9月15日 9月16日 9月17日 9月18日 9月19日 9月20日 9月21日
9月15日
いよいよ今日から1ヶ月間の海外派遣。
朝6:15、MKのスカイシャトルで伊丹へ。
俺の次の人を拾う時におっさんが迷ったためどきどきしたが、無事時間通りに到着。
成田へ到着すると、あの広い成田空港をぐるりと取り囲むほどの行列。何事かと思いながら自分には関係ないと思いながら出国手続きをしようと行ってみると、なんと出国しようとしてる人の行列だった。さすが、どの飛行機も満席なはずだ。自分もあれに並ぶのかと愕然としながら、現実逃避気味に上へ行って先方への土産や電気のプラグなんかを買い物して、それでもあの行列を見ると2時間前には並ばないと心配と思って、12:40出発のところ10:40ぐらいに行ってみると、あの行列がなくなってた。どうやってさばいたんだろう。
で、飛行機に乗ってみると、隣はでっかい黒人。がーんと思ったが、なんだかフレンドリーに話しかけてくれたので、「あなたはオランダ人ですか?」と聞いてみると、「見りゃわかるでしょ。アフリカ人ですよ。そう見えない?」という感じの怪訝そうな顔で「I'm
African」と言われた。そりゃそうか。結局、ウガンダのお医者さんであることが判明した。伊丹から成田で乗り継いで、さらにアムステルダムとナイロビで乗り継いでウガンダへ帰るそうな。ご苦労さんです。
で、フレンドリーなのはいいが、態度がでかい。膝にかけてるジャンパーの袖は俺の膝に乗ってるし(というか、なんでこの季節にジャンパーを持ってきてんねん。寒いのか?)、足は俺の前にあるし、腕なんか肘掛けをはるかに超えてこっちにはみだしてるし。
で、いなり寿司にドレッシングをかけようとするので、「それは醤油をかけるんだ」って教えてやったのに、「私はこれをかけたい」って言って、寿司がどっぷりつかるぐらいドレッシングをかけて食べてしまった。おいしかったんだろうか。
この黒人びっくりするのは、12時間のフライト中1回もトイレに行かなかった。どうなってんねん。エコノミー症候群で死ぬで。
さて、アムステルダムに到着して、入国審査のところで「ホイ(オランダ語のハローらしい)」と言ってみると、「こんにちは」と言われてしまった。でも、オランダいきなり好印象。この国の入国では噂通りな〜んにも聞かれなかった。
で、なんだか難しいという噂の電車の切符購入に挑戦。ガイドブックによると、券売機でも窓口でも買えるが、どちらもそれぞれに一筋縄ではいかんという噂。窓口でややこしくなるのはいやだったので、まずは券売機に挑戦。券売機も2種類あって、カード専用がたくさんあるんだが、いわゆるトレカみたいなのがないとだめみたいだったので、数少ない現金使用可のやつに並んで購入することに。と、前にいた西洋人のおっさんが自信ないと思ったみたいで、お先にどうぞと譲ってくれた。はいいが、俺のすることを横でじーっと見てる。こっちも素人やっちゅうねん。
どぎまぎしながら、オランダ語でしか書いてない案内は全く理解できんので、ガイドブックに書いてあったことを思い出しながらなんとかお金を入れるところまで行ったが、なんとお札が入らない。コインももってるけど、23ユーロなんてコインで買えんっちゅうねん。横でおっさんが見てるので非常に気まずい思いをしながら、逃げるように立ち去った。
仕方がないので、窓口で買うことに。とりあえず、「フローニンゲン」って言ったら、はいっていう感じで何の問題もなく切符が買えてしまった。あれ?どこが難しいんだ?
電車に乗るまで1時間ほど余ったので、晩飯を食うことに。いかにも「ここで食べてください」っていう感じでバーガーキングがあったが、これはアメリカだしな、と思って違う店を物色。フリットなんとかっていうフリット(つまり、フライドポテト)専門店を発見したので、「これやがな」とここに決定。が、買ってる人のを見てると、フライドポテトにどっぷりとマヨネーズとケチャップがかかったのをもらってる。あれだけは何がなんでも避けなと思って、「小、without
anything,
nothing」とか必死でなんにもかけるなとアピールして、無事塩だけがかかってるのをゲット。あんなんどうやって食べるのかな、と思ったら、スティックのアイスの棒の先が3つに割れたような棒が置いてあって、どうやらそれで食ってるようだ。噂通り、みんなポテトだけをマヨネーズとケチャップをたっぷりつけながらもりもりと食べてた。マクドじゃなくてケンタッキーのポテトに似てるけど、あれをもっとサクッと揚げた感じで、割とおいしかった。けど、普通はこれだけで晩飯っちゅうわけにはいかんと思うけどな。
で、夜7:23発の電車に乗ってフローニンゲンへ。さすがに眠い。日本時間で12時やからね。
それにしても、日が長い。サマータイムがあるにしても、8時なのにまだ明るい。
2時間半かけて9:50にようやくフローニンゲンに到着。日本時間で朝3時。朝6時に出たので、かれこれ21時間の旅であった。そりゃ疲れもするで。
受け入れ先のMr.
