01.「バカ」と「アホ」の言葉の境界線
関東では「バカ」、関西では「アホ」と言いますが、ではこの言葉の境界線は一体どこだろうか?
ということで、某テレビ局のレポーターが、東京と大阪から同時に東海道を相手方向に向けて出発しました。
おそらく境目は中部地方のどこかではないかと検討をつけてはいたのですが、案の定両者とも名古屋までやってきました。
ところがここで二人とも困ってしまいました。
名古屋で使われていたのは、何と「タワケ」。
ということで、結局境界線は分からずじまいとなりました。
このTV番組は実際にあったものでかなり評判となり、この番組はその年の最優秀番組賞を取得しました。
これ以降、「うどんの塩味と醤油味の境界線」「うなぎの料理仕方の境界線」など、この種の調査が引き続き行われましたが、境界線がはっきりと見つかったテーマもあったようです。
02.関西人は「チャウ」という言葉だけで会話が出来る
次の会話をご覧ください。
A: チャウチャウ
B: チャウチャウ
A: チャウチャウチャウ
B: チャウチャウチャウチャウチャウ
これで立派に会話が成り立っているのですが、分かりますか?
分かりやすく句読点を付けてみましょう。
A: 「チャウチャウ」?
B: チャウチャウ。
A: 「チャウチャウ」、チャウ?
B: チャウチャウ、「チャウチャウ」チャウ。
そうですね。かっこの中のチャウチャウはイヌの種類のチャウチャウ。
それ以外のチャウは違うという意味の関西弁のチャウです。
03.日本語の漢字の読み方は外国人には難しい
「3月1日は日曜日で祝日、晴れの日でした」
この「日」の読み方は全て異なりますが、私たち日本人の大人であれば何ら問題なく普通に読むことができるかと思います。
では、次の「生」はどうでしょうか?(15個全て違う読み方をしてください)
「生け花を生き甲斐にした生え抜きの生娘。
生絹を生業に生計をたてた。
生い立ちは生半可ではなかった。
生憎生前は生まれてこのかた生涯を通して生粋の生だった。」
(注)
・「生絹」「すずし」(「きぎぬ」「すぎぬ」とも言います)
・「生前」「そうぜん」(但し、今では「せいぜん」が普通の読み方となっています。「しやうぜん」「しょうぜん」との読み方もあります)
・その他の読み方は言うまでもありませんが、
「いけばな」「いきがい」「はえぬき」「きむすめ」「なりわい」「せいけい」「おいたち」「なまはんか」「あいにく」「うまれて」「しょうがい」「きっすい」「うぶ」です。
(参考)
ついでに英語だとThatの意味が変わる下記のような文があります。
「I think that that that that that woman used is wrong.」
04.日本一短い会話「どさ」「ゆさ」
「どさ」(どこへ行くの?)
「ゆさ」(風呂(湯)です)
これは津軽弁で日本一短い会話として有名ですが、もっと短い会話がありました。(秋田弁でもあるようですが)
「け」「く」「め」
意味は、「け」(食べなさい)「く」(食べます)「め」(おいしい)
一般的に東北弁は短い言葉が多いようですが、これは寒いので長く話してはいられないからということのようです。
一文字の言葉としてはこの他に「わ」(わたし)「な」(あなた)などがあります。
では、次の言葉はどういう意味でしょうか。
「なのものわのものわのものわのもの」
これは分かりますよね。
「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」
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