| ■ | オス・メス |
| カメの性別は、裏返しにしてしっぽのあたりに注目します。太くて長いしっぽがオス、細くて短いのがメスです。また、しっぽの付け根近くに総排泄腔という穴がありますが、この穴が甲羅の後ろのへりより外にあるのがオス、内側にあるのがメスです。これは、充分成長したカメの場合で、子ガメでは区別できません。 水生ガメでは、ほとんどの種でメスの方が大きくなります。また、オスだけが成体になるとメラニズム(黒化)を生じるので、色で性別が見分けられるクサガメのような種もいます。
さて、このカメの性別はどうやって決まるのでしょう。人間の場合、男になるか女になるかは、遺伝子によって決まるということはよく知られています。性染色体を含む遺伝子がXYの組み合わせならば男、XXの組み合わせならば女と決まっているのです。だから、受精したときにどちらの性になるのかが決まっています。ところが、多くの爬虫類では、この性染色体が確認されていません。産み落とされた卵はその時点ではどちらの性でもありません。このような爬虫類の性を決めていたのは”温度”でした。孵化するまでに暖められるときの温度によって、オスになるかメスになるかが決まっていたのです。これを温度依存的性決定機構(TSD)といいます。 これには、いくつかのパターンがあります。ウミガメ類など多くのカメ類の場合、低温ではオスが孵化し、高温になるとメスが孵化するようです。一部のカメには、低温下及び高温下でメスが孵化し、その間の温度のときはオスが孵化するといったパターンが見られます。 |