Smitにも無事面会。細いけどでかい。191cmだそうな。オランダではそんなに大きいほうじゃないよ、だって。でも、確かにそうかも。非常にさわやかな兄ちゃんで、かなりほっとした。
9月16日
予想されたこととは言え、あんなに疲れてたのに全く眠れなかった。よっぽど起きてなんかしようかと思ったが、それでは時差ぼけまっしぐらなので、とりあえず我慢して横にだけはなってた。
オランダの第一印象は、意外に英語が使われてない。町の中を見ると、日本のほうがよっぽどようけ英語が書いてあるでっていう感じ。看板とかで英語のものなんかひとっつもない。やっぱりオランダ語の国なのね。当たり前だが。もうオランダ語ってなくなって英語の国になるんかとぐらい思ってた。
で、Van
Hall Instituutへ行って、研修してくれるもう一人だとかいう女性(マライア)を紹介される。顔はなかなかかわいいんだが、これまたでかい。Mr.
Smitと並んでもほとんど同じぐらい。「あなたも大きいですね」というと、恥ずかしそうにそうなんですと言ってた。190cmぐらいあるらしい。そら、日本がバレーボールでオランダに勝てへんはずやで。でかけりゃええってもんではないが、こんだけでかい人間がたくさんおったら10人ぐらい運動神経ええやつもおるやろ。女性の平均身長175cmっていうので、それはさすがに嘘やろと思ってたが、それぐらい十分ありそう。でも、みんな結構かわいい。素朴な感じだし。
もう一人紹介された(名前を忘れた)が、なんだか河島英吾(字が違うな。でも、わからん)系。
いよいよ研修がはじまったが、Mr.
Smitよくしゃべる。こっちゃ言ってることが半分もわからんような感じやのに、質問するいとまも与えずぺらぺらしゃべり続けよった。ある意味すごい。晩飯の時、マライアに「どうだった?」と聞かれたので、「疲れた」と言ったら、「Mr.
Smitがしゃべり過ぎたんと違う?」って言うので、「そうそう、いやいや、そんなことない」って言ったが、「わかるわかる。あんた正直者ね」って言われた。やつはよくしゃべるので有名なのに違いない。ま、沈黙する心配せんでええからええねんけど。
オランダ人の英語はどうにもよくわからんと思ったが、どうやらvを「フ」と発音しよるんやな。involveが「インフォルフ」っていう感じ。それを理解するとちょっとずつわかってきた。けど、fとvを入れ替えたら全く同じになる言葉があったらどう区別するんやろうと思ったが、以外とそういうのは少ないのね。
ところで、せっかくだから挨拶ぐらいはオランダ語でしようと思ったのに、ハローはハローだし(本には「ホイ」と書いてあったが、そんなん言ってる人聞いたことない。外人を見るとハローと言う癖がついてるんだろうけど、オランダ人同士でもまだ「ホイ」と言ってるのを聞いたことがない)、ありがとうがダンキューだったり、おはようはグーテ(フーテ)モルヘンだったりで、英語とほとんど差がなくて、「オランダ語知ってます」っていう感じになかなかならない。
9月17日
今日から30分かけて自転車で通うことに。自転車に乗ったら、Mr.
