7月27日
08:30 二股ラジューム温泉出発
朝、キツネの鳴き声にて、目覚めた。5〜6匹の狐が、餌を巡って争っていた。
俺は、柵の中から、愛車を引き出し狐に見送られて出発した。
11:30 恵王山
再度、国道5線に出て、国縫町より国道230号線を使って、日本海側へ出た。
それから、雨が多少降った。国道229は、岩と海岸の間を走っている感じであった。
国道227号に入り、上ノ国町の恵王山に、史跡案内の看板があったので寄ってみた。
そこは、昔の城跡(館跡)であり、松前藩の開祖の住居であったらしい。でも、歴史の跡はあまりなく、
近くの牧草地でのどかに、数十頭の牛が草を食べていた。
さらに、草原の片隅に、もの悲しく泣いているように感じらる風の塔があった。
13:00 松前城
松前に着く前に、史跡を訪ねた俺は、どうしても松前城を見学したくなった。
そして、松前の町中に入ったら、すぐに城をめざした。だが、
そこには作られた味気ない観光地となっていた。松前城は鉄筋コンクリートであったし、
松前藩学校は、真新しい木の香りがする建物であった。さらに、けっこう観光客がいた。
俺が抱いていた感じとは、全く違った感じであった。ここよりは、あのさびれた恵王山の方が、
どれほど史跡らしいかとも思った。また、昼食に松前藩学校で、食べたくじら汁定食も、
最悪で固いくじらのベーコンが、3きれしか入っていなかった。
失意の中、俺は松前城を後にして、国道228号線を走った。そして、
偶然にも青函トンネルを出てくる列車を見た。そして、岩部海岸のタタミ岩を見ようと知内町側から、
小谷石へ向かって走り、矢越岬手前にて水着姿の女性が数人もこちらへ歩いてきた。そしたら、
突然、その中のひとりが悲鳴をあげて、水着をおさえた。俺は、見たくもないがどうしても、
見てしまった。そして、彼女たちと目があって、互いに笑ってその場を去った。結局、
タタミ岩は見れなかったが、途中から空が明るくなってきた。
16:30 函館山
函館に着いて、北海道の最後は、最初に見れなかった函館の夜景と思い一路函館山に向かった。
そして、駐車場に数台のバイクの脇に愛車を止めて、
カメラを取り出してロープウエイ乗り場へ向かって、歩き出した。そしたら、
俺の後からバイク止めたライダー達が、気軽に話かけてきた。最初は、グループだと思ったのだが、
実はお互い初対面であった。しかも、多くは今日北海道に上陸した人達であった。ロープウエイの中で、
いよいよ蜜蜂族の到来かとひとり考えていた。また、北海道の夏は、バイクに乗っているだけで、
簡単に友になれる不思議な所とも感じられた。
函館山の山頂は、夜景見学よりも人見学という感じであった。一瞬、
俺は夜景よりこの人を写そうと思ったが、やはりカメラのファインダーは、夜景をとらえていた。
また、ある友人から、教えてもらった場所へ行こうと思ったが、そこにはタクシーが列をなしていた。
あきらめて、もっと静かであるべきだと思った。
21:30 函館フェリー乗り場
函館山で知り合った伊藤氏(某ビール会社社員、30歳)とバイクについて話をしたり、
写真を取ったりしていた。そして、彼のおすすめの缶ビールを買って、乗船した。そこで、
帯広に住むソロライダーの松尾君に合った。彼は、本州にツーリングに出るのは、
初めてらしくやや興奮ぎみであった。
3匹のライダーは、バイクをさかなにビールを飲んだ。実は、独りで北海道に別れをつげる予定も、
このためになくなってしまった。失意の中で、眠ってしまった。