重体?危篤?

第32話
2001.1.13

重体?危篤?ブィちゃんがヤバイ。いつものように陰に隠れているだけかと思っていたら、レンガの下敷きで動けなくなっていたようだ。レンガをどかしてやると、力なく一掻き二掻き。泳ぎが達者なカメにしてはぎこちない動きで出てきた。ここで初めて異変に気づいた。どうも溺れてしまったようだ。

すぐに水中から出したが、グターッとなって動かない。どうすりゃいいんだ。人工呼吸をするわけにもいかないし…。陸場に置いておいても肉体派のカプちゃんに突き落とされそうだから、まずは別の水槽に移す。じっくり観察してみた。息はしているようだが、ほとんど動きはない。手のひらの上でもじっとしている。甲羅には一番高いキールに、こすってできたような跡ができている。何とか脱出しようともがいたんだろうねぇ。かわいそうだったこと。しかし、カメっていったい何時間潜っていられるんだ?最低でも半日以上はずっと水中にいたはず。

しばらくして様子を見たが回復した様子はない。依然グッタリしたまま。手足を押してみても押し返す力もないようだ。試しに水中に入れてみた。すぐそこの陸場まで泳ぐくらいはできると思っていたのに、まるで土左衛門のようにプカーッと浮かんだまま。マジでヤバイかも。

そのままにしておくよりは何とか手を打ちたい。そう思って、まずはインターネットで検索。しかし思った情報は見つからない。(カメの人工呼吸はあったけどね。)次にタウンページで動物病院を調べ片っ端から電話した。しかし、「 カメは扱っていない 」,「 詳しい先生が今日は居ない 」,「 診療時間外 」といろんな理由で断られるばかり。電話している最中で、もうこのままダメかもしれないと思い涙が出てきた。もっと昼間のうちから病院へ行っておくんだったと悔やんだ。もう半ば諦めながら『 配偶者 』に電話を代わってもらって、何件目か。ようやく診てくれる病院にたどりついた。

お医者さんの診断では、溺れたのならもっと鼻から水を出すはず。たぶん水中にずっといたので寒くて冬眠状態になったのではないかとのこと。対処としてはとにかく温めて様子を見なさいと言うだけだった。しかし突然電話して夜分に診てくれて、しかも診察費はタダ。何てありがたいお医者さんなんだ。

帰ってすぐさま、病院へ行くのに水を入れてなかった水槽に暖かいお湯を少し入れてみた。好物の刺身も買ってきて入れた。少し歩いた。わが子が初めて歩いたときのように感激した。しかしエサは食べない。すぐに水が冷めるせいかまたじっとして動かなくなる。今度は体が浸かるくらいのお湯にしてみた。しかしこれもすぐに冷める。何度か繰り返してようやくレプトミンを一口食べた。すごく嬉しかった。食べられる元気が出てきたら大丈夫なんだけど、二口目には進まなかったが、その後もお湯の交換を繰り返し、刺身も少し食べた。何とか危篤状態(そう思っていただけ?)は脱したようだ。

溺れたとばかり思っていたので陸場に置いて回復を待っていたんだけど、これじゃ寒かったみたい。特に今日は日中の温度も低かったので、スポットライトだけじゃ体が暖まらなかったのかも。すぐに暖かいお湯につけてやればよかったんだ。あーでも本当に良かった!