Smitに「自転車乗るのうまいな」とほめられた。自転車ぐらい乗れるっちゅうねん。ただし、やたらとサドルが高いので、背の低い人は乗れる自転車がないかも。なんせ女性でも190cmのお国やからね。
片道30分だが、その間坂らしい坂は1カ所もなくて、非常に快適。
おかげで、移動は自転車が主流らしくて、そこら中に自転車道路(一方通行、またはセンターラインつき)が整備されてて、自転車用の信号に自転車用右折レーンまである。
↓こんな感じ
フランス人で信号を守る人を見たことがないので、ヨーロッパ人はみんなそういうもんかと思ってたけど、オランダの人たちは総じてルールをきっちり守るみたい。赤信号で行こうとしてる人は全然いないし、自転車の一方通行でも逆行してる人はほとんどいない。(広い車道の両側に自転車レーンがあるので、逆行したほうが圧倒的に便利な場合も多い)なんだかオランダ人、でかいけどいい人みたいです。どの人もフレンドリーだし。俺のわからない英語も必死で理解しようとしてくれるし。
で、相変わらずMr.
Smitはよくしゃべる。が、昨日に比べてかなり聞き取れるようになったような気がする。
今日新しくMikeというのを紹介された。これまたフレンドリーな兄ちゃんだが、こいつの英語はかなりよくわかる。ちゃんとしゃべる人もいるんや。
さて、今日は5時に解放してもらって、久しぶりに一人の時間が訪れた。せっかくなので、自転車でうろついてると、スーパーを発見したので、中を物色。すると、いちごが一盛り200円。パンも食パン1斤ぐらいで100円。これは、1回1500円の朝飯食ってる場合とちゃうで、と思って、本格的に買い物することに。いろいろ買い込んでレジに並んで、次が自分の順番というところで、袋がないことに気づいた。よく見ると、みんな袋を持ってるか、ちょっとしか買わない人はそのまま持って帰ってる。これはやばいやばい、ということで、袋を探してかなり店内をうろついて、辛うじて売ってる袋を発見した。危なく買ってから途方に暮れるとこだった。
↓このイチゴが200円、パンが100円、牛乳も100円
ちなみに、ワインはフルボトルが1本300円から。高いのでも1000円するやつはなかったような。家で(ホテルで)一人でワインを飲む趣味がないので買わなかったが、うらやましい。複数で来てたら毎日飲んでたな。
晩飯を食うために市の中心部へ繰り出したが、道が碁盤の目じゃないどころかすんごい不規則で、すぐに道に迷う。結局目的のレストランにはたどりつけず、そのへんのこぎれいなレストランに入った。が、店員がどこにもいない。あきらめて帰りかけたところで、客の一人が立ち上がって「なんか用ですか」と言ってきた。お前、店員かい。完全に客と同化しとるやんけ。服も普通だし。ちなみに、こいつもでかい。顔はかわいい。
で、「何が食べたい?ミート、フィッシュ、サーモン」というので、なんでフィッシュの次にサーモンかな、と思いつつ「サーモン」って言ったら、「???」っていう感じだった。ほんまはなんて言ったんかな。でも、サーモンと通じたようで、「OK、サーモンある。スープとかサラダとかポテトとかも一緒に食べるか、あるいは、サーモンだけ食べるの?」と言ってきたが、昨日前菜とメインディッシュを注文したら、メインディッシュに1人2皿のでっかいサイドディッシュがついてきて、全然食べきれんかったので、そうなってはまずいと思って、「サーモンだけ」って言ったらこけやがった。お前は吉本か。そういえば、顔は完全にオランダ人だが、声がやすえさんに似てる。
結局、サイドディッシュ混みのメインディッシュだけ注文ということで、サーモン焼いたのにポテトグラタンと野菜サラダ(共に、付け合わせというより、一品でもおかしくないぐらいの大きさ)を食べた。結構おいしかった。
ところで、昨日、今日と、ハイネケンじゃないビールを飲んだが、安もんの地ビールっていう感じの味で、あんまりおいしいと思わない。やっぱりスーパードライのほうがだいぶおいしいような。早くハイネケンを飲んでみないと。
帰りも案の定しこたま迷った。ホテルに着いたらほとんど10時。5時間も何しとんねん。しかし、フローニンゲンの道は覚えれる気がせん。
9月18日
