬいで、すこしでも雲の薄い方へ向かった。
15:00 人吉ループ橋
 えびの市内にて、遅い昼食をして、京町の共同温泉をしりめに、ルート221号を北上した。 日本一のループ橋は、半分が山の斜面を使ったもので、渋滞もあり、あまり感動は、しなかった。
16:30 免田町
 ルート219号へ出たら、また雨が降りだしたので、しかたなく茶店に入って、軽い夕食を食べた。 雨は強くなってきたので、しかたなく、また走り出した。
18:00 市房ユース
 ルート446I入り市房ダムをみながら、ユースに着いた。そこには、 品川ナンバーのDTさんがいた。そこで、灰だらけのウェアを洗たくした。 温泉に入ってからDTさんと話をして、その日はベットで寝た。


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