森脇選手ホークスに
さて、ホークスファンになったといっても、球場に行けるわけでもなく、ただ家に配達されるスポーツ新聞で結果を見ているだけだった。特定の選手のファンでもなく、ただホークスが負けたり負けたり勝ったりするのをチェックしてた。
そんなとき、よく見ると「森脇」という文字があるのを発見。
今考えると、選手の入れ替わりとかのチェックもしないで何がファンだって思いたくもなるが、当時は実際そんなもんだったと思う。
森脇選手はそれまで広島カープにいて、時々守備固めで登場して華麗なグラブさばきをする、男前の選手という印象だったが、実際そんなに広島時代の記憶はないのであまり試合に出ることはなかったのだろう。しかし、カープから行ったということで何となく勝手な親近感がわいた。
というわけで、そんなきっかけから森脇選手を注目する(今考えるとほかにも広島から南海に行った選手はいろいろいたはずなのに、何で森脇選手だったんだろう)ようになるのだが、ニュースにも新聞にも森脇選手が大きく取り上げられることはなく、時間は年単位で過ぎていった。

今思えば、なぜ当時南海のキャンプに毎年足を運んでなかったのかをとても後悔する。少ない当時の記憶をたどれば、まあ、いつでも行けるだろうという頭もあったし、休みの日は友達とつるんで遊んでばかりだったし、そんなにも熱狂的な野球ファンじゃなかったのかも知れない。

それでも当時からホークスファンを公言し、ホークスの試合結果に嬉々としてしていた(負けても普通・勝ってすごく嬉しい)のは、今ふと思った自分の性格的な部分が影響しているのだろう。
今この文を書くまで全く気づかなかったのだが、俺は多分少数派を好むのだろう。それもかなりの。今気づいてから自分の今までの行動を思い返すと、妙に納得する部分がある。
そもそも北海道に来たいと思ったこと、部活とかは人のすくなさそうなものを選ぶこと、人の少ない田舎の大学に入学したこと、転勤の時は常に田舎の勤務地ばかりを希望、吸ってるたばこがマイルドセブンFKなことも多分そうだ、あと車はマツダ車(しかも少ない車種限定)ばかり乗ること、職業柄嫌がられる茶髪にしているのもそうだろう。そして広島に当時いながらホークスファンであったこと。
1人になることを望んではいない。あくまで少数派。しかし無意識のうちにわざと少ない方に身を置いていたんだ。本当に気づかなかった。

そう考えると、もし私が北海道に来ていなかったならここまでの熱狂的なホークスファンになっていなかったかも知れない。みんなに合わせるのが好きだったり、多数派なら広島ファンのままでいるか、巨人ファンに乗り換え(これは絶対ないな)たかもしれないし、九州に行っていたらよくいる球場へ足を運ばないファンになっていたかも知れない。

何が言いたいのだかよくわからなくなってしまったけど、主流派の選手ではなく(ごめんさい森脇コーチ!ちなみに当時森脇選手は人気選手でした。ここでは完全にレギュラーの選手、という意味での主流派)森脇選手を好きになったり、その後好きになる選手を考えたら、ああ、自分ってそうだったんだなあ、と思ったわけ。へそ曲がりなんかな?