2001/09/08 00:32〜01:38 IRCにて収録
---------- それでは、綾瀬さんのインタビューを始めさせて頂きます。
よろしく。
---------- 最初に、簡単なプロフィールを頂けますか?
え〜、お久しぶりです。綾瀬ヒロです。今ではすっかり社会人になってしまいました。普段は、鉄道系システムのSEやってます。
---------- エヴァ放送当時は大学生だったんですよね。
ですねぇ。大学1年でしたね。大学に入ったのが95年で、エヴァがその年の秋に放映でした。
---------- Q完の活動は、放送後ですよね。
Q完は、だいぶ経ってからですね。設立が、97年3月ですから。放映後ちょうど1年といったところでしょうか。
---------- Q完に到る経緯なんかお話頂けますか?
Q完が設立されるキッカケは、やはり『Genesis Q』の存在ですね。
---------- 成重氏の小説ページですね。
『Q』が始まったのが96年初夏くらいだったかな?
---------- 96年5月ぐらいですね。
その成重氏ことnaryさんが、小説の挿し絵を募集していたんですね。その挿し絵のCGイラストを投稿していた中に、Simさんがいました。当然、最初のころは全く知らない人だったわけですが…
---------- 基本的にはお二人が中心になってアートワークを行っていたんですか?
いや。今だから言うけど…
---------- ええ(^^;
俺は、ほとんど投稿していない(笑) Simさんは、結構な数、投稿していたはずです。
Q完を作るキッカケは、Simさんとのメールのやり取りだったんですね。最初、挿し絵を投稿している人たちは、それぞれバラバラに活動していて、これだけイラストの描ける人が集まるのも、そうは無いよな。とか、そういう話になったんですね。それで、絵描きの人の横の繋がりみたなものを作ろう。としたのが、Q完の始まりです。それが、97年1月くらい。
それから、準備を始めまして、まず、2人じゃ寂しいから会員を増やそう…と。
---------- (^^;
でも、なにも無いところに人は集まらんだろうってことで、まずは、Q完のホームページを作ったんです。まぁ、Qファンサイトのような感じですね。それから、挿し絵を投稿していた主な人たちに、お誘いのメールを出したんです。最初に誘ったのは、やまつみさん、たつろさん、odagyさん、naoさん、東2さん、恋々えりさんあたりかな。
---------- そうして勢力を拡大していったわけですね(^^;
最初は、この8人でしたね。
---------- 最盛期にはどのくらいまでいきました?
最終的には、15人ですね。みねおさんを入れて。
---------- それで、本までいっちゃったと(^^;
あれは、賛否両論あったと記憶しています。そもそも、Q完はWebで活動を始めたので同人誌を作るまでは…って意見はありましたね、確か。
---------- 最初に参加されたコミケっていつでしたっけ?
最初は、97年冬コミですね。カレンダーイラストを収録したCD-ROMでした。ジャケットは手作りで、うちのカラープリンターと、odagyさんの職場のカラーコピー機が活躍してましたね(^^;; それでも、200部作ったのかな。
---------- ユーザの反応はどうでしたか?
最初は、ユーザの反応まで気にしていなかったですよ。
とにかく、自分で作ったものが売れただけで、嬉しかった。
---------- それは基本ですよね、コミケ活動の。だから足が洗えない<正当化(^^;
ただ、そのおかげで、毎回コミケに出ることになっちゃった。
---------- 97以降、Q完としてのコミケ参加はいつまであったんですか?
最後は、99年夏ですね。計4回、出たのかな。
---------- その後、組織としてのQ完はどうなったんですか?
現在は、活動休止中です。僕が社会人になっちゃったこともあるし、他のメンバーも、なんだか忙しくなっちゃって。
---------- みんなオトナになっていくんですね…
そういうと、なんかカッコイイですな〜 本当は、2年間も続くとは思ってなかったんですよ。simさんもたぶん、そう思っていたと思うけど。最初は、なにかでっかい企画モノを1つやって、おしまいのはずだった。
---------- ある意味、1番エヴァを引きずったサークルかも知れませんね(^^;
その企画モノが、コミケ参加になった時点で、そうなる運命だったのかも。
---------- その後、綾瀬さん個人のInetや同人での活動って、どうなってますか?
私個人の同人活動は、ほとんどやってないですね。パトレイバーも99年夏にやったきりですし。ただ、パトレイバーは、劇場版3が今年の秋公開らしいので、来夏、なにかやろうとは企んでますがね。
---------- 「何か。」やるんですね。
そうです「何か。」やります。(笑)
---------- 「何か。」といえば…
最近のInet活動は、もっぱら「何か。」関連ですね。
---------- 具体的に何をされてるんですか?
今年の4月から、Mac版「何か。」をフリーで公開しています。これも、最初はジョークのはずだったんだけど…
---------- 段々、しゃれじゃなくなってきた(^^;
だから、最初は匿名で公開してたんだよ。
---------- (^^;
そう。シャレじゃ済まなくなったのと… やっぱ、最近、ハマるものが無かったから。最近、アニメも見なくなっちゃったしね。
---------- 私もなんですよ。なんか、アニメ見なくなりましたねえ。
毎週見ているのは、『プロジェクトX』と『シスプリ』くらい・・・<って、見てるじゃねーか
---------- 濃いのを1本見てるんですね(^^; それ一本だけで十分ですよ。
あれは、第1話を見て、むちゃな設定っぷりに感動しました。
でもね。同人誌を作るほどじゃない。
---------- 大丈夫です。みんな作ってくれます(^^; パトレイバーは作ってもらえないので、作らなきゃだめですよ(^^;
あははは。そうですね。
---------- さて、少し話をエヴァに戻しましょう。綾瀬さんは、エヴァを当時どんな風に見ておられましたか?
俺は、そもそもロボットアニメとか見ない人なんですよ。だから、マクロスとかガンダムとか、ほとんど見て無い。だから、最初、エヴァにも興味なかったんですよ。宣伝を見ている限りでは。ただ、漫画の評判を大学の友人から聞きましてね。それで、テレビ放映を見たんですね。
---------- 何を期待して見ようと思ったんでしょう?
実は期待もしていなかったのかも。ただ見ただけで。でも、第1話を見て、面白かったんだよね。そのころ、まだあまりひねくれてなかったから…<アニメに対して。まんまとガイナックスの罠にハマったと言うか… なんだろう。難しいなぁ。
---------- どこまでが罠だったんでしょうね。ヘンな知り合いと年2回のみにいくライフスタイルまでですかねえ(^^;
ああ、それは大いにあるね(笑) そうそう、俺は、エヴァの放映時は東京BBSってパソコン通信に出入りしてて。そこのガイナ板をダウンロードしては、大学で読んでたな。ちょうど、95年の暮れに、大学でホームページを作れるようになって、それまで使っていたPC9801VXから、Macintoshに買い替えた時期で、いろいろなタイミングが、エヴァとミックスして、自分の創作活動の引き金になったような気がしますね。
---------- それでは最後になりますが、綾瀬さんにとってエヴァってなんだったんでしょう?
繰り返しになりますが、「自分の創作活動の引き金」ですね。エヴァがなければ、ホームページも作らなかったでしょう。自分で、コミケに出店することもなかったと思いますよ。
---------- こんなインタビューも受けなかったですよね(^^;
年2回、決まって、地下の飲み屋で飲んだりしません(笑)
---------- 本日は長時間にわたりありがとうございました。あと、ご結婚オメデトウ御座います。
ありがとう〜。今後とも、よろしくお願いします。