さて、今日から部屋で朝飯を食うぞ、と思ったら問題が発覚。食器がない。代わりになるようなもんでもないかとだいぶ探したけど、結局あきらめて、パンをバターになすりつけて食べ、あとはハムとイチゴを手で食べた。。ヨーグルトは断念。もう一つの問題は、牛乳で、1L
の牛乳を買ったのに、シールを貼ってあるだけでふたはない。とてもじゃないが1L飲む気にはならんし。冷蔵庫には寝かさないと入らないし。
結局、家から持ってきたペットボトルとJALでもらったevianのペットボトルに移して事なきを得たが、いろいろ注意せんといかんね。
ところで、昨日朝飯を買ってきたので、「今日から朝飯いらないんだけど」とフロントに言いに行くと「え?朝飯ついてないよ」って言われた。そうなん?じゃあ、ただでなんぼでも食べ放題やん、と思ったが、あまりに良心が痛んだので、「ごめん、昨日もおとといも食べちゃったけど」と言うと「もうええわ。今日からはなしよ」と、無罪放免(というか、食い逃げ)となった。多分そう言ったと思う。すみません。
今日は190cmのマライア姉さんの講義で、彼女の英語が全然わからんかったので心配だったが、彼女はあんまり英語が得意じゃないみたいで、ゆっくりしゃべるので、特徴さえつかめばかなりよくわかることがわかった。vがfと一緒(これはどうやらオランダ英語では基本)で、あとは、sが「シュ」thはtと一緒、ぐらいかな。わからんときはこの法則に置き換えるとほぼわかることが判明した。
が、5時までの予定が6時半まで延長された。マライア姉さんは厳しいのであった。
帰りに、食器を買いにスーパーへ。ナイフ、フォーク、スプーンと1個ずつ買おうと思ったのにどうしてもばらでは売ってなくて、フォーク3本、スプーン5本、ナイフを2本買ってしまった。どうすんねん、これ。
その後、晩飯を食うレストランを物色しに再び市の中心部へ。相変わらずどこか全然わからなくなるが、もはや迷っても驚かない。と思ってると、「ん?なんだか怪しげなにおいが」と思ったら、なんと飾り窓を発見。フローニンゲンにも飾り窓があったんだ。残念ながら、心の準備ができてなかったので、そそくさと足早に立ち去ってしまった。人がほとんど通ってなくて、こっちがのぞかれてる感じだった。しかし、風俗の店はどこの町にもあっておかしくないけど、別に飾り窓じゃなくてもいいのに。そうじゃない風俗店らしきものは全くみかけない。
ちなみに、ほとんどまともに営業する気はなさそうだった。一人だけ覚えてる人は、黒人のでぶのおばちゃんだったし。顔を見せずに選ぶんならまだしも、あんなおばちゃん選ぶ人がいるんかね。金くれても嫌ですが。
で、晩飯は非常に感じのいいボーイのいる店で、鱈のムニエルみたいなのを食べた。なかなかうまかったが、相変わらずサイドディッシュのポテトが多い。小さいじゃがいもだが10個分ぐらいはあるな。30日間も毎日こんなもんばっかり食って、ビール2杯ずつ飲んでたら、間違いなく豚になるな。片道30分のチャリが頼りだが、全然足りんな。そういえば、Mr.
Smitは細いのに腹が出てることを発見した。やはり。
それにしても、オランダ人はいい人ばっかりだ。変なヤンキーみたいなんもおらんし。みんな英語をしゃべるのに、町に一切英語がないのも、自国へのこだわりを感じていい。ただ、何人かみかけた黒人は誰一人としてまともな仕事をしてなさそうだったことから考えると、人種差別はやっぱりあるのかな。
今、フェイエノールトvsユベントスをやってる。ロッテルダムでやってるみたいで、見に行きたかったなあ。とは言え、こんな夜中(今10時なのに、まだ後半の15分)にやられたら、とても行けんが。なんせ、オランダって言っても、九州ぐらいの大きさで、アムステルダムを福岡とすると、フローニンゲンは宮崎ぐらいで、ロッテルダムは長崎っていうぐらいかな。小野、かなり活躍してます。ユベントス相手にフェイエ圧倒的に押してる、と思ったら、コーナーのこぼれ球から1点取られた。フェイエにはどうやら小野以外にソンとかいう韓国人がおるな。(ソンはオランダのアナウンサーの発音なので、ほんまは誰なのかわからん)
9月19日
今日は、マライア姉さんに出された宿題をする日でした。
