| 犬に拾われてきたカメ | 第52話 |
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それは2週間ほど前のことでした。
6月17日の朝、いつものようにのんびりと散歩をしていると、 ボクの背中の上で何か巨大な物体が動いているのに気づきました。 それは、クンクンとにおいを嗅ぐ犬の鼻先ではありませんか!? ボクは驚きました。 その犬がいまにも噛みつこうとせんばかりの形相だったからです。 もちろん身をかがめながら、必死にダッシュしてその危険な状態から逃れようとしました。 そうしたにもかかわらず、すぐに取り押さえられてしまいました。 気が付くと辺りは見たこともない風景のようでした。 その景色をよくよく確認する間もなく、水中に放り込まれました。 (放り込まれたという表現は正しくないかも知れませんが、 突然、水の中に入れられたのでそのように感じたのです。) すぐに岩影に隠れて様子をうかがっていると、小さな魚が泳いでいました。 二匹ほどの大きなカメの姿も見えました。ボクの何倍もある大きなカメです。 あんなカメに襲われたらと思うと・・・ ボクの心はキュッとなり、小さなカラダをますます小さく縮めました。 ・・・と言うわけで、我が家に家族が増えました。 散歩中にわんこが見つけてきたカメです。 本で、調べてみると『 ニホンイシガメ 』と思われます。 まずは水槽に入れてみましたが、人の姿を見るだけで バシャバシャと寄ってくるカプとブィの間に置かれては、 風に舞う木の葉の如し。(最初の頃、ブィがそうでした。) 満足にエサを食べられそうにもありません。 人間に慣れて、自分からエサも食べられるようになるまで しばらくは別にしてバケツで飼うことにしました。
その日のうちに名前も付けられました。 その名は、ギザギザ10円(愛称ギザ10(じゅう))です。 理由は、単に甲羅の形がギザギザってだけです。 (※ギザギザ10円とは、昔よく集めた周囲にギザギザのついた10円玉のことです。) これから、愛情たっぷりに育てていこうと思っています。 ギザ10の愛くるしい姿は、『 写真 』コーナーもご覧ください。
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