ぼくは航空管制官2

プレイ画面1 東京ビッグウイング

最近の物ほど求められる動作環境が上がっているようです。

小松の場合、Athlon700MHz、ビデオメモリ64MBのRadion、メインメモリ256MB、Windows2000の環境で微妙にもたつくことがあります。これ以下の環境では設定で画質を落とさないとプレイは厳しいでしょう。最新の関西あたりではこの環境では厳しいと思います。


不具合情報
マシンを新しくしたら不具合が出てしまいました。対処法を見つけたので公開しておきます。
シナリオファイル構造解析
シナリオファイルのバイナリ構造をちょっと調べてみました。改造しようと思う方は参考になるかも知れません。なお、改造シナリオ作成は挫折したので公開予定はありません。
シナリオセレクタ
自作のシナリオセレクトプログラム。改造シナリオを追加してシナリオファイルが増えてしまった場合に使えるかも知れません。

ゲームの概要

プレイ場面2 東京ビッグウイングぼくは航空管制官、サブタイトルにAir Traffic Controller とあります。

(名古屋の)大須で見つけ、忙しくてほとんどゲームをやる時間がないはずなのにもかかわらず衝動買いしてしまいました。

タイトルを見るとちょっと低年齢層向けかなと感じるかも知れませんがそんなことはありません。手軽に航空管制が楽しめるように作られていますが、本格的なところも多いです。

基本的にコマンドボタンで選択することによって無線で航空機に指示を与え、スムーズに運行できるように出発時間や到着順序を調整します。リアルタイム方式ですが、完全リアルタイムだと時間がかかりすぎるし暇なので、実際より時間が進むのが早くなっています。