今日もまた2人知らない人を紹介された。初日は3人しかいなくて、なんと小さな職場だなと思ってたんだが、次から次へと新しい人が現れ、しかも、むこうには既に俺のことを紹介してあるらしく、「おー、君か、話は聞いてるよ」っていう感じでしゃべってくるんだが、こっちにはあんたが誰だかさっぱりわからん。頼むし自己紹介してくれ。どういう立場かしらんけど講義をしてる人がおるかと思ったら学生みたいなの(でも、いわゆる学生じゃないらしい)が現れたり、どうもこの組織はよくわからん。同じものが日本にないことだけは確かなようだ。
ついでに、今いる建物もどういうものなのか把握するのが難しい。KRPをでっかくしたような感じか。大学(と言っても、いわゆる大学ではなく、expert
universityとか言ってるかな。多分日本にないものなので、理解不能)と企業がごちゃごちゃに入っているらしい。関西学研都市って、ほんとはこういうのを作ろうとしたのかな、というところ。
これ以上毎日ビールを飲みながらたらふく晩飯を食ってるととりかえしのつかないことになりそうなので、今日は大学(と呼ぶことにした)の食堂へ連れて行ってもらうことにした。ピーターは彼女と飯を食わなあかんとかで、マリーンとかいうおっさん(これから夜間の講義をするんだと言ってたが、プロフェッサーかと聞いたら「違う」という。これまたよくわからん。君たちはいったい誰なんだ)と、もう一人、これはどうやらプロフェッサー(ドクターって言ってたかな)で、フランケンシュタインみたいな顔をしたおっさんと3人で飯を食いに行くことになった。フランケンシュタインみたいなおっさんも、顔は怖いし笑わないんだけど、実は気さくなおっさんだった。
そういえば、マリーンていうおっちゃんは、知り合いに「ホイ」と声をかけてるのを発見した。おー、やっぱり、ホイって言うんだ、と思ったが、レストランの若いねーちゃんは、おっさんが「ホイ」って言ってるのに対して「ハロー」と返していた。若い人ほど英語を習ってるらしいので、どうやらホイっていうのは近い将来オランダ語からは消えてハローになるんんじゃないか。
で、飯は、細く切った焼き肉とフライドポテト(今日のは、ケンタッキーとマクドの間ぐらい)、それにスープとアップルパイの中身だけみたいなデザートとアイスクリームがセットで、500円ちょい。昨日までと違って、量は適量。これで十分だ。味もなかなかよろしい。アイスいらんねんけど。
これから平日はここにしよっと、と思ったら、金曜日は休みだそうな。もちろん土日も。
ということで、明日からまた晩飯のレストランを探す旅に出なあかんな。
こっちにきてからあんまり気候がいい(かんかん照りではないけど、雨は降らない。暑くも寒くもない温度。最高。)ので、「いつもこんなんか?」と聞いたら、「いや、お前は非常にラッキーだ。9月と10月はいつもなら雨ばっかりだ」だとさ。ということは、俺はチャリで通う以外の手段を教えてもらってないんだけど、雨が降ったらどうなんのかね。京大生のように雨が降ったら欠席か。(なんて言ったら村上さんにしばかれるな)
雨が降らん間に雨対策をしとかねば。
こっちの生活もほぼ軌道に乗ってきて、だんだん書くことがなくなってきた。
9月20日(金)
今日は、オランダ人の仕事ぶりレポートをば。(これが一般的なオランダ人の姿かどうかは全然わからんが)
朝飯は何を食ってるのか全然わからんが、とりあえず、会社に来るのは早い。フレックス制のようで、1人だけ10時ぐらいにくるやつがいるが、大体9時に行くと仕事をしてる。
朝10時を過ぎた頃に誰かが誘いに来て、みんなでコーヒーブレーク。なかなかの結束ぶりで、仕事をしててもとりあえずコーヒーブレークはみんなで集まってブレーク。俺がしゃべらないならわかるが、オランダ人のくせに一言も口をきかないやつがいるが、そいつも必ず参加してる。
で、12:30ぐらいにこれまた誰かが誘いに来たら一斉にランチブレーク。自分でサンドイッチ(といっても、パンにチーズを挟んだだけとか、ハムを挟んだだけとか、そういう感じ)を作ってきてる人もいれば、ただひたすらパンを食ってるやつがいたり、あるいは、果物しか食わない人がいたり、様々。ただし、全員牛乳は飲む。俺は食堂でパンにコロッケみたいなもん(いろいろあって選べる)を挟むのとスープと牛乳が定番になってきた。
