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ここでは、管理人「さぶ」のidentity研究、日々思う事などを書いていきます。
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3/10 アイデンティティをどう生かすか

これまでアイデンティティ、アイデンティティと連発してきたのですが。
そう連発しているだけでは、現実の諸問題は解決できないわけです。
では、このアイデンティティをどう生かしていくか。と言う事について述べていきたいと思います。

例えば、誰かと人付き合いをしていく時に。
誰かの相談に乗ったりするときに。
自分が今どうしてつまづいているのか考えるときに。
様々な人間模様の打開策として、このロジックが有効だと考えます。

例えば、自分の友達が精神的な所から来る病気で悩みを抱えていたとする。
これを薬でもって強制的に感情の波を押さえてしまう事だって出来る。
こういった対症療法的な事もその場しのぎでは出来るのでしょうが。
でも、彼(女)をそうした根本的な理由は、他にあるわけです。
そこで、彼(女)の事を理解するため、バックグラウンドを含めた話を聞く。
両親との関係、きょうだいとの関係、学校での立場。
そんな中で、彼(女)のアイデンティティがどうやって作られているか探るということ。
そして、どのような経験からどういうふうな価値判断をするかというのを判断する事。
これを掴むだけで、相手の精神状態が結構掴めるようになる。
鬱な日には、これが原因で鬱の引き金を引かれた、だとか。
で、そういう風な事を踏まえた上で、いま彼(女)に必要なものは何か、考えながら接する。
彼(女)が自信を必要としているなら、出来る限り自己肯定をさせるように仕向けたりします。

既存のアイデンティティ論では、特に中学校から大学卒業の時期を「青年期」と呼ぶのですが、
この青年期にいる人間の類型を4つにわけています。
「アイデンティティ達成」「モラトリアム」「早期完了」「アイデンティティ拡散」
これらはアイデンティティの達成具合により分けるのですが、
達成度の高いものに、「アイデンティティ達成」「早期完了」があります。
これらの違いは、親など、上の立場の者の価値観を打破できているか、という事で分けられます。
自らその価値観を打破し、アイデンティティを作り上げた者は「アイデンティティ達成」
親の期待に添うように、等、上の立場の者の価値観と一体化している者が「早期完了」となります。
そして、このアイデンティティ達成の過程にいる者を「モラトリアム」状態、
アイデンティティを達成しようとしないもしくはできない状態を「アイデンティティ拡散」状態といいます。
アイデンティティの達成度が高ければ高い程自分に対して自信を持つし、
自己肯定を元にした明確な価値判断基準で動く事が出来る。

私が「人間はアイデンティティを得るために生きる」と言っているのは、そのためです。
自らの価値判断基準を明確に持たなければ、自らの理にかなった行動が出来なくなるんです。
現在、多くの人間が精神的な事情でカウンセリングを必要としているのは、きっとそのせいでしょう。

社会の所為にするのも好きじゃないんですが、日本が発展してきた陰で、
人間レベルでこういう歪みが色々と出て来たんでしょうね。
特に、日本人は耐える事を知っているから、人間関係で上手くいかなくても我慢する。
そして、いつしか破綻してしまう。
日本人って、潜在的に全員鬱の気があるんじゃないのかな。




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