日本一周紀行   青森−川崎(4/5)  メーター : 28,103〜28,496キロ
8月1日
6:00 さがみ屋
 お寺のかねの音で、目覚めてしまった。この旅館の裏は、なんとお寺であったのだった。 しかたなく朝湯をあびた。その後、朝食を食べた後、旅館を出たのは、 起きてから3時間後であった。しかし、小雨が降りだした。
東北 朝日スーパー林道 11:30 朝日スーパー林道入口
 ルート112号から、この林道に入る道があった。 舗装された道を途中まで行くといよいよダートであった。ダートが始まると地点で、 写真をとっていると数台の乗用車が走りぬけていった。よほど整備された道なのだなと思った。

東北 朝日スーパー林道(8月1日)

北陸 県境 12:50 県境
 スムーズに走ってゆくと県境の近くに、石碑があったので休んだ。 雲の切れ間より、朝日の山々がのぞめた。反対側から来た乗用車の初老夫婦と少々話をして石碑を後にした。 公衆トイレがあったのも驚いた。いったい誰か使うのかと思われるところにあったのだった。 ダートのコースは、約40キロあったと思う。また、2か所のトンネルも面白かった。 長くて狭いトンネルであったが、中は真っ暗であった。前方から来る車の光がひとつから2つに変わるのが、 いままで体験したことがない世界であった。 川沿いの道の対岸の岩肌が崩れてた所(猫田)で、軽い食事をしていたら、 一台の単車が走り抜けて行った。

北陸 県境(8月1日)

北陸 三面林道 14:00 三面林道
 どこからか、林道の境がわからなかったが、道脇の看板には、三面林道と記してあった。

北陸 三面林道(8月1日)

北陸 三面林道 舗装された道が途切れそうになったときであった。測量士のような人達が計測していた。 前方の道が、なくなったのであった。川沿いのダートがそこから始まるのであったが、 川の浸食かもしれないがえぐられていた。

北陸 三面林道(8月1日)

北陸 三面林道 茫然とそれを見ていると前方で、 計測していた人が来て、上流のつり橋を使えばこちらへ来れると教えてくれた。 確かに霧の上につり橋が、見えた。すぐ下の川を見るとビールが、冷やしてあった。 きっと仕事の後で、いっぱいやるのだなとうらやましく思えた。つり橋へ向かう道は、 登山道となっていた。渡れるのだろうかと思ったが、 さっきすれ違ったバイク乗りも、きっと通ったはずだと思っていってみた。 つり橋へ行く道がみつからなかった。少し戻ってみるとガードレールの隙間に道はあった。

北陸 三面林道(8月1日)

北陸 三面林道 まず、バイクから降りて歩いて対岸までいってみた。最後のワイヤーが切れているではないか、 木のかたさと間隔は十分であった。ここは、おもいっきりが大切と思いさっそく写真をとって、 バイクに乗ったもののやはり、乗ったままでは危険と感じた。 ローでいって最後に、アクセル全開だなと計画を立てた。 ギャをローにいれてゆっくり押しはじめて。板の間隔から下の川が見えた。 多少、橋はゆらゆらする。もう戻れないと後悔しながら、カタカタいう音とその振動の中で、 俺は、ハンクラでゆっくりとアクセル調節し、タコメータを見ながら進んだ。 最後の上りでアクセルを全開して、一気に上がった。渡った後で、ほっとひといきタバコを吸った。

北陸 三面林道(8月1日)

ツーリングと人生とは同じだなと思った。障害は、突然現れる。 そこで、適切に考えて慎重に対処すべきである。これからのツーリングもこの事は、 忘れてはいけないことだなとも思った。
 さあ、またダートの道である。しかも、山中の木々のコーナーだ。 俺は、軽快にアクセル調節して、坂を登って行った。ところが、前方からいやな音がしはじめた。 なんと、直径1メートルはある木を満載したトラックが、2台前方をふさいでいた。 しかも、時速は、5キロ以下であつた。しばらく、 走っていると水温計がみるみる上昇してゆくのであつた。 これはまずいと俺は思った。オーハー・ヒートしたら、大変である。しかたなく、 バイクを止めて休む事にした。タバコを吸っているとかたわらの看板に目がいった。 熊出現注意と書いてあった。これもまずいと俺は、思った。決意して、 前のトラックを追い抜くことにした。前方のトラックは、2台いるし道幅は、 トラックの幅いっぱいである。コウナーで、1メーター空いた。今だ、俺は1台目をクリアした。 次に、2台目も同じようにクリアした。さて、前方には障害はなくなつた。俺は、 50キロへスピードを上げてばくしんした。気分はハイである。しかし、 緊張感は持続していたのではないかと今は、感じる。道は、交通止めであり、後続にトラックがある。 この道には、対向車は来ないと考えのは当然である。しかし、今回の全行程の中で、 もっとも危険なトラブルが待ち構えていたのであった。いぜん急なコーナーと登り坂である。 木陰が前方をふさいでいる。左コーナーを曲がり、右コーナーに入る直前のことであった。 速度は、40キロぐらいだと思う。ここで、前方右コーナーよりタクシーが2台現れた。 これから、コーナーに入るために減速する直前であった。路面は、砂利道である。 緊張感が、とぎすまされていたのであろう。ブレーキとシフト・ダウンし、逆バンドルを切った。 しかし、ただでさえ安定していない路面である。グリップは崩れて、俺は倒れた。 このコケが幸いした。それは、止まったタクシーの前輪と俺の単車の前輪がキスしているではないか。 しかも、路肩の1メートルは、断崖絶壁である。もし、倒れなかったら、 俺はタクシーと衝突して、谷底へ落ちていただろう。 タクシーの人達にバイクを起こしてもらった。後続のトラックも追いついてきていた。 俺は、一礼して無言でその場を去った。バイクの障害と体の痛みがあったが、 とりあず安全な場所をさがして走った。小国町長沢手前の川原に愛車止めた。
 被害は、カウルの亀裂とクラッチペダルの曲がり、アクセルを押さえるネジがとれた。 あとは、ジーズのひざ部分がやぶけた。こうして、今回、最大の危機を乗り越えた。 俺にとっていい経験となった。危険と感じるときは、極度の緊張感が必要だし、 直感が生死の境となるものだ。そうして、川辺で、ジーズをはきかえて、しばらく休んだ。
15:00 小国町
 町中のスーパーで、夕食用の食べ物を購入する。ルート113・290・49号を通り津川へ向かった。 途中、キリン山が夕日にはえて美しかった。
18:00 津川
 川辺の食堂にて夕食を取った。そこで、キャンプ場を教えてもらった。
19:30 中の沢キャンプ場
 津川より、暗くて細い道に入って、道の終わりにこのキャンプ場があった。 管理人の小屋の前には、まだ来ていない客のキーがかけてあった。しかも、 暗くてさみしいものであつた。テントを張っている人もいない。これでは、 寂しすぎると感じて、キャンプ場を後にした。ルート49号の夜は、 静けさと霧が、不思議な雰囲気をかもしだしていた。 ルート49号から209号へ入って三条・燕を通りった。
21:30 分水町
 分水町で、友人の伊佐氏の所へ電話し土曜日に会うことにした。吉田町のコンビにで買い物をしていると高校生の女の子に、 話しかけられた。そして、角田でキャンプすると言った。
22:30 角田キャンプ場
 普通の松林に多くのテントが、張ってあった。ここなら、安心して泊まれると思い。 月を見ながらビールを飲んで寝た。


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