そういえば、今日、とんでもないものを飲まされてしまった。バター牛乳。入れ物は完全に牛乳と一緒で、melk(=milk)って書いてあるし、何の疑いもなく牛乳だと思って買ってきたが、コップについだらドロリーンとしてる。これは飲むヨーグルトを買ってしまったかな、と思い、もともと飲むヨーグルト自体苦手なんだが、まあ、しゃあない、と思って飲んだら、とてもヨーグルトとは思えない異様なにおいがする。これは腐ってるんじゃないか、と思ったが、まあ、ちょっとくさいヨーグルトかと思って我慢して飲んでたんだが、だんだん吐き気がしてきて、「これは牛乳じゃないのか」と聞いたら、「ん?牛乳だよ。バター牛乳」だって。いや、別にバターだからってくさくなくてもいいと思うんだけど、これはいかん。ほんとに吐くかと思ったけど、なんとか300cc飲み干すことができた。500ccやったら間違いなく吐いてたね。でも、オランダ人は半分ぐらいがこれをわざわざ選んでおいしそうに飲んでる。信じれん。
で、昼休みは短くて12:30ぐらいから13:00ぐらいまでで、また仕事に戻るが、3時を過ぎた頃にまた誰かが誘いに来てコーヒーブレーク。朝と昼のコーヒーブレークと昼飯にはいちいちいる人全員が集まる。いいんだか悪いんだか。効率は悪いが、コミュニケーションのためにはいいんでしょう。
で、5時を過ぎると早い人から順番に帰り始める。なんかあると10時ぐらいまで仕事をすることもあるみたいだが、おおよそ6時までには帰るようだ。で、チャリで30分ぐらいで家へ。ええ生活じゃのう。
ホイについての見解撤回。
今日は、なぜかあちこちで「ホイ」を聞いた。若い姉ちゃんも言ってた。やはり、「ホイ」は不滅なようであった。
さて、今日の晩飯は、まだ日本食が恋しくなったわけでもないのでちょっと早いかなと思ったが、ネタ作り(別に、日記を書くためのネタ作りではなくって、オランダ人とのコミュニケーションのためのネタ作り)のために一回行っとかなあかんやろと思って、市の中心部へ行くたびに見かけて気になってた日本食レストラン「FUJIYAMA」(富士山だがフジヤマ)へ。
寿司と鉄板焼きがあって、コースの名前が安い順に、神戸、京都、大阪、北海道、東京。なんか、神戸が一番安いのは腹立つ(し、関西の都市は全部北海道より下かい。いや、でも、よく考えると、神戸以外は全部都道府県(県がないが。長野ぐらいいれてくれたらツーなんだけど)の中で神戸が入ってるだけでも上等か)が、神戸を注文。神戸とは言え、約30ユーロと、これまで行ったレストランと比べると結構上等なお値段。
中身は何かなと思って見ると、
ZENSAI
MISO-SHIRU
サーモンがあったが、なんと書いてあったか忘れた
WAKADORI
YAKI-MESHI
SALAD
BUTA-NIKU
YAKI-ITAME
NIHON-TYA
or
KOFFI
YAKI-ITAME???焼き飯はもうあるし、焼き肉の間違いかな?と思いながら中へ。
店員は全員アジア系だが、わざとかどうか、日本語はしゃべれない模様。
これがなかなかけっさくな店で、お好み焼きのへらみたいなやつをシャカシャカっと動かして妙なパフォーマンスをするなと思ってたら、塩をかけるいうたら天井までポーンと投げてからへらでコンコンコンコンって素早い音を立てながらかけるし、こしょうを削るやつは長さがぬんちゃくぐらいあって、いちいちぬんちゃくを操るようなパフォーマンスをしてからかけるし、生卵のおしりを割って縦に積み重ねるというよくわからんパフォーマンス。4個まではうまくいったが、5個目はどうしても立たず断念。と、その生卵を一個ずつへらでビョーンと上に投げ上げてから割って、卵焼きを作る。と、今度はその卵焼きを薄く切りながら遠くにある焼き飯の山に向かって投げつけるというよくわからん技を披露。といちいち超オーバーアクションなのであった。オランダ人が物珍しそうに見てたが、そら、珍しかろう。俺が見ても珍しいわい。このパフォーマンスを映像でお見せできないのが誠に残念。
前菜の後にみそ汁って、使い方間違ってるじゃん、と思ったら、他の人には前菜の後でみそ汁出してるんだが、俺の時だけ焼き飯と一緒に出してきた。おっ、わかってるやんけ。
よく見ると、食器は割り箸しかない。器用に使ってる人もいるが、中には、右手でお箸を持ちながら、左手で魚を素手でつかんで食べてる人もいる。なんのためにお箸持ってんねん。近くの姉ちゃんが、「お箸じゃ食べれない」と店員に文句を言ったところ、店員がなんかひも2本でぐるぐると割り箸を巻いたと思ったら、割り箸がパンつかみのようになって、姉ちゃんが食べれるようになった。おっ、これはすごい技やな。使える。どうやったんやろ。