実際にはそれぞれ別の人間が行うアプローチ、タワー、グラウンド、デリバリー、レディオの5つの部署を1人で担当しなくてはならないので大変です。

航空管制の知識が無くても楽しめるように考えられているらしいのですが、細かい説明がどこにも載っていないので全く知識がない人は取っつきにくいかも知れません。

略してぼく官とも呼ばれています。

シリーズ発売順と特徴

発売順に並んでいると思います。個人的に感じた特徴と感想、難易度を書いておきます。

作品名 特徴と感想 難易度
東京ビッグウイングA 羽田空港を舞台にした2シリーズ最初の作品。 ☆☆
東京ビッグウイングB 羽田空港の夜間管制。景色は美しいですが難易度アップでゆっくり楽しめません。最初は難しいですが、慣れてくるとやりがいのある作品です。 ☆☆☆
かごしま離島管制 鹿児島空港と、屋久島、種子島空港のラジオ管制を行う。最初は面白かったが慣れてくると単調で物足りなくなってくる。
小松基地航空祭 航空祭の日の管制ができます。展示飛行の合間を縫って民間機の離着陸をさせるのは慣れないと難しいでしょう。ブルーインパルスが出てきますが、管制は出来ません。このステージだけ演技科目当てクイズになります。(このステージだけは難しく感じました)
成田ゲートオブジャパン 日本の玄関成田空港です。平行滑走路が暫定オープンした状態です。ランプコントロールが加わって地上管制が大変です。海外のエアラインが多数登場しますが、JALは羽田を持っていないと登場しません・・。アクティブシナリオ採用でノーストレスでプレイするとステージ後半の展開が変わります。 ☆☆☆
東京ビッグウイングComplete 羽田空港の完結編?やり甲斐のある難易度の高いステージばかりが3ステージ。 ☆☆☆☆
名古屋ジャンブルエアポート 自衛隊との共用空港であり、遊覧飛行等の小型機やヘリコプターもまじったごちゃ混ぜ空港、名古屋が舞台。それぞれ飛行経路が違うので管制は大変です。 ☆☆☆☆☆
成田スターライトエアウェイズ 成田空港の夜間管制です。イベントが増え、管制のしがいがあります。登場する航空会社も増えましたが、JALとJASは登場しません。新しく整備された誘導路はまだ反映されていませんでした。 ☆☆☆☆
沖縄・南諷の航跡 米軍に周囲の管制権を握られていて民間機は低空飛行を余儀なくされるパイロット泣かせの那覇空港です。このゲームでは本来米軍の担当である沖縄アプローチも担当します。この沖縄アプローチは出発機と到着機の両方を管制する上に交信が長いので非常に混雑します。この空港は交信のタイミングが明暗を分けます。言い換えれば、この作品は交信(ハンドオフ)のタイミングを計るゲームです。飛行ルートの選定などをうまくこなすことを楽しみにしていた私としては期待はずれでした。ノーストレス(高得点)をねらうなら難易度は最高レベルです。 ☆☆☆
仙台FirstFlightFirstControl 2本のクロスした滑走路をもち、短い滑走路で航空大学の練習機がタッチアンドゴーを繰り返す中で一般機に加え自衛隊機などのILS進入訓練も行われるという管制が難しい空港です。 ☆☆☆☆
新千歳SnowScape 自衛隊千歳基地と一体化して4本の平行滑走路をもつ日本一の大空港(といっても間違いではないと思う)。管制も自衛隊機も一体で行われるので様々な機種を管制することになる。滑走路が多いので夏は楽なのだが、冬になると積雪で使える滑走路や誘導路が限定されて大変になる。
標準のシナリオは今までのシリーズではかなり簡単な部類に入る物ばかりですが、いろいろな方が難しい改造シナリオを出してくれています。
☆☆☆
関空CrossOverEria 関西空港に加えて伊丹、高松、徳島の各空港を発着する航空機の管制も行います。そういうわけでディパーチャー、アプローチセクションが忙しくなります。通過地点の高度指定などもあって今までと少し違った感じの楽しみがあります。 ☆☆☆☆
福岡OrientalWings ビルの建ち並ぶ都心部にある福岡空港。住宅地の上をアプローチしていく様が再現されています。拡張することのできない場所にあるため誘導路や駐機場所がせまく、便が集中すると地上の管制が大変になります。後半3ステージは滑走路34にILSができる前に良く行われていたサークリングアプローチのシナリオです。 ☆☆☆
東京ビッグウイング DualSite 東京羽田空港の4作目。第2ターミナルが反映され、ANAの駐機場所が変更になっています。3作目までと比べてスポット数が増え、誘導路も多く再現されているため、地上管制のやりがいがあります。標準のシナリオは滑走路22,04を使う機会がほとんど無いのが物足りない。 ☆☆☆☆
大阪InterCityAirport 2本の滑走路を持ち、北からの着陸はサークリングアプローチ(実際はそれ以外もあるようだがゲームではサークリングのみ)という特徴を持つ伊丹空港。小型機しか使えない短い滑走路をどう活用するかがポイントです。航空機の登場タイミングがいやらしく、難易度は高い。 ☆☆☆☆☆
centrair中部国際空港 まだ出来て間もない中部国際空港セントレア。貨物機の速度が遅くなっている。アプローチ機の飛行経路の選択肢が多く、多方面からやってくる航空機をどの順序で着陸させるかの判断が難しい。珍しい航空機も数多く登場。 ☆☆☆☆
関空BrightlyPath 関西空港の夜バージョン。美しい夜景と神戸空港が加わってますます過密化した空域が特徴。後半3ステージは2本目の滑走路が現実より一足先にオープンしている。ターミナルから離れた第2滑走路はタキシング距離が長く、他の航空機とぶつからないように経路とタイミングをはかるのが大変。 ☆☆☆

まだプレイしたことのない人は、かごしまあたりから始めると良いかも知れません。お金がないのでどれか1本しか買えないというなら羽田でしょう。

攻略のこつなど

私も航空管制に詳しいわけではありませんが、取りあえずエキスパートモードでクリアできるようになりましたのでクリアのこつを書いておきます。なお、用語についてはほとんどマニュアルに載っているのでマニュアルを参照してください。

気に入った点

かなりリアル。無線の英語が明らかに日本人っぽい英語なのは最初どうかと思ったけど、よく考えてみれば国内線は全て日本人が運行しているわけだから実際もこのように日本人らしい英語で交信しているのかも。(こんな英語、外国の空港で通じるのだろうかと思ったり・・・)知らない人のために、航空管制は基本的に(それが日本人同士であっても)英語です。

実際の航空管制の難しさ、忙しさがよく分かります。ある便が指示を求めてきて、その指示に答える前に次の便が指示を求めてきたりします。ちょっと待て!といいたい。あんたも無線を聞いてるんだから分かるだろ!

