７月６日

昨夜シュタイン・アム・ラインからクールに入り、今日は10:57 分の氷河特急でツェルマットに向かうことになっている。それまでのしばらくの時間、街を散策してみる。はじめの計画では、この街で半日くらい時間を取って美術館を見たり、カリジェの描いた壁画などを見る予定であったが、シュタイン・アム・ラインとシャフハウゼンで古い建物を見たり、ラインの滝を見ることに変更して、クールでの時間がなくなってしまった。カリジェの絵を見ようと、議会議事堂へ歩いてみたが閉まっていてこれを見ることは出来なかった。聖マルティン教会を外から何枚か写真を撮っていると、ひとりの婦人が日曜日の礼拝の準備か入り口でなにかしていた。入ってよいとのことで、中を見させてもらう。ここには、彫刻家であるジャコメッティ (Alberto Giacomettei) が製作したステンドグラスの三部作がある。写真を撮ってもよいとのことで、下の３枚を撮影した。

ジャコメッティについては、矢内原伊作さんのジャコメッティとの交わりの話を聞いたことがあり、美術番組でもあの細長い、それでいてごつごつした彫刻を何度か見ている。この街の美術館で彼の作品を見ることが出来るかと思っていたが、短い滞在時間でそれも叶わなくなっていた。それが、聖マルティン教会でステンドグラスを見ることが出来て幸いであった。