「黒井の日記」
「黒井のおすすめ本」 の連載が終わって寂しい思いをされた方も多いでしょう。お待たせしました。黒井さんの再登場。「ガンガン」 書いてもらいます。(編集部)
<その3>
現在、若者の間で派遣や契約社員、フリーターなど非正規雇用の割合が増えており、十代後半では、内閣府の調査によると、72%に倍増していると言われている。また、教職員の間では、2007年度に新採教員が301人不採用になり、その内293人が一年目で「依願退職」する事態となっている。こうした背景には、改悪教育基本法のもとで、管理支配の強化「条件付き採用期間の厳格な運用」の名による摘発、排除の広がりや長時間過密労働があり、教職員同士の支え合いが壊されている。新採用教員の成長を支援し、援助することが求められている。
「元気」や「勇気」が出るように、今ブームになっている「蟹工船」の著者、小林多喜二が恋人タキにあてた手紙の冒頭を載せておこう。
闇があるから光がある。不幸があるから幸福がある。そして闇から出てきた人こそ一番本当こ光のありがたさが分るんだ。本当こいい生活をしようと思うなら、うんと苦しみを味わってみなければならない。(小林多喜二「書簡集」より)
さて、「しあわせ」って何だろう。以前は例会のあとの二次会で、よく飲みながら「人生で何が番大切かな」といったら、ぼくは、一番「愛」二番「健康」三番「お金」と断言していたと思う。それから何年かたって、一番「お金」二番「健康」三番「愛」(愛は年をとるとなくなるのかな?)。ところが、だんだん年をとってくると、今では、「元気な脳」(健康)が一番「しあわせ」ではないかと思い始めてきた。
先日のテレビの創作落語の話。病院のベッドの上で酸素マスクをしているおばあちゃんと息子の会話。
(息子)「おばあちゃん、苦しい、苦しいって、とこが苦しいわん、言うてみい。」
(おばあちゃん)「生活がクルシイ」(苦しいところがちがうやろ。)
(息子)「おばあちゃん、痛い、痛いって、どこが痛いねん、言うてみい。
(おばあちゃん)「入院費、払うのが、イタイ」
と冗談が、75才からの後期医療制度に見られるように、本当になる時代がやってきたのではないか。
やっぱり、「元気な脳」(脳が喜ぶ)でなければ、人生は、お金があっても楽しくない。脳を喜ばせるには、話ができる「仲間」「友人」「家族」の存在が大切である。
<その2>
今回は「食」 の問題を取り上げてみたい。中国製ギョーザ薬物中毒・「汚染米」の食用不正転用・中国から輸入した加工食品などのメラミン混入など、食の安全・安心をめぐって、国民の関心が高くなっている。 なぜメラミンが混入しているのか。窒素を多く含むメラミンを入れて、タンパク質が多いと見せかけているそうだ。食の安全・安心のためには、水際でのチェック強化・加工食品の原産国表示、食糧自給率の技本的向上は言うまでもない。
「食」 の意味を問うためには、生きることの意味を探る必要がある。「食」という営みを考える上で「生命とは何か」 を問う必要がある。このようなことを指摘している人は、福岡伸一氏「生命と食」(岩波ブックレット) である。氏は 「生命とは遺伝子というミクロなパーツから成り立っている」と主張している。つまり食べ物の分子は、単にエネルギー源として、燃やされるだけでなく、体のすべての材料となって、体の中に溶け込んでいき、今まで体を構成していた分子は、入れかわって、外へ出ていくということである。
自分の健康を考えるということは、自分の生命を考えるということにつながるものである。
<その1>
会員の皆さん。お久しぶり。今月から黒井の日記を担当することになった。(今まで個人的にも日記など書いたことがない。)
今、6年の担任で、あと5回給料をもらうと退職である。自分なりに37年間もよく勤められたなあと思っている。(あまりまじめに勤めてこなかったが。)
さて、これから、黒井日記が始まるが、今回は、定年まで勤めるためには、二つのことが大切であることを言いたい。
一つは、教師であれば、やはり、自分の今の研究課題は何であるのかをきちんともっているかである。(これは、人間の特質の一つである目的・意識を持っているかにかかわっている。)
もう一つは、自分が困ったり悩んだりした時、信頼できる仲間が職場や研究会、組合などにいるかである。(これも人間の特質である集団で連帯することと関わっている。)
やはり、人間は、退職しても一生何らかの仕事にかかわって、目的・意識を持って生きていくことが必要と思う。
これからは、このコーナーで、今、言わねばならないことをガンガンかいていきたい。