首と頭
  長く伸びる首は、甲羅と並ぶカメの大きな特徴です。カメの首が長いことによるメリットはいくつか考えられます。一つは水中にいながらにして首を伸ばし、鼻先を水面に出して呼吸できるということ。もう一つはひっくり返ったときに、首を軸にして元に戻れるということです。また、キリンのように丈の高い草を食べるために長い首が役立っている種もいます。

潜頸類(S字に引っ込む頸)このようなカメの首は、その引っ込め方によって二つのタイプに分けることができます。
長い首を横に曲げるようにして甲羅に収めるのが曲頸類(きょっけいるい)です。ヨコクビガメ科とヘビクビガメ科がこれに相当し、南半球だけに生息しています。
もう一つは、首をまっすぐに引っ込めて甲羅に収める潜頸類(せんけいるい)で、先の2科を除くすべてのカメがそうです。潜頸類は、引っ込めたところを横から見ると、首の骨がS字状になっています。

  カメの首は甲羅に収まるものと思われていますが、どのカメもそうではありません。水生のカメには大きく口を開けて魚を飲み込めるように、首が太くなり頭も大きくなったために甲羅に収まらなくなったワニガメやオオアタマガメといった種もいます。

オオアタマガメ

一方、ウミガメやスッポンのように泳ぐことに適したカメは、頭だけでなく四肢も甲羅に収めることができません。これは甲羅を軽量化させて、素早く泳げるようにしたのです。

こういったカメは代わりに頭部が非常に堅かったり、強い顎を持っていて身を守るのです。