ピヨピはスーパーマン

第十巻 「船出」 その1〜その5

EVA-file NO46〜NO.50
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「そ、それは、北の国だ・・・」
そう言うと、黒男は気を失った。
「北の国!?よし!ピヨコ、今行くぞ!」
ピヨピは、決意も新たに、肩をいからせながら、北の方角を目指して歩き出した。
しかし、黒男はむっくり起き上がると、謎の笑いを浮かべたのだった。

いつの間にか、砂漠を抜けて、森へとさまよい入っていったピヨピ。
「お〜い、ピヨコ〜!!」
呼んでみたが、聞こえてくるのは鳥の声と木々の葉のざわめきだけ。
しかし、ピヨピは、そこに一軒の家を見つけた。
「あそこの家の人に聞いてみよう」
ピヨピはその家を目指して歩き出した。

「ごめんくださ〜い」
ドアをノックすると、中から「開いてますよ〜」と声がした。中に入ってみると、めがねをかけたうさぎさんがいた。
「何の御用ですか〜?」
「人を探しているんです。この人です」
ピヨピは、ピヨコの写真をうさぎさんに見せた。

「あら、その女の子だったら、見かけたわ。この先の浜辺から、誰かと船に乗って北の方向へ行きましたよ。」
「北ですね。でも、海に行ってしまったなんて・・・」

事情を聞くと、うさぎさんは言った。
「良かったら、うちの船を使って。ちょっとオンボロだけど。」 親切なうさぎさんは、ピヨピに、船をつないである場所を教えてくれた。
「うさぎさん、ありがとう!!」

浜辺に出たピヨピは、すぐに、うさぎさんの船を見つけた。
「ピヨコ、必ず、探し出して見せるよ。」ピヨピは決意も新たに、そうつぶやくと、遥か前方に広がる、果てしのない大海原を見渡した。
「たとえ、世界の果てまでも、必ず助けに行くから!僕を信じて、待ってて、ピヨコ・・・」
今、ピヨピは未知の国へと踏み込んでいく。果たして、ピヨピを待受けているものは何であろうか!?

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