で、遠くで焼き飯を食べてる人を見たら、焼き飯に焼き肉のたれをどっぷりかけて食べてる。おーい、そうじゃないんだよ、と思ってたら、店員が俺のとこにもやってきて、「これをちょっとかけるとおいしいぜ」と指導された。確かに、何もなしだと味が薄い。で、試しにかけてみると、おっ、なかなかいける。ということで、俺もたれを全部かけて食べてしまった。ま、郷に入っては郷に従え、と。オランダの焼き飯は焼き肉のたれをかけて食べる、ということで。
さて、豚肉が出てきた後でいよいよメインディッシュのYAKI-ITAMEは何かなと思ったら・・・野菜炒めやんけ。しかも、肉も入ってなくてほんまに野菜しか入ってない。メインディッシュが野菜炒めかい。
で、食後に日本茶とコーヒーどっちがいい?と聞かれて、ここはオランダだしと思ってコーヒーを頼んでしまったが、ここまで来たら日本茶を試してみるほうがよかったな。
で、コーヒーを待ってると、隣で店員に「プロースト(オランダ語の乾杯)は日本語でなんて言うんだ」と聞いて、「乾杯」といいながら一家4人で日本酒を飲んでた親父が俺を見つけて、なんか気に入ったみたいで、「飲み物ないやんけ。なんか飲め」と言ってワインをごちそうしてくれた。相変わらずフレンドリーなオランダ人なのであった。
ということで、日本食レストラン大成功。非常に楽しい店だった。フローニンゲンに来る人(おらんかもしれんけど)は、是非とも行ってみることをお勧めする。
お値段も、ちょっと高めと思ってたが、ビールを4杯も飲んで7.4ユーロ(900円ぐらい)と、えらく安くて、結果的にはそんなに高くなかった。味も、日本食レストランと認定しよう。パフォーマンス代を考えると、十分もとがとれる。
明日は初めての休日だが、とりあえずはフローニンゲンでミュージアムへ行ったり買い物したりすることにした。で、ピーターに頼んで散髪屋を予約してもらった。どうなることやら楽しみだ。
9月21日(土)
昨日の晩、フロントから電話がかかってきて、「自転車の鍵を返せ」というので、滞在中ずっと借りたはずなんだが、と思いながらフロントに行ったら、「自転車の鍵は毎日返してくれ」と言われた。借りたときはそんなこと言ってなかったけどな、と思って、釈然としないながらも鍵を返した。
で、今日の朝自転車貸してくれ、とフロントに行くと・・・「もう全部出ちゃったからない」だと〜〜。めちゃめちゃ困るやないかい。大隅君お怒り。
ということで、9:30に散髪屋予約してたのに、9:10になって自転車がないことになって大ピンチ。駅に行ったら借りれるというので、何分かかるかわからんけど徒歩で駅へ。幸い、駅の位置は俺の頭にちゃんとインプットされていたようで、なんとか迷わず到着。でも、着いた時点で9:30。レンタルチャリ屋もわりとあっさりみつかり、これまた気さくな兄ちゃんとしゃべりながらチャリをゲット。変速付きにすると2ユーロ/日高いというので、けちって変速なしにした。デポジットとして50ユーロ、2日間貸してくれと言ったら、「じゃ、あと1ユーロ」とか言われて、なぜかしらんけどあと1ユーロ払って、パスポートを見せて、借りることができた。と、ブレーキがない。これが噂に聞いてた、ペダルを後ろに回すとブレーキがかかる自転車か。Uターンする時とかに、ブレーキかけながら回るのがめちゃくちゃ難しい。それに、下り坂とかでこぐ必要がないのでいつもの癖で後ろ向きに回して、急ブレーキがかかって何回かこけそうになった。これは慣れるのに時間がかかる。
ところで、右側通行というのは思った以上に難しい。道を渡るとき、深く考えてなかったら本能的に手前の車線は右から車が来るもんだと思ってて、右から来てないから渡り始めつつ左を確認しようとすると、すぐそこに車が来てひかれそうになったことが数回あった。よっぽど注意しとかな交通事故に遭いそうだ。
なんとかチャリは再びゲットしたものの、散髪屋到着は10:00。散髪屋にはあるまじききれいな姉ちゃんが相手をしてくれたが、「もう次のお客さんがいるからダメ」って言われて、12:00になったら空いてるから、と言われて、もう一回12:00に予約し直した。この姉ちゃんに限らず、店員は全員若いお姉さん。お客は男女半々ぐらいだが、美容室というより散髪屋に近い感じ。オランダでは散髪屋は女性のお仕事なんだろうか。