グラフィックがきれいで飽きない。グラフィックがきれいなだけなら最近のゲームはほとんど当てはまったりしますが、見ていて飽きないというのが重要です。オープニング、エンディングは見る気になりませんでしたが・・・。ただぼーっと見ていればよいのではなく、見ながら次のことを考えておかなくてはいけないのが飽きさせない原因でしょうか。航空機はデフォルメされていますが、それもまた可愛くて良いです。

実際の機内アナウンスなども流れます。管制をしていて聞くものではないのですが、これもなかなか良いのではないでしょうか。

改善して欲しい点

鹿児島離島管制について

離島便の管制が細かくできない。離島便同士が同時にやってきたりすると、進入ルートの指示が出来ないために着陸直前でゴーアラウンドを命令しなくてはならなくなります。普通はアプローチにコンタクトしてきた時点で進入ルートを指示できるのではないでしょうか。

無線交信の音声がつぎはぎ。数値部分などだけ別の音声になっていて、駅の案内放送のよう。せめて管制側の音声は同じ人にして欲しかったと思います。航空機側はパイロットによる違いを出すためにはやむを得ないかも知れませんが。

緊急イベントなどがない。2-3で種子島からロケットが打ち上げられるイベントがありますが、お構いなしに航空機は運航させられますし、意味がありません。->(後日訂正)アップグレードパッチで空域がクリアでないと打ち上げイベントが起こらないようになりました。緊急事態が発生した機があったり、離島からの緊急患者輸送要請が入ったり、天候悪化で着陸不能になって他の空港へ誘導したりということがあっても良いのではないでしょうか。

着陸機のタワーへのコンタクトがない。アプローチが、タワーにコンタクトしてくれと言っているにもかかわらずコンタクトがない。実際はストリップが移動して、担当マークが変わるのでハンドオフされたことが分かるが、交信がないとつい着陸許可を出すのを忘れてしまうことがある。(開発者はそれを狙ったのかも・・)

ステージ数が少ない。全6ステージはちょっと少ない気がする。

東京ビッグウイングについて

かごしま離島管制で書いた不満点はかなり改善されていました。というかかごしま離島管制のほうが発売は新しいのではないかと思うのですが・・・。

ただし、ステージ数が少ないのはやっぱり変わりなし。東京ビッグウイングブラボー(追加パック)でかなりステージ数が追加されますが、普通に追加購入するにはかなり割高になる気がします。最初から多くのステージが欲しいところです。

新千歳

旅客機が自衛隊側の滑走路も使えると面白くなると思う。実際にも冬場除雪が追いつかない場合に自衛隊側の滑走路を使う場合があるらしい。

北側から着陸させる場合に使用滑走路を決めるタイミングが早すぎる。もう少し後で滑走路を選びたい。

自衛隊機を空中待機させられない。普通自衛隊機を待たせて旅客機の離着陸を優先させるのではないのか?

標準シナリオが簡単で単純すぎ。

スポットがもっとほしい。

関空

なぜ06への進入はILSがある上に直線進入なのにVOR/DMEなのか?実際どうなの?

航空路のショートカット指示ができない。実際空いているのにあんな遠回りさせられたらパイロットのストレスゲージあがりまくりな気がするが・・・広域管制に重点を置いたのならもっとアプローチやディパーチャーを忙しくしてくれた方が面白かったと思う。

空中待機させたかった。

プッシュバックの際のノース、サウス選択はスポット間隔が広くなっているので他機のプッシュバックやスポットインを邪魔することはなく意味がない。もっとスポット間隔をつめて数を多くしてくれれば意味があったのに。