DARU氏インタビュー

1998/12/01 23:52〜25:23 IRCにて収録


---------- それではDARUさんのインタビューをはじめたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

---------- 最初にプロフィールの方頂けるでしょうか?

ネット上ではたいていDARUと名乗っています。本名の方は……一応伏せさせておいて下さい。26歳。男。エヴァファンの中では一般的な層にはいると思います。通信系の会社でサラリーマンをやっています。仕事柄ネットにアクセスしやすいのが、足を踏み外した大きな一因と言えるかもしれません(^^;

---------- ご自身の主催しておられるエヴァ系HPについてお話願えますか?

名前は「CREATORS GUILD」で、総合的な創作系のサイトを目指して97年の2月頃に立ち上げました。もっとも当初からエヴァのパロディ小説がほとんどで、現在もその傾向は続いています。おかげさまでエヴァの盛り上がりに乗ることができ、アクセスは割と安定して高い水準を保っています。最近は管理人としての仕事ばかりで、自分の作品の更新ペースが落ちているのが悩みのタネですね(^^;

---------- そのHPを始められたきっかけって何だったんでしょう?

私はもともとニフティのガイナックス会議室で活動してまして、エヴァのパロディ小説を書き始めたのも、そこで他の人が発表されていた作品に影響を受けたからです。それで、放映直後の異常な盛り上がりも一段落した頃、そこで発表されていた作品をそのまま過去ログに流してしまうのももったいない。自分の作品ももっと他の人に読んで欲しい。それだったら今後主流になると思われるウェブの方で、創作系の活動を行える場を作ってしまおう、と思ったのがきっかけです。そこで当初は数人のニフティでの知り合いの作品と自分の作品を載せることからはじめました。

---------- ニフティの方の活動は、いつごろから行われていたんでしょう?

確かガイナックスの会議室があることを知ったのが96年の1月ごろかな? 実際にパロディ小説を書き始めたのは3月だったと思います。現在もときどき書き込みは続けています。

---------- ニフティではエヴァ系小説って結構メジャーなジャンルだったんでしょうか?

私もあまり詳しいことは知らないのですが、以前からアニメのパロディ小説を発表する場はあったようです。ですからエヴァのパロディが出てきたのも自然な流れかな、と。ただアニメ総合系のなかのエヴァ会議室と、ガイナックス直営のエヴァ会議室と二つ存在してまして、発表されるエヴァ小説の作風もそれぞれ特色がありました。お互い微妙に意識しあったりして、なかなか面白かった記憶があります。

---------- 具体的な雰囲気の違いとかって、どんな感じだったんでしょう?

元々パロディ小説を発表する下地があったアニメ総合系会議室は、わりと本格的でパロディのバリエーションも豊かでしたね。それに対してガイナックスお膝元の会議室(私が活動していた方)は、ファン活動の延長という傾向が強く、とにかくパワーみなぎる作品が多かったと思います(笑)

---------- 不必要に愛に溢れていたとか(^^;

まさにそれです! 暴走気味の作品が多くて楽しかったです(笑)

---------- で、ニフティでの活動を基盤にHPを始められたわけですが、実際HPを立ち上げてみてどうでしたか?

最初の頃は本当に楽しかったですね。投稿が増え、それに従ってアクセスが増える度に喜んでみたり。様々な人と知り合うことが出来たのもHPを立ち上げたお陰です。それから管理人として嬉しかったのは、素晴らしい作品を世に送り出したときでしょうか。自分でHPを持てなかったり、様々な事情で自分の作品を公開する場が作れない人のかわりにそういった場を提供し、優れた作品を多くの人に見てもらえるようにすることが最近は楽しくなってきましたね。

---------- だいたい何人ぐらいの作家さんの作品を扱っておられるんですか?

CG作家さんも合わせると50人を越えていると思います。アクティブな人は常時15人前後ですが。

---------- アクティブ15人でも大所帯ですよね。ほんとに更新とかだけで手いっぱいですよね。

慣れたとはいえ、やはり大変ですね。更新作業自体もさることながら、それに伴う連絡事項などのやりとりがありますから。

---------- 最近はそっちが手いっぱいで、Inet上で別の活動なんかはされてないんですか?

そうですね。最初の頃に比べればずいぶん顔を出す場も少なくなりました。コミケ前にはなんか色々やったりしてますが(笑)

---------- ものを書いたりっていう活動はエヴァ以前からされてたんですか?

ぜんぜんやってなかったです。ただテーブルトークのRPG歴は長くて、ずっとマスターとして世界を創ったり、話を考えたりはしてましたから、なにかを創るという点では長くやってきたことになるかもしれません。でも、文章だけでなにかを表現する楽しさを実感できたのは、エヴァ小説に手を染めてからです。

---------- TRPGはいつごろからやっておられたんですか?

小学生の頃からです(笑) 日本のTRPGの黎明期ですね。実際に頻繁にやっていたのは時間があった高校生までです。最近の4、5年はまともにやっていないです。

---------- 最近は昔ならTRPGやってただろう層がMTGに行っちゃってると思うんですが、MTGなんかは?

あー、そっちはかなりヤバそうなんで、手を出してません(笑) 経済的にヤバいらしいんで(笑) かわりにInetのオンラインゲームに興じてます(ウルティマオンライン等)

---------- DiabloとかUOは最近流行ってますが、何が魅力なんでしょう?

やはり「コミュニケーション」のひとことに尽きると思います。Diabloであれば他人と戦い競争すること。あるいは気のあった友人と協力してダンジョンに潜り、興奮を共有するとか。UOの場合はもっと複雑で、生産活動も行えますから、他のキャラクター相手に商売もできますし、ギルドを組織したりして擬似的な社会活動を楽しむことが出来ます。年齢や性別、社会的地位などを気にせずコミュニケーションできることが魅力なんでしょうね。……って、なんか話がずれてきてるような気がするのですがOKですか?(笑)

---------- そういうインタビューなんですよ、これは(火暴) んじゃ、まあ、路線を少し戻しますが。これから、小説とかTRPGとかも含めて、Inet上、有明(^^; 問わず、やっていきたいと思っておられる事なんかありますか?

そうですねー…… 自分の創作における才能ってのは限界が見えてきたような気がするので、プロデュース業に力を入れようかな(笑) 半分冗談、半分本気ですが、性格的にも裏方仕事って合ってるような気がしますので。創作はあくまでマイペースでのんびりって感じでしょうか。

---------- これから書きたいと思ってる人達にメッセージなんかありましたら。

みんなが言うことだと思いますが、とにかく実際に「書く」ことですね。きちんと一つの話を書き上げるだけで力は付くと思います。あとは、やっぱり他人に見てもらうことでしょうか。そのときはぜひ「CREATORS GUILD」をご利用下さい<一応、オとしてみました(笑)

---------- きいーっ、それ振ろうと思ってたのに(^^;

---------- それでは最後になりますが、DARUさんにとってエヴァって何だったんでしょう?

僕もパンツ脱いでもいいんだ! と勇気をくれた存在です(笑)

---------- イイ感じのお言葉を頂戴した所でインタビューを終わらせて頂きたいと思います(^^; 本日は長時間にわたり有り難うございました。

こちらこそありがとうございました。


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