散髪の技術はどうやら日本もオランダも同じようだが、異様に手早い。20分ぐらいで刈り終わったと思ったら、顔に付いてる髪の毛も払ってくれずに「終わったで」って。純粋に髪を切るだけのお店なのであった。お値段は16ユーロ(1700円ぐらい)。確かに日本の大衆理容の値段だが、大衆理容でも頭洗ってくれるし顔も剃ってくれるで。きれいな姉ちゃん代か。しかし、顔に付いてる髪ぐらい払ってくれないと、散髪した後どっか行けへんやんけ。服の中に髪の毛入ってかゆいし。
お任せしたので、いつもと全然違うようなことになるのを楽しみにしてたんだが、ほとんど今までと変わり映えしない感じに仕上がった。ここに写真を載せるのは気が引けるので、見たい人はクリックしてちょうだい。
散髪後の姿
散髪屋の予約までの間に博物館へ。そろそろ俺も芸術を理解せんとあかんかな、と思って行ってみたが、最近の人のアートばっかり集めたものらしく、へんな絵とか置物ばっかり。そんなのが印象に残ってるだけで、普通の絵もちょっとはあったが。やっぱり俺には理解できん。アムステルダムにはゴッホ美術館とかあるみたいなので、そこはちょっと多めに時間をかけてじっくり見てみよう。昔、リーマン藤原に「絵を見て感動したことない」って言ったら、「それは本当にいい絵を見たことがないからですよ」と言われたので、いい絵を見て感動するというのを一度体験してみたい。俺には無理な気がするが。とりあえず、フローニンゲン博物館はお薦めしません。
その後は、マルティニ教会とかいうもんに上った。イタリアのどこかで体験したような、めちゃ狭くて急な螺旋階段をえんえんと上って、目が回りそうやった。
で、教会の前の広場で毎週末に開かれてるというフリーマーケットを物色。フリーマーケットっちゅうても、規模がでかい。魚屋に八百屋、果物屋に、かばん屋、服屋、さらにはぱちもん屋みたいなのもある。値段は安いが、売ってるものはそこそこのような気がする。自分用に20ユーロの財布を購入。魚の揚げたのみたいなのが売っててなかなかうまそう。明日の昼飯はこれにしようか。ちなみに、今日の昼飯はフリットで1.85ユーロ。
その後、オランダ到着後初めて雨が降ってきた。オランダの雨は霧雨なので傘をさす人は少なく、かっぱで十分と聞いてたのに、思い切り本降りやんけ。とある人から週間天気予報サイトを教えてもらって見てたので、帽子付きの防水ジャンパーを着ていってはいたんだが、ズボンとか靴がびちゃびちゃ。帽子もチャリに乗ってたら役に立たない。しかも、確かに傘さしてない人もいるけど、みんな傘さしてるで。どうも看板に偽りありやな。手も冷たいし、そもそも気分的にわびしい。これは、10月に雨の中をチャリで通うのはかなりつらそうやな。
雨宿りのために一旦ホテルに帰ったら、かなり疲れてたのか、グウグウ昼寝してしまった。こんな気持ちのいい熟睡は久しぶり。その後、雨がやんだようなので再度買い物に繰り出し、まずは武の土産を購入。みどちんのも候補は見つけたが、もうちょいと物色することに。今後のためにとカッパとか防水の靴とか買おうと思って探したけど発見できず。
と、また雨がかなり降ってきたので、今日はうろつくのを断念してホテルへ。晩飯もホテルのレストランで食べた。旅的にはちょっとさぼってる気分。今日の飯には、マクドのポテトが山盛りついてた。
爪楊枝があったので取ってみると、えらく太い。開けてみると、ストローを斜めに切ったものが入ってた。これが、以外に使える。
オランダ語の放送見てても何もわからんのでずっとCNNニュースをつけてるんだけど、ここ数日イスラエルがアラファトの住んでるところ?を攻撃したのとドイツの選挙で持ちきり。日本ではいまでも拉致問題で持ちきりなんだろうか。それとも、イスラエルの問題は大きく取り上げられてるんだろうか。
現金がなくなってきたのでトラベラーズチェックを使おうとしたが、どこでも使えない。困ったと思ったら、ホテルでは手数料0で現金に換えてくれた。なーんだ。
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