| ■ | 甲羅 |
カメという動物の最大の特徴は、体が堅い甲羅に覆われているということです。この甲羅は背中とお腹に付いていて、それぞれ背甲(はいこう)、腹甲(ふっこう)と呼ばれています。側面には背甲と腹甲をつなぐ橋のような役目をする甲羅があり、これで体を支えています。攻撃手段を何ももたないカメは、この甲羅の中に頭と四肢と尾を収めて、その身を守っているのです。甲羅の形状は種類によってかなり異なります。 たとえば、ウミガメやスッポンのように水中で生活するカメは、防御よりは動き安さに重点をおいているため、甲羅がなかったり、軽量化されていたりします。逆にリクガメ類では、外圧に強い形は球形であるという力学通り、甲羅の形は球形に近く、厚くなっています。これは、陸地でもろに外敵の攻撃を受け止めるためです。 また、岩の多いところに住んでいるパンケーキガメというカメは、危険がせまると岩のすき間に逃げ込んで甲羅をふくらませます。こうすると岩の間に挟まれて、外に引っぱり出されません。このカメの甲羅の内側は大きな穴やすき間があって、継ぎ目も柔らかいので、空気を体いっぱい吸い込んでふくらますことができるのです。 ハコガメの種類は、腹甲に折り曲げるちょうつがいがあります。敵におそわれると頭や手足を甲羅の中に引っ込めて、ちょうつがいを折り曲げると甲羅の前と後ろのすき間はぴったりと閉じて箱のようになってしまうのです。 このカメの甲羅は、体とくっついていて、洋服のように脱ぐことはできません。体が大きくなるとき、甲羅も一緒に大きくなります。 |