’98.11.10
マンマミーヤ            教育レポート NO.21より


 

野口芳宏先生語録〜教師修行のヒントT
 
                        
○  教師の品性

いつも笑顔で挨拶する人は、心に暗さがなく、相手に好感をもち、
相手や周囲を明るくしてくれる。挨拶一つにも、そういう人柄がよ
く表れるものである。
 

人はだれでも自分が正しいと思っている。親から苦情を申し込まれ
ると、多くの場合身構えて防衛的になりやすい。
時には、拒絶的、あるいは攻撃的にさえなることがある。
実は、この態度は独善的である。というのは、相手もまた自分が正
しいと思えばこそ苦情を伝え、抗議に及ぶのである。
「自分が正しく、相手が間違い」と思うのは実はお互い様なのであ
る。
 

他者の喜び、他者の幸せを願う人は、自分の喜び、自分の幸せを手
に入れることができる。反対に自分の都合、自分の喜び、自分の幸
せばかり考えている人は、いかにも幸せになれそうに見えるがそう
ではない。「自己中心」の心を反省し、誰からも愛される人になろ
う。
 

伸びると思ったし、やっぱり伸びたなあと言う先生が私の身の回り
にもたくさんいる。そういう素晴らしい人達に共通して言えること
は、人間性、人間味の素晴らしさである。別の言い方をすれば、品
性ということになろう。
 

品性を磨くとはどういうようにすることだろうか。それは一言で言
えば、「己を省みる」ことによって己をより高く自ら導くように努
めることである。
 

人の子の師となる者は、自らもまた「師」を持つべきである。優れ
た師について自らを磨きつつある日々は、つまりは自分が子供の師
として足りているかどうかを常に振り返る日々となる。
 
 
○  教師の向上心

前進と向上を志す者は、常に「現状の否定と破壊」を自らに課さね
ばならぬ。現状に甘んじて便々としていればいつまで経っても向上
はないし、進歩もない。
自重に努め、大器となる日を夢見よう。
 

私は集中力を「絶縁能力」と呼んでいる。一つのことをなそうと心
に決めたならば、それに直接関係ないことどもとは絶縁していくこ
とが肝腎である。人はそうなんでもかんでもやれる秀才ではないの
である。
 

ぽっかりと珍しく空いた時間が与えられたとき、雑談や休憩に費や
してしまうのは愚かである。
雑談や休憩がいけないのではない。
「無自覚な時間の消費」がいけないのである。
 
(野口芳宏先生語録「教師修業のヒント」伯ヶ部喜久男 編より抜粋)


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